30年以上親しまれてきた長野県小布施町の銘菓「お一人さま栗かの子」が、「栗かの子 小形」に名前を変えた。「お一人さま」の言葉に敏感な客からの訴えがきっかけだ。
1893(明治26)年創業の老舗「竹風堂」が、蜜漬けの栗に栗あんをからめた「栗かの子」(250グラム)を1人で食べきれる80グラムにし、「お一人さま栗かの子」として1979年に発売。5年後には「お一人さま栗ようかん」も売り出した。従来型をしのぐ人気で、「お一人さま」は93年、登録商標にもなった。
だが近年、
「夫を亡くし寂しい日々を送る寡婦にとって心ない商品名だ」などの声が届くように。「お一人さま」は前向きな独身女性を指す意味でも使われるが、贈答先に気を使って買い控える客もいたため、幕引きを決断したという。
ソース元:
朝日新聞デジタル
「夫を亡くし寂しい日々を送る寡婦にとって心ない商品名だ」って、言いいがかりにもほどがある。
こういう馬鹿げたクレームを正面から受け止めて対応しなくてはならない老舗の苦労って・・・・・。
気にしなきゃいいだけの商品名に対して「心ない」とクレームを出す人の方がよほど心ない。30年の長きに渡り心血を注いできた商品の名前を変えろとどこの誰とも分からないモンスタークレーマーたちのプレッシャーに晒されるその苦労たるやいかばかりか。
30年も続いている商品名なのだ。しかも銘菓だ。簡単に得られる称号ではない。考えに考えた末での商品名変更だったことだろう。
名称を起因とする買い控え対策としての商品名変更が一番の理由ならばまだ納得がいくのだが、ソース元の記事からするとクレームが届くようになったことが主だった理由のようだ。う~ん、クレーマーに左右されてしまう企業は、ほとんどの一般常識を兼ね備えた顧客のサイレント(なにも言わない)な反応ではなく、僅か数人の実は購入者ですら無いかもしれないクレーマーたちの望む方向に舵取りをされてしまい結果として悲惨な経営状態になる可能性だってあるので注意が必要だ。静かで理知的でちゃんと対価に見合った支払いに納得する1,000人よりも、拡声器で喚く3人の方がうるさいのかもしれないのだから。
そもそもお一人様ってそんなに悪いイメージだろうか?一人でなんでもできる人の方がカッコ良いと思うのだが・・・・・。
ミジンコには仕事関係の人とバッタリ出会うことが先ず無い東小金井にいるときや、ほとんどの移動(飛行機、車など)で一人でいる時間がかけがえのない貴重な時間だ。東小金井のレンタルDVD店でニヤニヤとB級映画を選んでいるとき、飛行機の中でPSPや機内上映で普段わざわざ観ないような駄作を観ることを心から楽しんでいる。つまんないと分かっていながら映画を観るんだから誰と一緒でというよりも一人の方が気がラクだ。ある意味、お一人様じゃないと無理な趣味だ。
長野に縁があるミジンコは勿論この銘菓は前から存じており、お一人様サイズなのだから「お一人さま栗かの子」とはなんと消費者に優しいネーミングだろうかと思ったものだ。その感心したネーミングがクレームにより名前を変更することになるとはなんとも残念だ。クレーマーの言う「心ない」なんてとんでもない。心があったからこそあんなに美味しいお菓子が作れるんだっての!
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