以前、安倍総理のことをテリー伊藤が独裁者のように批判したが、後日、その批判相手の安倍総理が番組に出演した際には、テリー伊藤はまるで借りてきたネコのように大人しくなり、コメンテイターというよりも太鼓持ちと化したことについて触れた。詳しくは→
おい、テリー伊藤、おまえは安倍総理のことをボロクソに言ってたじゃないか!
政策について触れずにはひたすら安倍総理の体調面などを批判しているその姿はまるで安倍総理を敵視する者そのものであったが、なんと安倍総理が番組に出演した際にはペコペコヘラヘラ、態度を豹変させて安倍総理について今まで批判していたことに一切触れずに安倍総理を絶賛するその姿には呆れ果てた。
政治家を批判するなとは言わない。ただ一貫性を持てということだ。安倍総理について「ここはおかしい!」と思うことがあるのであれば、その点についてはご本人が番組出演中であろうとも譲るべきではない。テリー伊藤の場合は、過去の批判が安倍総理の政策についての批判ではなく、まるで個人攻撃だったものだから一国の総理大臣を目の前にしては到底言えるようなものでは無かったのだろう。そしてなによりこの人物は驚くほど小心者なのだ。言うだけ言って後は知らんぷり。汚い言葉はいくらでも吐くが後始末をするつもりはまったくないのだろう。
山本景大阪府議がテリー伊藤の「キモい」という発言についてBPOに人権侵害を申し立てたことについての釈明が上の動画。昨日の朝、番組はこの件について何も触れていなかったので不思議だった。今朝はこの件のVTRを流しているときにワイプでやたらとテリー伊藤を抜いていたので、いよいよ何か反論を述べるのかなと思い期待していたら上の内容なのだ。なにやら怯えた感じで「同じ土俵に上がりたくない」とのことだ。呆れた。所詮こういう人間なのだとは分かってはいたが、自分を目立たせる為に吐いた暴言について抗議されると、この対応なのだ。動画で見れば、あの「キモい」発言にはなんの覚悟も無かったことが明らかだ。
山本景議員に対して「キモい」と言ったのであれば、それはテリー伊藤自身の言葉だろうに、なぜか上の言い訳では「キモいと言った高校生たち(※ 中学生たちの間違い)の気持ちはよく分かる」という意味で述べたのだという。それでは「キモい」と言ったのは自分ではなく中学生たちのみということになり、子供たちにまるで責任を押し付けるかのようでなんとも卑怯な言い分だ。こんな大人の言い訳は見苦しい。
今、日本のテレビ放送で可及的速やかに行うべきことがある。コメンテイター、解説者たちの入れ替えだ。総入れ替えが必要なくらいに現況のコメンテイターや解説者を名乗る出演者たちのレベルが低い。レベルが低いと表現している理由は数あるが主なものを箇条書きで記す。皆さんも普段同じような気持ちでニュース・情報番組をご覧になっておられるのではないだろうか?
- 今回のテリー伊藤の例のように言葉に覚悟が無い。まるで野次馬のように言いたいことだけ無責任に述べて、取材対象者からは何名もの自殺者まで出しているというのに罵詈雑言の数々を垂れ流すだけで誰も責任を取ったことが無い。
- 専門知識があるわけでもなくその分野の専門家でもないのに全てに口を出す。コメントのほとんどがその場限りで適当過ぎる。とくに深く考えて発言をしていないので軽々しく「靖国参拝をヒットラーの墓参拝と同じように見てヨーロッパでは議論されることがある」などと述べるハーフタレントまで出る始末。ヨーロッパでそんな議論が起きているとは初耳だ。欧州在住の友人たち数十人に訊いても誰も知らない話だ。本当だろうか?テリー伊藤の「キモい」についても問題は山本景議員に感じた印象ではなく、同議員が中学生たちに行ってきた言動である。果たして全てのコメンテイターはコメントするに足る知識や責任感があるであろうか?
- 番組司会者も含めて総じてアタマが悪い。せめて全国ネットで放送するほどの大予算で制作されているニュース番組では視聴者が関心するレベルで聡明な人物が情報を伝えて欲しい。「なに言っているんだ、この酔っ払いは?」といった呆れるレベルの発言が番組出演者たちから放たれることに慣れてしまった。例:古館伊知郎「停電となるとクーラーが使えませんので、扇風機などで暑さをしのいで欲しいですね」
- 結論ありきでしか喋らない。例えば最初に安倍政権叩きが決定しているので、どんな報道に関しても結論は安倍総理や閣僚が悪いという結論で話を〆る解説者たちがいる。特に朝日系列はそんな解説者ばかりで見るに堪えない。実は普天間基地移設問題やオスプレイの配備については誰もまだその功罪について結論は出せない。ところが既に結論が出ているかのように論じる予言者のような解説者たちがいる。そんな予言者たちは予言が外れまくるのだが誰も責任を取らない。
テリー伊藤だけの問題ではなく、日本のニュース・情報番組でなにかを喋る出演者たちは総じて無責任だ。今回の件でのテリー伊藤の対応を見るとひたすら自己保身に走っていることが透けて見えて失笑ものだ。BPOが番組にペナルティーを下せば、今後、他の番組からのテリー伊藤への出演オファーは激減することだろう。そういうリスクのある人物を起用して責任まで取ろうというプロデューサーやディレクターはそうはいない。それがテリー伊藤自身が分かっているからこそ、こんなに大人しくなってしまったのだ。さすがに自分から土俵に上がっておいて同じ土俵に上がりたくないは無いだろうに。
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