安倍総理が衆院解散を決断した。発表当日に決めたと述べている。
10%への消費税増税を予定よりも1年半先送りにして2017年には確実に消費税を10%にするのだそうな。景気の動向がその時にどうなっているのか分からないというのにその時の消費税増税は確実に実行すると述べている。その消費税増税については民意を問うべきだから、本来はあと2年は解散をしないまま政権与党として続けられるとしても、やはり解散をしないわけにはいかないとも述べている。
一見、安倍総理の主張は民主主義国家での正論を述べているようにも受け取れるのだが正直言って・・・・・
え!?
↑これが素直な気持ちだ。
安倍総理は先送りはするものの消費税は絶対に10%に上げると決めたというのだ。それに反対ならば自民党を与党にしないという民意を示せば良いということを遠回しに述べているのだ。この言い分は卑怯だ。これではアベノミクスには賛成だが消費税増税は失敗だったと判断している有権者たちはどうすれば良いのか?今の野党の全てを信用しておらず、なんだかんだ言っても自民党が政権与党である方が良いと考えているが消費税増税には反対の有権者たちはどこに投票すれば良いのか?そういう消費税増税は結局は税収減につながり景気後退を導いたと考える有権者たちは自民党以外に投票してアベノミクスを止めてデフレ脱却を台無しにしなくてはならなくなる。安倍総理は、アベノミクスの全てを否定しているわけでもなく、日本の景気回復を望んでいた多くの有権者たちに対して、消費税増税を受け入れないとまた民主党政権時代のような景気後退のみならず領土を喪失し日本人の誇りをも汚される悪夢以下の日々か消費税増税かの2択を迫っている。これではまるで安倍総理を今まで支持してきた人々への脅迫だ。
安倍総理は自公で過半数は半ば確信めいたものがあるのだろう。その過半数が消費税増税にも大賛成だと捉えてしまうようならば、国民の方を向いていない愚かなリーダーということだ。消費税を8%にしたことがアベノミクスのつまづきの始まりだと感じている有権者たちが更なる消費税増税に賛成するはずがない。まともな野党が存在しない現状で「民意を問う」という言葉を悪用して、困惑する国民に選びようもない選択を強いるとは宰相の取るべき一手では断じて無い!
景気回復を心から望んでいるからこそ消費税増税には反対という国民を無視しての「民意を問う」なんて白々しい茶番はいい加減にして欲しいものだ。財務省しか満足しないような落としどころなんて国民は望んでいない。消費税を増税しないままの景気回復と社会保障費の確保がまったく不可能ではないのだ。公務員給与にも議員定数にも数々の天下り法人や宗教法人など、増税よりも先に切るべきところ、徴収するべきところはこの日本にはそれこそ山のようにあるじゃないか!総理も議員も公僕たるべき公務員たちも血を流さずにその他の国民だけには失血死寸前まで血を流せという今の政府のやり方は正しくない。安倍総理はいったいこの日本の誰の味方になるために政治家を目指し、そして総理大臣にまで登り詰めたのか?その原点を総理はお忘れならば、ぶん殴って思い出すお手伝いをすることもやぶさかではない。総理、あなたは命懸けで日本を取り戻すとほんの2年前に述べていた。今、本当に命を危機にあるのは国民の方だ。アベノミクスも女性が輝くという社会も言葉だけが先行してその実態は空虚なものだ。そこで「消費税増税に賛同しないとまた野党が力をつけちゃいますよ~」ってどんだけセコい手を使っているんだ、安倍総理!
[39回]
PR