最近は投稿動画などでも小さな船などでクジラと急接近するものを見かけるが実際それはとても危険なことだ。ミジンコは特殊な訓練として海面にパラシュート降下することを続けているがクジラが狩りをしているところなんて死んでも降下なんてしたくない。・・・というべきか本当にそんな危険なことをしたら死んでしまうかもしれない。そんなことをしたら、この画像の鳥のような目に遭わないとは言い切れないからだ。実際に降下後に近くにクジラの群れがいることが判明して急いで逃げたこともある。その位、クジラは危険なのだ。クジラが敵意剥き出しで襲って来るというわけではなく、クジラの存在そのものがその質量からして海面の人間には脅威になるということだ。
クジラとしてはニシンやイワシのような小魚やオキアミのような微生物しか餌として眼中にないのだろうが、いかんせん狩りの仕方が大きく開けた口に入った生物を一気に飲み込むというやり方なのでその範囲に入った生き物は軒並み食べられてしまう。いちいち鳥であろうが人間であろうが選別はされないのだ。
本来、野生動物とはそういうものだ。人間が勝手につけたイメージとは異なる獰猛さを持ち、時に野生動物の生態は雄大であるが残酷でもある。ホエールウオッチングと人間が勝手に称しているだけで、それはクジラにしてみれば外敵が障害物として狩りの邪魔をしているに過ぎない。そもそも口に入れば人間だって餌だ。世界では悠長にクジラを触ろうというツアーまであるようだがそれもどうかと思う。ほんのちょっとのクジラの気まぐれでこの鳥のような目に小さな船に乗っている人間たちがならないとは言い切れない。人間のイメージ通りにクジラが行動するなんて考えは傲慢さの表れだ。野生動物はそんなことは知ったこっちゃないことだろう。
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