テロやロシアのウクライナへの軍事侵攻について欧米諸国の足並みが乱れ、またそのダブルスタンダードも甚だしい姿勢や偽善が露呈している中、日本人の自分が言うのも何なのではあるが日本こそが世界の平和に最も貢献でき、またその国家としての言動に矛盾が生じていない国なのではないかと誇りを感じている。
中東訪問中の安倍総理が日エジプト経済合同委員会で行ったスピーチが素晴らしかった。
安倍総理大臣の中東政策スピーチ(中庸が最善:活力に満ち安定した中東へ 新たなページめくる日本とエジプト)(外務省)
この安倍総理のスピーチが中東に広まれば、日本主導での中東の安定が実現するやもしれない。中東の人々の心を打ったであろう名スピーチだった。
安倍総理が壇上で「ハイルル・ウムーリ・アウサトハー(中庸が最善)」と述べた瞬間に通訳を待たずして会場から拍手が起きた。現地でとても大切にされている格言「中庸が最善」は日本人としては非常に理解しやすい考え方だ。数年前より政治的に混乱しているエジプトではあるが中東・北アフリカに於ける存在感は大きい。日本が中東・北アフリカの雄であるエジプトを支援してその市場拡大の恩恵を授かり、日本は経済大国としてまた成長するという流れが結果的に日本もエジプトも強くして、中東・北アフリカに於けるテロや大量破壊兵器・化学兵器の拡散防止につながるのだから世界経済のみならず世界平和にも大きく貢献する。
本来のテロとの戦いとはこういうことを指すべきだ。軍事侵攻でテロ支援国を叩きのめしたところでテロは減るどころか世界に拡散した。経済大国(支援国)と支援される側の両者の成長がテロを無くす有効な手立てだ。
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