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菅官房長官は30日午前の記者会見で、テレビ朝日系のニュース番組 「報道ステーション」でコメンテーターの元経済産業省官僚の古賀茂明氏が、「菅官房長官を始め、(首相)官邸の皆さんにはバッシングを受けてきた」などと 発言したことに関し、「全く事実無根だ。言論や表現の自由は極めて大事だが、公共の電波を使った行動として極めて不適切だ」と述べ、強い不快感を示した。
今後の対応については、「(放送事業者に、事実を曲げないことなどを求めた)放送法がある。テレビ局がどのような対応をするか見守っていきたい」と語った。
こうやって政府は古賀氏の陰謀論を否定した。心底馬鹿馬鹿しい事態となったが、古賀氏は公共の電波を私的利用した上に、政府機能にさえ無駄なエネルギーを使わせたことになった。この事態について古賀氏はちゃんと対応するべきだ。時間の経過とともになぁなぁにすることなんぞは絶対に認められない。
古賀氏の選択肢は限られている。
① 公共の電波を使って嘘をついたと謝罪
② 官房長官ならびに首相官邸が報道ステーションもしくはテレビ朝日に圧力をかけたとする証拠を公開する
せいぜいこの2択だろう。言いっ放しは許されない。あの報道ステーションの放送以降、番組終了後もテレビ朝日内でつるし上げを受けたといったことしか古賀氏は述べていない。何に対しても被害者意識なのはもう分かったから、ちゃんと公共の電波を使ってまで行った行為についての責任を果たすべきだ。被害妄想は言い訳にはならない。陰謀論の言いっ放しも許されない。
これは公共の電波の上で見解を述べるコメンテイター全員に言えることだが、言いっ放しは絶対に認められないことだ。嘘であろうが、妄想であろうが、視聴者はその意見に流され影響を受ける場合がある。古賀氏の主張は荒唐無稽ではあるが、それを信じてしまう1000人に一人がいないとも限らない。その責任たるや非常に重い。今のところ、政府が圧力をかけたとする論拠は古賀氏がそう感じたということに過ぎない。それでも古賀氏は金曜夜の全国放送で政府が政府に都合の悪いコメンテイターを降板させるように放送局に圧力をかけているという旨を匂わせて、テレビ朝日の会長などが動いたと主張したのだ。これが事実ならば大事件だ。ロシアや中国、そして北朝鮮のような官制が日本の放送局にも起きていると古賀氏は主張しているのだ。なんということだ。そんなことが事実ならば放送局だけではなく、今この時、皆さんがご覧になっているネットも危険ということになる。例えばfacebookやツイッターに政府批判などしようものならば、自宅に政府の人間が訪れるやもしれない。おっと、このブログなんてまさにまずいことになりそうだ。安倍政権に対しての批判記事なんて数を覚えていないほど公開している。それでも1度たりとも安倍政権からは抗議や記事削除要請なんて来たことがない。抗議なんぞ珍しくもない当ブログではあるが、そういえば安倍政権からは1度たりともない。そりゃそうだ。当ブログの管理人は別にネットだけで安倍政権を批判しているわけでもなく、議員などにも直接的に批判もしているがそれについて何らかの圧力を感じたことなど一切ない。政府による圧力?ナイナイ、そんな自爆スイッチを押すようなことを政府がやるわけがないだろうに。言論の自由に圧力をかけたとする証拠がひとつでも見つかれば、まさに政権はひっくり返る。そんな大事件が起きていると古賀氏は全国放送で告発したわけだ。何度でも言うが言いっ放しは絶対に許されない。