えなり君・・・・・。
もう観ないと言ったものの続きが気になって米ドラマ「The Walking Dead」のシーズン5も全て観て、この秋に日米同時公開のシーズン6も観ている。つまりもっとも新作であるシーズン6の第3話まで観たのだ。しつこいようだが残酷描写もゾンビも大嫌いなのではあるが当初から一貫したテーマである「人間が一番怖い」というドラマはどうしても続きが気になり、また少なくなったとはいえ初期メンバーたちのその後が気になるのだ。特に気になるのは「えなり君」と当ブログで呼んでいるSteven Yeun(スティーブン・ユァン)演じるグレンだ。何年も「えなり君」と当ブログで呼んでいるので皆さんには「えなり君」で通じる彼だ。実生活の方でも周囲に「The Walking Dead」のファンは多く、皆がグレンをえなり君と呼ぶようになっている。一番驚いたのは電車の中で「The Walking Dead」のことを話している大学生らしき男女がえなり君と呼んでいたこと。このブログのせいかもしれない。正直すまんかった。
当ブログの管理人ミジンコは「The Walking Dead」の1stシーズンからずっとえなり君推しだった。登場人物が多く、またいずれのキャラも台詞が多いという演出が話題となっていたドラマだった。フランク・ダラボン製作らしいキャラの作り込みで全米最高視聴者数という大ヒットドラマとなっていた。ゾンビのドラマがそのくらいのヒットということは正直いって余り喜べなかったが実際にドラマを見てみるとゾンビは気持ち悪いが人間ドラマとして面白くハマった。世界観が油断したらゾンビの餌食になるという過酷なものなのでシーズンを追うごとに次々と主要キャストが死亡し去っていった。どんなに人気のキャラでも次々と死亡してしまうことが斬新でむしろ人気に拍車をかけたように思う。主人公のリック(アンドリュー・リンカーン)とこのドラマで大ブレイクしたダリル役のノーマン・リーダスは不動のキャストのようになっていったが他のキャストはいつかは去ることでドラマに緊張感を与えている。「え!?Tドック、こんな呆気なく!?」など突然の別れも多々あり、どのキャラが生き残るのか予想がつかないのだ。通常は人気ドラマは人気キャラを降板させることはしないのだが「The Walking Dead」の場合はそうはいかない。誰も死なない世界では世界観が崩れるからだ。
そんなどのキャストが次に去るのか分からない状況で堅実に消えるべきではないキャラとしてのポジションを確立してきたのがえなり君だ。当初はすばしっこいおちゃらけキャラだったが回を追うごとに逞しくなっていった。その当ブログイチオシのえなり君がシーズン6の第3話で遂に最期を迎えたかのようなシーンがあるのだ。それが全米でも話題となっており、↓こんな芸能ニュースにもなっている。「えなり君は本当に死んだのか?」と今やドラマのファンたちが喧々諤々議論を重ねている。
※ 芸能ニュースの映像ですが、ゾンビの群れが人の内臓をパクパクしている残酷な映像がありますので無理に見ない方が良いです。
動画をご覧になっていない方に説明するとゾンビの群れの中に落下したえなり君がゾンビたちにムシャムシャと内臓を食べられているかのような描写なのだがえなり君自体が引き裂かれている描写はなく、また拳銃でこめかみを撃って自殺したニコラスという臆病者キャラがえなり君に覆いかぶさるかたちで落下したのでえなり君の上になったニコラスが食べられているだけでえなり君は以下のように血まみれだが無傷の可能性がある。
このようにえなり君は血まみれではあるが無事であるかもしれない。
この動画のコメントでも多々見受けられるが今まで幾度も厳しい状況から脱してきたえなり君の最期にしては余りにも「コレジャナイ」という感が強いようだ。ミジンコもそう感じた。イスに縛られた状態の部屋でゾンビを放たれてもそのゾンビを倒し、今回のようにゾンビ数体にのしかかられても倒して生還したえなり君の最期にしてはちょっと違和感がある。
えなり君の生還を祈念しつつ彼の歴史を振り返りたい。ちなみにえなり君ことスティーブン・ユァンはまさに「The Walking Dead」こそが代表作であり、他の作品への出演経験は多くはない。この「The Walking Dead」への出演までは無名どころかほとんど出演経験も無かったのだが今やアメリカではもっとも有名なアジア系俳優だろう。
小さかったえなり君。この頃から演技は達者だった。
ボクシングで亀田次男にクリーンヒットをかましたえなり君。
ファーストシーズンのえなり君。この頃は初々しかった。
チェリーえなり君の初体験シーン。彼女に完全にリードされていた。
結婚した二人。段々とえなり君が精悍になっていく。
この頃にはリック率いるメンバーの中でもボウガンのダリルや日本刀使いのミショーンに次ぐ戦力となっている。常に誠実で慈愛に満ちていた義理の父の悲惨な死がえなり君の何かを変えた。妻を守り抜く生き方にシフトしてからのえなり君はその表情まで変わった。
役作りとしてだいぶ鍛えているようで胸板も厚くなっている。
シーズン5あたりからリック、ダリルに次ぐサブリーダーだ。判断力にしろ、戦闘力にしろ、申し分ない実力を発揮し、あの巨漢のエイブラハムとガチの殴り合いで引けを取らないほど強くなっている。自分の命を狙ったニコラスにさえ次のチャンスを与えともに行動し成長させる度量はリーダーのリックよりも大きいかもしれない。
元々、「The Walking Dead」は「えなり君が死んだら観るのを止める」と宣言していた。えなり君があの程度のゾンビの群れから生還できないなんて信じられない。えなり君の無事を祈る。
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