凶悪なエイリアン1匹が地球にやってきて、ワインが服にこぼれたくらいでトップレスになる脱いだところで誰が得しているんだか分からないアウトドア派のオバちゃん2名を殺害したり、キャンプ中のアメリカのナウいヤングたちを襲撃。青い宇宙人が地球人のようなアバターを宇宙から操作してエイリアンを倒そうと試みるも事態は改善するどころか悪化していくという心温まるホームドラマ。それが2012年冬・最大の話題作「エイリアン vs アバター」!
この作品の評価すべきところは、しょっぱい着グルミとはいえ、一応はエイリアンも青いアバターっぽいキャラクターも登場するところ。冒頭からホームビデオで撮ったような画質で演じることを諦めたかのようなポルノ女優(?)2名がキャンプ場で脱ぎ始めたときにはもうエイリアンは出てこないものかと・・・・・。エイリアンもこの2名が不愉快だった模様でサクッと仕事をする。ここでエイリアンは透明になったり、見た相手そっくりに化けることができることが判明する。このエイリアン、そんな凄い能力があるにも関わらず、東小金井で落ち葉拾いを手伝ってくれたので近くのコンビニで「みんなの分のおやつ買ってきて」って頼んだら真冬にガリガリ君を5本買ってきたユウキくん(小学4年生)でもワンパンチで倒せるような弱っちいオーラを醸し出している。
そんなエイリアンさんを倒せるロボット型の兵器をアバターは保有しているのだが、電源の接触が悪かったらしく動かない。操作パネルをいくらいじったところで地球に送ったロボットさんは起動しない。ウチの捨てるに捨てられないビデオデッキよりも性能が低い。
「ロボター、故障中」
そう、画像の
着グルミロボットの名前はロボター。なにが恐ろしいかって日本語字幕だけで「ロボター」なわけではなくて、原文(英語)でもROBOTARであるということ。ロボター、もうこのネーミングだけでこの作品の中で起きる数百もの不条理を全て許そうという気になった。怒っても直らない人に怒っても時間もエネルギーも無駄なのだ。
その後、エイリアンさんも青い宇宙人さんもロボターさんも全部爆発してたけれど、そこは大して重要ではない。大事なのはロボットがロボターって名前だったことだ。それに尽きる。
この青年はナタでエイリアンとタイマンを張るというなかなかのマッチョマン。馬鹿だけど。
さて、ここで問題。
Q. なんでこの青年は「どうしてくれるんだ!」とエイリアンに抗議しているのでしょうか?
A. 正解は、透明になったエイリアンをナタで斬るためにナタをブンブンと振り回していたら、後ろにいた彼女の首がスパーンと宙に舞い・・・・・。
なんか救いが無さ過ぎて辛い・・・・・(-_-;)
唯一の救いは転がっていく首がマネキンそのまま(加工一切なし)なのであんまりグロくないところ。ちなみにこのマネキンの首、何人もの犠牲者の最期のシーンの演出に使われているので、汚れが目立ってきたり、黒髪のアジア系の女性が斬首された時に転がっていく首は欧米人に変身するといったミラクルも起きる。どの女優よりも若干ではあるがマネキンの方が美人なところがせつない。
透明になったエイリアンも悪いが、彼女がそばにいるのにナタをやたらめったら振り回すとはアメリカ人かオマエは!アメリカと戦争になりそうなイランの兵士がこの作品を見たらビビることだろう。兵士でもないただの一般人がこの凶暴さなのだ。だから戦争を回避するべきだ!・・・・・と、この作品を反戦映画に結び付けるという強引な結びで今回のレビューを終えさせていただきまんぐーす。ちょうど日本テレビでホンモノの「アバター」が地上波初放送の日にこんな作品を観ている自分って・・・・・。反省はしない!
[20回]
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