最近のヤクザは刺青を入れない者も多いとか。刺青を入れたところでメリットが無いことを分かっているのだろう。
大阪市の公務員たちの中に今判明しているだけでも110名もの刺青職員たちがいるという問題について、橋下批判を絡めて刺青を入れていることを肯定するような声をいくつか取り上げたい。そのどれもが到底受け入れがたい「あんた本当に社会人?」というほど幼稚で適当な物言いなのだ。
事例1. 橋下市長に対してレディー・ガガやジョニー・デップさんが入れているようなファッションとしてのタトゥーについて見解を問うた記者(ソース元:
橋下市長「タトゥー市職員、ガガさんでも断る」 YOMIURI ONLINE 関西版)
橋下市長も本当にお疲れ様だ。大阪市長はこんな馬鹿な質問にまで答えなきゃならないものだろうか?質問した記者の氏名は公表されずにいる点も不公平だ。こんな馬鹿らしい質問をした記者ができる仕事が記者ということだ。
一連の大阪市職員の刺青問題はあくまでも公務員が刺青を入れている点を問題視している。歌手や俳優が刺青を入れていることと一緒にして語ること自体がナンセンスだ。本当に馬鹿げた質問だ。この質問をした記者はジャーナリズムを理解しているのだろうか?馬鹿じゃジャーナリストにはなれないはずなのだが、この日本では馬鹿ほど記者をやっている気さえする。
事例2. 「海外では入れ墨的なものを楽しんでいるので、文化の問題として考える必要がある」として大阪市の刺青職員の分限免職に批判的な仙台市長(ソース元:
職員の入れ墨「即ダメではない」と仙台市長 YOMIURI ONLINE)
出た!また「海外では」だ!
刺青肯定派がしつこく言い続けることのひとつがコレ。海外では刺青をしていてもまったく問題がないというこをは本当だろうか?海外とはどこの国を指しているのか?海外と漠然と言うべきではなくて国名を指すべきだ。そうすればこちらでちゃんと調べるし、そもそもミジンコの場合はほとんどの国の刺青についての捉えられ方は把握していると自負している。だからこそ以前に
「刺青にまつわる嘘」という記事を書いた。そりゃ伝統文化で入れる刺青はあるし、以前にも述べたように認識票のごとく手足に刺青を入れて遺体確認のときに判別しやすくするなんてこともある。だが、マフィア(ヤクザ)の構成員であることを誇示するかのような刺青、ファッションと称して入れる刺青などが社会人としてプラス要素になるという「海外」とやらはこの地球のどこにあるというのか?仙台市長の挙げた「海外」はどの国々であるのか?そんな国は見たことも聞いたこともない。他者から見えるところに刺青を入れている人物がその刺青をチラつかせたおかげで印象が良くなるという国はいったいどの国なのか!?仙台市長がミジンコよりも海外事情に詳しいとは到底思えないが、そんな刺青推奨国が存在するというのであれば是非教えてもらいたいものだ。
事例3. 刺青肯定のために魏志倭人伝から引用した毎日新聞(ソース元:
余録:「魏志倭人伝」には「男子は大小と無く、皆黥面… 毎日jp)
全文掲載(非常に読み辛いコラムだった為、当ブログで改行編集):
「魏志倭人伝」には「男子は大小と無く、皆黥面(げいめん)文身す」とあるから、当時の日本人の男は大人も子供も顔や体に入れ墨をしていたらしい。水に潜って魚をとる海人が大魚の襲撃を防ぐまじないにしたのが、後に飾りとなったのだという
▲ならば入れ墨のない者は当時の役所をクビになったのか−−とは、むろん大阪市での職員への入れ墨調査を聞いて頭をよぎった妄想である。役所が職員の入れ墨の有無を一斉調査するというのもびっくりだが、「110人」という調査結果にも驚いた向きが多かろう
▲そういえば最近タトゥーと呼ばれるファッション感覚の入れ墨を就職活動を機に消す手術をする若者が多いという。欧米の映画などをまねて気軽に入れたタトゥーも、いざ職探しとなれば入れ墨がアウトローのシンボルとされてきた日本社会の市民感覚に突きあたる
▲さて映画では片肌脱いで桜吹雪を見せる遠山の金さんこと町奉行、遠山景元には本当に入れ墨があったか。放蕩(ほうとう)ざんまいの若い頃に遊び仲間と腕に桜の入れ墨をしたと記すのは元幕臣の漢学者、中根香亭だ。旗本の子弟が「武家彫り」などという入れ墨をした時代だ
▲だが香亭によれば、幕府で昇進をとげてからは常に肌着をきつくまとい、夏も脱ぐことがなかったという。さて景元は「若気の至り」を後悔したのかどうか。ともあれこと奉行としては若い時の体験ゆえに下情に通じたみごとな裁きをしたと香亭は絶賛を惜しまない
▲大阪市職員の入れ墨事情は人それぞれだろうし、何らかの措置が必要なケースもあろう。ただ未来の景元を失わぬようにするのも組織の「マネジメント」だ。
魏志倭人伝を例に挙げるとは驚いた。魏志倭人伝を参考にして今の日本と比較したところで「だからどうした?」としか言いようがない。この新聞、毎日新聞という日本では大手の方の新聞社らしいのだけれど皆さんご存知でしたか?日本の新聞のレベルっていったいどうなっているんだと苦笑というよりも冷や汗すら流れそう。
ただし、このトンデモコラムでさえ、遠山の金さんでさえ出世に伴い肌を見せないように努めていたと述べている。江戸時代でさえ、刺青をしている管理職では体裁や威厳を保つことは難しかったのだろう。
以上に挙げた3つの事例。刺青を入れている人たちも短絡的でアタマが悪そうだけれど、刺青をなんとか肯定しようとしている者たちも輪をかけてアタマが悪いことの証明だ。刺青肯定派たちは素直に世の中を見渡せばいいのに。どういう人間たちが刺青を入れており、会社やコミュニティーで刺青を入れている人たちがどのように見られているのかをほんの少し体感するだけで大阪市の刺青職員のなにがおかしいのかはすぐに理解できるはずだ。無理に擁護しようとしても馬鹿を晒すだけのことだ。世の中には弁護しようのないものはある。市の職員が刺青を入れていることはまさにそういうこと。
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