まだアベノミクスを実態経済として認識するのは早いとは思うのだけれど、最近、ミジンコが無償どころか手弁当で支援している中小企業や個人経営の店舗などから明るいニュースが連日のように入ってきている。まだ景気回復とは思えないけれど、明らかに消費マインドが刺激されているというべきか商売が商売らしく儲けることができる土壌が出来上がってきた感がある。本当に年明けあたりから一気に依頼が増えたとかお客様が増えたといった話が多い。
年末年始や年度末・始めなどがあるとはいえ、夜の繁華街は明らかに人が増えたと感じるのはミジンコだけだろうか?ちょうど1年前とは別世界のように見えるのだが楽観的過ぎるだろうか?
割合としては今年に入って明らかに危機脱出といったところが増えており、中には会社を整理することや店をたたむことを考えていたところが復活したケースがいくつかあり、表現はなんだがギリギリセーフ!といった感すらある。本当にギリギリのところで売上が持ち直したり、顧客が20%増なんてところもあり、政治ってここまで影響があるんだなとつくづく実感中。正直、子供の頃は金権政治の悪しき自民党を見てきたせいで一時は政治家(内閣)なんて誰がやっても同じ、そんなことを本気で思っていた時期もある。実際はやはり政治家はちゃんと選んで、その政治家がちゃんと仕事をするところを見ていかないとならないのだとミジンコだけではなく多くの皆さんも再認識したこの数年なのではないだろうか?ミジンコも安倍政権発足からこれほど短期間で景気回復を感じるとまでは思っておらず嬉しい悲鳴だ。
勿論、どんな会社やお店でも好調というわけではないのだけれど・・・・。ダメなところは残念ながらダメなのだ。そこは景気とは別の問題。残念なのはそうい うところの経営者に限って「景気が回復すればなんとかなる」と考えがちなので困っている。そうじゃないんだ・・・・・。景気が良い時代でも倒産した会社は ある。支援はしても口出しをしないというまるで神様のような存在(←自画自賛w)なミジンコではあるが、そういう自己分析ができない会社や店からはこの数年フェード アウトもありだと考えるようになった。実際そうしている。以前はどんなにダメな会社やお店でも何年でも付き合って助けたが結果的には何年経っても変わらないところは変わらない。そもそも企業が「再建」という 言葉を使う場合、それは経営陣の刷新も含めるのだが中小企業や個人経営の店舗ではその人事についての効果的な案を使えない。最初から手が封じられているようなものだ。
そんなダメな例もあるとはいえ、今、本当に実感として上手くいっている、もしくは苦戦していたところが儲かり始めている。正直いって昨年とやっていることはそう変わりはないのだけれど、消費者側の財布のヒモが明らかに緩くなっているのだ。例えば小売業だと「まとめ買い」だと割引という商品があったとしてもその「まとめ買い」が躊躇されることが多かった。最近は「まとめ買い」の顧客が増えたそうだ。「どうせいつか使うのだから」とまとめ買いを躊躇しなくなったお客様が明らかに増えているらしい。以前は単価が安くなると分かっていてもまとめ買いするほどの余裕が無かった顧客が今は先を見越してのまとめ買いを選択している。これは売る側も助かる。割引率が高くなろうがまとめ買いで売上は伸びる上に在庫のリスクが低減する。
ランチセットがずっと低迷していた数年間だった。どこのどんなタイプの飲食店でもだ。オシャレなカフェだろうが庶民的な定食屋であろうがランチセットが低迷していた。ミジンコ特製の50円や100円の割引券でお客様のリターン率をなんとか維持してしのいでいた店もある。回数券のようなタイプの割引券を配らないとパタっと客足が止まる繁華街の店もあった。なんでランチセットがそこまで苦戦するのかは明らかだった。どんなに価格を抑えてもランチセットは700円以上はする。個人経営店の限界だ。大手フランチャイズチェーンはセールのときは250円で牛丼を提供する。ランチタイムに登場するワゴンは500円弁当を売る。西友のお弁当はボリュームがあるのに300円を切っている。ランチセット、パスタとサラダと飲み物で1000円オーバーでは太刀打ちできなかった。以前売れたものが売れなくなった数年間。ところが今年の初めくらいには「たまにはこういう日もあるよね」と捉えていたランチセットが沢山出る日が4月を迎えてさすがに「たまには」では無くなってきている。ランチセットが出るようになっているのだ。価格よりも味や居心地を優先するお客様が増えてきた、いや増えたという表現は適切ではないのだ。元々、ほとんどのお客様は味や居心地を優先したいのは山々だったのだけれどお財布事情がそれを許さなかったのだろう。ボーナスや将来的な所得アップが現実味を帯びてくれば自分へのご褒美にちょっと高めのランチくらいと思うのは人情というものだ。
カスタムメイドで自転車を作る(組み立てる)お店をちょっと手助けしている。お世辞にも儲かっていなかった。自転車は本格的にやるとお金がかかる。ミジンコは大手の自転車メーカーのパーツのデザインを手掛けたことがあるので、そのお店の職人たちにしてみれば神様なのであるが・・・・ってこの記事で自分を神様扱いが2回目だ。どんだけ俺様は神様なんだ・・・・・と再び自画自賛w
ともかく、その神が本業としてどころか仕事として自転車関係はやろうという気さえない。労多く実りが少ない、そう儲からないからだ。そんな業種を選んでいるのだから苦労するのは当たり前だという結論にはそのお店もミジンコも共通した認識だった。それでもやりたいお店なのだそうな。ミジンコも潰れるまで手伝おうといった感じだった。そんな中、最近は受注が増えているそうな。実際、受注状況を確認すると本当に増えていた。お店の評判が良いということが先ずはあると思う。クチコミは馬鹿にならない。そして元々発注したかった去年までの潜在顧客が本当に購入する決断をするに至る環境が整ったということなのだろう。その環境とは先ず間違いなくお金のことだ。「使ってもいい」と思えるようになったらしい。そりゃ次のボーナスは期待できるだろうし、個人でやっている株やFXで日本全国で臨時収入を得ている人たちは多い。考えないでも買っておけば上がるのだからだいぶイージーモードだ。ミジンコは個人では株などをやらない主義なのだが市場だけ見れば今やればおこずかいが増えるなくらいは思う。株も為替もまったくもって先のことなどは分からないものだとは思いつつも今だけはさすがに儲けられない方が嘘だとさえ思う。自転車(ロードバイク)は極一部だろうが、そんなボーナスへの期待や臨時収入が趣味の世界にお金を使うことへの抵抗感を払拭しつつあるのだろう。浪費は勿体ないが消費は決して悪いことではない。お金は使えるときは大いに使うべきだ。
まだ断言するには時期尚早だろうが景気が良くなっていると感じる。データとしてはまだまだ断言するに至るほどではないがそう感じる。なにより街の雰囲気が明るいと感じる。今年の夏は日本が元気爆発といった感じになりそうで今から楽しみだ。
[20回]
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