宜野湾で米軍のヘリコプターが墜落。予想どおりに国内のマスコミはトップニュースで扱っている。今視聴中の日本テレビの朝の情報番組は番組冒頭から20分、ずっとこの話題だけを扱っている。この番組の基本スタンスは「沖縄の住民の不安が広がっている」だ。なんでか別の機体のオスプレイと絡めて「危険だ!危険だ!」と叫びたいという魂胆がバレバレ。どうにかしてオスプレイ配備を止めたいマスコミと本当に日本人か?と疑いたくなる市民や活動家たちはまるで今回のヘリ墜落事故を喜んでいるようだ。そもそもそこまで訓練中のヘリ墜落で大騒ぎするのであれば、オスプレイの近くで凧揚げして墜落させようとした活動家たちを批判するべきだろうに、そのテロ行為についてはマスコミも住民(?)もダンマリ。墜落に良い墜落と悪い墜落というものがあるのだろうか?マスコミやここぞとばかりに出てくる住民の代表のようにマイクに向かって叫ぶ人々は訓練中に訓練地内で起きたヘリの墜落は断じて許さず、オスプレイを墜落させようとした凧揚げには不安さえも述べない。
ひとつ救いなのはコメンテイターのロバート・キャンベル氏が冷静なコメントを述べていること。他のコメンテイターのテリー伊藤や香山リカがそのキャンベル氏の意見に苦々しい表情を隠そうともしていない中、キャンベル氏は「訓練なのだから米軍は事故も折り込み済み」「(訓練なのだから)事故の規模としては発表しないほどのもの」という意見を述べていた。ミジンコもそう思う。訓練、ましてや低空飛行という難しい状況での過酷な訓練なのだ。事故がまったく起きないわけではないことなのだ。だが、訓練をしなければもっと事故が起きる。訓練をしているからこそ、いざというときにその高めた能力が役立つのだ。
先ず、第一に強く言いたいことがある。マスコミや沖縄でインタビューに答えている住民と称する人々がまるで鬼の首を取ったかのようにヘリ墜落について大騒ぎに持って行こうとしているが、先ずはその米軍ヘリの搭乗員たちの安否が気にならないだろうか?ヘリに搭乗していた4名の無事を先ずは願わないものだろうか?今のところミジンコが把握しているのは3名が軽傷で1名の容体は不明。その1名も無事であることを願って止まない。機体はHH-60 ペイブ・ホークだ。日本の自衛隊も採用している。とても信頼性の高い機体でミジンコもよく知っている機体。皆さんも機体を観れば「見たことある!」と思うかもしれない。それほど広く採用されている機体だ。
では、その機体の解説wikiをご覧いただきたい。
HH-60 ペイブ・ホーク(wikipediaより)
HH-60 ペイブ・ホーク(HH-60 Pave Hawk)は、アメリカ空軍において遭難した航空隊員や戦争地域で孤立した人間を
救助することを主な目的として、UH-60 ブラックホークを基にシコルスキー・エアクラフト社が開発した戦闘捜索救難ヘリコプターである。
東北大震災時通称「トモダチ作戦」で人々の救助を行っていた機体もこれである。
墜落した機体と搭乗員たちが東北大震災の被災者たちを救助し、何千、何万もの人々に衣料品や物資を届けていた可能性がある。この機体の普段の訓練の成果は、東北大震災の被災者たちを救ったのかもしれないのだ。恩人が事故を起こしたときの第一声が「危険だ!不安だ!」は人としてどうだろうか?先ずは東北の被災地を支援してくれた機体に感謝し、その労を労うのがまっとうな日本人が取るべき姿勢だろうに。
なぜ事故が起きたのか?それは難しい訓練をしていたからだ。事故が起きるからといって訓練をしないわけにはいかないのは誰だって分かることだ。何千、何万と飛行訓練をしていれば事故は起きる。それでも訓練はしなければならないのだ。震災のときにはこの米軍のHH-60から助けてもらい、虎視眈眈と日本の国土を脅かす中国の脅威の盾にもなってもらっておいて、訓練中に墜落事故を起こしたら「出ていけ!」って、そんな態度が許されるわけがない。そもそもそんなことを平気でやっている人々の感覚が日本人のそれとはどうしても思えない。マスコミやオスプレイ反対のために今回のHH-60墜落も叩いている自称・市民たちの図々しさや厚顔無恥さにとてつもない異和感を覚える。
墜落したHH-60は黒煙を見る限り損傷具合も大きくこれで退役やもしれない。東日本大震災のときに日本を救うために飛んでくれたかもしれない機体がこういう事になってしまったかと思うと胸が痛むのが日本人として先ずは先にくる感情ではないだろうか?そして「今まで有難うございました」が次にくる言葉だろう。先ずは「危険だ!不安だ!」と叫ぶマスコミや住民(?)たちはそこをちょっとは考えてみて欲しい。
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