拍手メッセージに私信というべきかはっきり言って「今日どこどこに行きました~」といった世間話が山ほど来ていた。そう別件だがミジンコが訪問者にブチ切れてブログを休止する以前までは。その文字数、実に毎日5000文字ほど。短編小説を毎日読んでいるようなもの。
しかしながら拍手メッセージには貴重な情報やいわゆるタレコミ(もちろん、あとで裏トリをする)、またブログチェックもままならない現状では非常に助かる訂正が必要な箇所などをこっそり教えてくださるメッセージなどをいただくので拍手メッセージ自体はとても有意義な機能だと考えている。そもそもの趣旨として例えば政治への批判や社会問題を取り上げることの多いブログなので拍手数の表示はとても重いものだと捉えている。初めてこのブログを訪れた方々、そんなたまたまアクセスされた人々が拍手が大量についている記事は気になって読んでくださるということは少なくない。そういうメッセージがとても多いからよく分かるのだ。
拍手メッセージにて年に数件~十数件、キャリアアップを果たしたというご報告をいただく。学生さんが就職したという話から会社員や官僚の方々からもご報告をいただく。皆さん、このブログを何年もご覧になっていて社会に影響力を与えられるような立場になったと実感したときに不肖ミジンコに一報したいと思ってくださる模様。このブログを何年も毎日アクセスしている方々のそういった共通の思いがあるらしい。それは嬉しい限りだ。
ミジンコが日本人では希少というほどではないが珍しくシリコンバレーやオースティンなどで経営面に口を出せる立場でハイテク産業に携わっている関係もあってか研究者やエンジニアの方々がこのブログに辿り着きそのまま常連さんとなっているケースが多い。毎日ご覧になっているというわけではないだろうが「まとめ読み」の方々を数えるとその数は数百人規模。研究機関名や研究内容を内緒でミジンコに明かされている方々だけでも100名はゆうに超えている。そんな人々の誰もが日本、そして世界に貢献したいと言ってくださっているのでミジンコももうひと踏ん張り、ふた踏ん張りとやっているのでなかなか隠居できない。迷惑な話だ!嘘ぴょん。そんな世界だからこちらもまだまだなんとかしようと思えるのだ。本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。
さて、本日もそんな嬉しいメッセージあり。拍手メッセージなのでどこまで公開して良いものやら判断に迷うので本文に書かれていたことを若干改編して濁し抜粋してみる。
yahooブログ時代から拝読させていただいています。時に、若い、駆け出しの方に対する叱咤激励をしながら、教育や努力することの重要さを説いていらっしゃったのを肝に銘じながら、私なりに勉強をしてきました。私事なのでこちらに書きますが、念願かないまして、ようやく大学で常勤のポストを得ることができそうです。自身の研究ももちろんですが、学生の教育にもこれまで以上に力を割いて、学生が様々な資料や情報を読み解き、解釈しながら自身の意見を構築したり、知見を積み上げることができるように指導していけたらと思います。 yahooブログ時代から、いつかこういう報告ができたらと思っていました。これからも、さらによい研究者、教育者を目指していこうと思います。ミジンコさんから大きな影響を受けたおかげです。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
こちらこそ、よろしくねん♪ ・・・・・か、軽い?(-_-;)
このような指導者が増えていくことはこのブログを続ける醍醐味だ。さすがにコメント欄に研究内容や施設の名前、大学名などを書き込みわけにはいかないだろうから、こういうご報告を拍手メッセージで送っていただくことは大歓迎だ。
つい先月、特定の数名、いや十数名かのなんのためにこのブログにやってきて管理人を不愉快にさせて自己満足に浸る訪問者たちに呆れ果ててブログを休止した。そうしたら研究者や医師の卵、つまりは理工系のフィールドでこれからやっていこうと決意を固めた酔狂な勇者たち(←非常に厳しい道のりなので敢えてこう表現)からの嘆きのメッセージが実に50通超え。要は日々このブログを読んで自分たちを奮い立たせているのにそのブログが閉鎖されてしまうことは自分たちにとっての悲劇だといった内容が多かった。そこまで!?とこっちが驚いた。ただ研究者たちの指針になればと思っていなかったわけでもないのでブログ開設からず~~~~っと厳しいことを言っているのも事実。本当に研究者を続けることはいばらの道なのだ。
そりゃもう日本だけではなくて世界中で首席卒業や名門大学で更に「10年に一人の天才」だとか言われる若者や飛び級は当たり前ってな研究者の卵たち、もう十代で孵化したような凄い若者にも何百人と会ってきた。そうミジンコのような仕事や立場になると「天才のバーゲンセール」を毎日見されられているようなものなのだ。シリコンバレーにいれば石を投げれば天才に当たる。そんな歳月を送っていて分かったことは実は天才という人間はいないんじゃないか?ということ。矛盾した表現だろうか?天才と呼ばれる人たちは実在し、経営者をやっている人たちなどは雑誌などの表紙を飾ったりもしているがその天才たちが総じて恐ろしいほど勉強をしているのだ。IQだとかギフテッドだとかを語ればそりゃ説得力があって説明も容易なのだが実際のところ東大だろうがカリフォルニア工科大だろうがスタンフォード大だろうがジョージア工科大だろうがUCバークレーだろうがそこにいる世界屈指の研究者たちは総じてその研究分野に人生を捧げるほど勉強しているし走り続けている。要は短距離走のスピードでマラソンを走り続けているほど勉強している。恐らく誰が同じことをやっても優秀な研究者になるほどの努力だ。そんな人たちを天才と呼んでその隠れた努力を見ていないような態度では申し訳なくなるのでミジンコは彼等を天才とは捉えなくなった。
そんな世間では天才と呼ばれる研究者たちを四谷近くのホテルから拾って青山に向かったことがある。弁慶橋を越えて青山通りをまっすぐで到着という簡単なルートだ。タクシーに乗ったのはミジンコ含めて4名。みんな体格が良いのでギュウギュウ詰めだった。乗っている途中で研究者たちが長年抱えていた難問の答えを導き出した研究者がいた。閃いた瞬間に立ち会ったのだ。同乗の研究者2名は大興奮。タクシーを止めてもらって外に飛び出し青山通りにミジンコのノートを広げて説明をし出す閃き太郎くん。それを大騒ぎであーだこーだ言う研究者2名。発表会遅れるぞとせかすミジンコ。後に検証したが閃き太郎くんの説は正しかった。そのタクシーの同乗していた4人ともが何年もず~~~っと抱えていた問題があっさりそこで解けたのだ。しかし!それは偶然でもラッキーでもない。ず~~~~~っと、いやこれでは足りない。ず~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っと悩み苦しみ考えに考えていたからこそあの瞬間にみんなでタクシー内で口喧嘩のように議論していたから答えが閃いたのだ。天才の閃きというわけじゃない。確かに閃きではあるのだが溜まりに溜まった議論の結果、ダムが決壊したかのように一気に答えとして導き出されたのだ。ちなみにその閃きとは別件のテーマの発表会には45分の遅刻。ミジンコが壇上で「事故った」って冗談で言ったら結構ウケたのでそういうことにした。エヘ♪
研究者の更なる一歩は過酷だ。それがいつ、どんな時に達成されるのかも分らないまま何年でも休まずテーマを掘り下げ続けるのだ。本当に大変!研究者の道を選ぶなんてアホなんじゃないかと思うほどだ!失礼?w
それでも研究者の道を選んでわざわざ苦労する人たちが嫌いじゃない。
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