皆さん、日本の前官房長官が誰だったか即答できるだろうか?そもそも誰だったか覚えておられるだろうか?
藤村前官房長官、そうこの人が日本国の官房長官だったことがあるのだ。薄れゆく記憶を遡ると官房長官のくせに記者会見で焦って汗をダラダラかく姿ばかりが思い起こされる。この人とポーカーをやったら100戦100勝できる自信がある。
この存在感がこれでもかっていうほど薄かった官房長官がこんなことをのたまった。
「いま安倍内閣で花が咲いているのは、野田内閣で種をまき、芽を出させた部分も多い」
「安倍内閣の花、種まいたのは野田内閣」藤村前官房長官 (朝日新聞デジタル)
たぶん本気で言っているのだろう。その位アホで空気が読めなくて図々しくないと民主党では上の方には行けない。
確かに野田政権は原発事故の収束宣言を出した。そして実はなんの収束もしていなかったことは皆さんもご存知のとおり。汚染水が海にダダ漏れをするという種を蒔いておいて安倍政権で花開いたってことだろうか?
日本経済にとって最低最悪な種も野田政権が確かに種まきをしていた。消費税増税だ。日本のためにもできれば発芽して欲しくなかった種だ。藤村前官房長官は特にこの消費税増税を野田政権が蒔いた種と称しているようだ。そして消費税増税決定、すなわち安倍政権が花開かせたと。
増税を花に例えるとはふざけるのもいい加減にして欲しい。納税者の誰も増税を花などとは思っていない。まさに政治家の傲慢さと愚かさが同居した愚かな例えだ。
まぁ、百歩譲って消費税増税を花に例えるならば食虫植物だ。増税という花は消費マインドを喰らい尽くして日本に再び長い長い消費税率引き上げによる不景気をもたらす。5兆円程度の経済対策や法人税減税などは燃え盛るガソリンプールにバケツ1杯の水をかける程度のことにしかならない。200兆円くらい円を刷って国民に配ればまだなんとかなるだろう。その位配ればさすがに国民も消費に動く。本来、政府が決断するべきことはこれだ。アメリカが文句を言ってこようがフェアな戦いとして堂々と200兆円国民に配ればいい。IMFや韓国経済を救い続けて世界恐慌を何度も防いでいる日本に文句をいう恥知らずな国の言うことに従う必要はない。
もう来年4月以降に国内消費は伸びないことは確定的だ。ちなみに消費税率が10%になる予定の約2年後、(ほとんどそんな物件すら存在しないが)都内で1,000万円という破格の一戸建てを購入するとする。事故物件かと疑いたくなるような安さだ。それでもその時にかかる消費税はなんと100万円也。買う気になるだろうか?これで安倍総理が言うような民間の爆発力を期待しようとするのならばそれは安倍政権が民間、すなわち国民のお財布事情をまったく理解していないということだ。国民に求めていることが過酷過ぎる。
藤村前官房長官が唯一といって良いほど客観性を持って判断しているなという点は「今後、日本での二大政党制が民主党と自民党で成り立つとは思いにくい」と述べたこと。そもそもニ大政党制が必須ではないし、もう間違っても民主党が与党を狙えるポジションになることは有り得ない。そこだけは正しい判断だ。
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