音楽活動が頭打ちになると今までまったく触れてもいなかった政治的な話を突然始める歌手。ヒット曲が長いこと出ていないことに焦っているのか、はたまたCDをリリースしても音楽配信をやってみてももう年々目減りしていく昔からのファンにしかまったく見向きもされていないことを感じているのか、いきなりの憲法9条への思いを語り歌うとは驚きとともに9条を狂信的に信じる人間の恐ろしさを垣間見た。
山崎まさよし、憲法9条を歌う(日刊SPA!)
一部抜粋:
“自国の軍隊を持たないで子供を守れますか?”みたいなことを言う人がいるじゃないですか。そんな事態になったら犠牲になるのは子供なのに、子供を引き合いにだすんがおかしいんですよ。未来のある子供を、先に死んでいくおっさんやおばさんが切り捨ててどないするねんと。
自国の軍隊を持たないと子供が守れないと言っている人がいる?むしろ子供を利用、そして盾にしている大人というと真っ先に「9条を守れ!」と叫んでいる活動家たちのことが思い浮かぶ。子供をデモに参加させたり、政治思想の書かれたプラカードを持たせたりしているのは左翼系の活動家たちだ。とかくおかしなことをやっている連中に限って誰かを攻撃するときに自分たちが普段やっていることをさも「おまえたちがやっている!」と自己催眠のごとく言い放つ。常識ある人々はそれを見て「いやいや、それをやっているのはおまえたちだから」と呆れ果てるといういつものパターンだ。
そもそも国防を議論するときに子供がどうのこうのと議題に上がったところを見たことがない。山崎まさよしはそれを見たようなのだが本当だろうか?こう言ってはなんだが井戸端会議レベルでの会話で起きたことを例に挙げているのではないだろうか?国防についての議論で子供を守るためになんて発言を見たことも聞いたこともない。子供を引き合いに出すことがおかしいと山崎まさよしは述べているのだが、そもそも国防を語っている人物がそんな幼稚なことを掲題した時点でそれは国防論ではなくて感情論というやつだ。そんな幼稚な議論を例に挙げて憲法改正に異を唱えるとはその事の方がよほどおかしいことであるし卑怯だ。
戦争は子供だけではなく全ての命を奪う。9条を守れと叫ぶ人々は戦争の現実を直視していない。戦争になったときには9条があると敵が攻撃してこないと信じ込んでいる人々も殺されることだろう。死ぬその時まで自分が殺されると思っていない人々も戦争で死ぬのだ。生きたければ戦争の現実を知り、その上で戦争を起こさない方法を模索し、万が一にも戦争となってしまった時には自分ができること、「子供たちを守る」もその選択肢だろう、そういったことを先に考え決めておく、それが9条があれば大丈夫と盲目的に信じる生き方よりもよほど戦争の犠牲者を減らすことができる生き方だ。
一応、週刊SPA!のロングインタビューを読んでみた。総じて山崎まさよしは論理破綻していた。これはまだ優しい表現でもっと具体的にインタビューを読んで感じたことは酔っ払いが語っているような無茶苦茶な例えと主張の連続であり、山崎まさよしの国語力にも大い疑問を持った。要は言っていることが支離滅裂なのだ。体調が悪かったのか、風邪薬でも飲み過ぎて酩酊状態に近いような感じだったのか、なにを語るにも話の前後がかみ合っていない無茶苦茶なものだった。9条云々を語る以前に先ずは自己を見つめ直すことが必要な歌手だ。
[32回]
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