「パシフィック・リム」のブルーレイ発売が近づく中、やはり出やがった
アサイラム製作の超絶劣化コピー作品。いいぞう、アサイラム!ゴーゴー、アサイラム!
北米版の原題は当初DVDが発売したときには「ATLANTIC RIM(アトランティック・リム)」だったのだが気がついてみると「ATTACK FROM BENEATH」に変更になっていた。なじぇ?「パシフィック・リム」のワーナー様がアサイラムお得意の紛らわしいタイトルにとうとうご立腹されたのだろうか?そりゃそうだよなーw
ワーナーと戦う気配も見せずにこっそりと作品タイトルを変更するあたりはさすがは自他ともに認めるパクリ映画会社アサイラム。いいぞう、アサイラム!ゴーゴー、アサイラム!
余談だが先日アメリカにてとあるエンターテイメント企業の役員たちと会食をした際に「アサイラムが好きだ」と述べたらその場にいた一人が飲み物を本当に吹いてしまった。それですっかり変人扱いだよ・・・・・。どんだけだよ、アサイラム・・・・・。
まぁ、確かにアサイラムの
紀元前1億年のレビューを書いているヤツなんてそうはいないと思う。
さて、肝心の内容の方なのだが・・・・・
これが人型巨大ポンコツ兵器を操縦する3名。見てこのオーラの無さ。これだけでもこの作品の質が窺えるかと。一応、ご参考までに述べておくと、左から順に馬鹿の度合いが強まるメンバー構成となっている。馬鹿(グリーン)、超馬鹿(ブルー)、ハイパーメガ馬鹿(レッド)だ。RGBと3色で分けているところは分かりやすくて親切設定。ロボットの色も同様にして3色で分けている。残念なのは各自ちゃんと自分たちの色のロボットに正確に乗ってしまうところ。馬鹿は馬鹿らしく、レッドが青色のロボに乗るなどのボケをかまして欲しかった。最近のアサイラムのこういうちゃんとしたところが良くない。昔はもっといい加減だったのに、アサイラムには初心を忘れないで欲しいものだ。
3色で分けてはいるものの赤色だけレッドと呼ばれて他の2人は本名だったりあだ名で呼ばれている。緑はスーパーフライと呼ばれていた。
この人はなんの関係もない。なんとなく貼ってみただけ。
なんでもロボットたちは軍事機密とのことで民間人に目撃されるわけにはいかないとかでサンマがデカくなったような怪獣が海底から出現したときに目の前にいた3体のロボをシャットダウン(停止)してしまう海軍中将。そのまま海底で戦えば目撃者はいなかったのではないか?とそんな素朴な疑問を投げかけてはいけない。世の中には法律で決められていなくとも守るべき節度というものがある。園遊会で天皇陛下に手紙を渡した山本太郎のようなクソバカには分からないのだろうが普通は「(問題だとは)知らなかった」では済まない。アサイラム作品を鑑賞するときには些細なことをつっこんではいけないのだ。大人の常識だ。ロボット搭載のハープーンミサイルの射程が100メートルであろうが、ロボの腕に装備されていたレールガンからレーザービームが射出されようが、ロボット計画に5,000億ドル(約49兆円)もかけているのに超ダサいロボットであろうがつっこんではいけない。ちなみに5,000億ドルというと昨年のアップル社の時価総額だ。日本の家電メーカー6社の時価総額を合わせた額とも同じくらい。正直、この作品のロボットよりもiPhone5や国産の大型液晶テレビの方が性能が良いと思う。
さて、3体ともシャットダウンされたはずが遠隔操作の範囲外にいたとかでレッドロボだけは怪獣を追って海岸に登場。能天気に喜ぶ海岸で遊んでいたアメリカ人たち。まさに典型的なアメリカ人たちだ。巨大ロボを見ても逃げ出すわけでもなく歓声を送るとは余裕だぜ、アメリカンは!その背後に登場する巨大サンマ、もとい怪獣。細い!細すぎるよ、巨大サンマ!
動きが遅すぎるという理由でサンマにすら勝てないレッドロボ。軍事機密を世間に晒した上に怪獣も倒せない。しかもレールガンをあらぬ方向に撃ってしまいリゾートホテルだろうか、その建物が滅茶苦茶に崩壊。中にいた人々は先ず助からなかったことだろう。怪獣と操縦がヘタクソなロボットパイロットの両方が街を破壊する悪夢のコラボ。レッドロボだけで何千人殺しているんだろうか?それでも全然心が折れないレッド。ポジティブな馬鹿ほど迷惑なものはない。
結局はレッドロボが怪獣の口を開けているところに海軍の戦闘機がミサイルをブチ込んで怪獣は昇天。戦闘機のパイロットがヒーローとなった。なんだかこの点は新しい。よくあるこういう映画のパターンでは最初は軍隊が撃退されて、遅れて登場した主人公がモンスターを退治するのだがこの作品では逆。主人公が勝てないので脇役の戦闘機パイロットが怪獣を倒したのだ。えらいぞ、名も無き戦闘機のパイロット!
その後、廃墟と化した街をふらつくレッド。街に無数に横たわる犠牲者たちの姿を見てもへっちゃらだ。おまえのレールガンの犠牲者もいると思うんだがレッドよ、それでいいのかよ・・・・・。そしていつの間にか現れたブルーとグリーン。3人で学生気分で大盛り上がり。レッドが興奮しながらいかに怪獣を倒したかを説明。その周辺でも大惨事の犠牲者たちのご遺体が・・・・・。しかもご遺体のお一人はまばたきを・・・・い、いや、見てない。俺はなにも見てないぞう!その後、軍隊に拘束されるレッド。命令違反で営倉入り。こんなところに入れられてもへっちゃらだぜ~と強気のレッド。最初は腕立て伏せやなにやら書きものをしていたが作品中の時間にして数十分後には「うぎゃああああああぁぁぁぁっ!!!」と絶叫。孤独に耐えられなかったらしい。どんだけ忍耐力がないんだよ、レッド!
レッドではなく戦闘機が倒した怪獣は卵を生んでたとかで親よりもデカいサンマが生まれる。どういう原理なんだ・・・・。スーパーフライことグリーンいわく前の怪獣よりも3~4倍デカいとのこと。場面ごとに明らかにサイズが変化している怪獣なので登場人物がサイズに言及していることがむしろ驚きだった。ちなみにロボットのサイズも一貫していないのだがこまけぇことはいいんだ、この際!
その怪獣も海軍のステルス爆撃機とやらが倒す。営倉に入れられていたレッドの救出にブルーとグリーンは必死だったので怪獣どころではなかったのだ。仕方がない。
ロボパイ、ロボットパイロットを略すと北朝鮮で大人気のお菓子みたいだ。そのロボパイたち3匹の馬鹿たちはなぜか酒場で祝勝会。昼間っから飲んでいる場合かとかそんな物差しで彼等を測ってはいけない。街を守ったお礼にと店からおごられる3人。いやマスター違うよ!こいつらなんもしてないよ!
そしてその祝勝会で衝撃の事実が!
グリーンとブルーが数週間前にキスしたらしい。えっと作品を最初から見ていてもイマイチ分からなかったのだがレッドとブルーが付き合っているらしく、つまり酒の勢いとはいえ、グリーンはブルーとキスしたことを正直にレッドに告白せずにはいられなかったらしい。
おいおい、怪獣が大暴れして大都市が壊滅状態というときに5,000億ドルかけたプロジェクトのロボットパイロットたちは昼間の酒場でなにを話しているというのだ・・・・・。
肉食系なブルーの言い訳。むむっ!?この言い訳の仕方は慣れていやがるな!ブルーはビッチ確定だ。さぁ、どうなるドロドロなこの三角関係は!?
レッドあっさり許したーーーー!!!なんでもついさっきまで怪獣と戦うという非日常を体験したのでキスした程度の話では驚かないとかなんとか。レッドはイイヤツというか馬鹿というかなにも考えていないというか、基本的に常に元気。
その後、死んだはずの巨大サンマは逃亡し、再び大暴れ、ニューヨークを破壊しまくる。浮気騒動を無事に解決した3馬鹿RGBたちはロボットが自分が動くとおりに反応するけれどロボットが受けたダメージを痛みとしてパイロットが認識するという無駄にやっかいな新システムを導入したロボで出撃。さっきまで飲んでた3人なので飲酒運転だ。相変わらず怪獣にダメージを与えることができない。どんな武器でも使って良いということで街ごと破壊するような戦いっぷりを見せる3体のロボたちなのだが怪獣はノーダメージ。ダメージを受けない怪獣に対して怪獣に攻撃されるたびに超痛がるロボパイたち。新システムは戦闘に向いていない。戦況は絶望的だ。
なんでサンマが大きくなった程度の怪獣がレーザービームに無傷なんだろうか・・・・・。ともかくロボットではダメだと判断した米軍は核の使用を決断する。ニューヨークに核を使う判断が早い、軽い、後先考えていない。核使用反対のロボット計画側の中将と核使用を断行しようとする眼帯の軍人とが揉めに揉める。まぁ、そんな軍内部の混乱をよそに遂にレッドが活躍する。火事場の馬鹿力を出してサンマを宇宙に運んでそのままキック。なぜか爆発するサンマ。
レッドロボは大気圏外から地上に墜落、全損状態となる。残念ながらパイロットのレッドは無傷で元気が良いまま。駆けつけたグリーンとブルーとまた大はしゃぎ。司令官の中将も現れてこの後4人で飲みに行くことになった。おまえら、これだけの大惨事の当事者なのに報告書とか書く気はないんかと・・・・・。ちなみに中将は大破したロボをスマホで撮影していた。おそらく後でその軍事機密の写真をブログかツイッターにでも投稿するつもりなのだろう。イイネ!
ちなみに中将はあの「ダンス・ウィズ・ウルブス」の酋長役が印象深いグラハム・グリーンが演じている。アサイラムよ、こういう名優を巻き込んではいかん。
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