衆議院が先ほど解散された。
慣習とはいえ、いつものごとく解散を決めた総理大臣が属する与党の議員たちは万歳三唱。アホな議員がタイミングを誤り先走って万歳コール、釣られて数十名の議員が万歳。伊吹衆議院議長に万歳三唱をするべきタイミングを訂正される始末。グダグダ過ぎる。
衆議院議員選挙には700億円ほどの予算が必要とか。つまり国庫から700億円の支出だ。選挙にかかる費用も民主主義にかかるコストとはいえ、今回の解散総選挙については「なぜ今?」という批判の声も大きい。そもそも8%への増税の際には安部総理は「民意を問わなかった」というのに10%のときだけは「民意を問う」という矛盾に今回の解散総選挙には「民意を問う」以外の別の目的があることはバレバレ。安部総理は単に解散を遅らせれば遅らせるほどどちらにしろ減るであろう自民党の議席の減り具合が軽減できると踏んだのだろう。
麻生総理の時に景気対策を優先して解散を急がなかったが故にあの悪夢の民主党政権誕生という過去を振り返れば、今回の安部総理の決断は自民党にとっては歓迎すべき判断だったのだろう。大多数の国民からしてみても、今のどうしようもない野党の数々が議席を増やすなんてことは、問題は多々あるにしろ自民党にお灸をすえるなんてことよりも望んでいないことだろう。そうは言っても「また選挙か!」と呆れ気味の国民は少なくないはずだ。盛り上がっているのは議員ばかりで国民は日々の生活に精一杯だ。投票したい政党がない時の衆院選ほど虚しいものは無い。人生で怒りの白票を何度も投じてきた当ブログの管理人もさすがに今回の解散には萎えている。
今回の衆院選はそういう萎える選挙なのだ。そこにかかる700億円を無駄とは言わないが、国会議員たちの税金浪費ゲームに付き合わされているかのようで素直にその出費を受け入れることは難しい。そんな言葉はなんだがショーモナイ解散に至った議員たちがなにを根拠に万歳三唱をしているのか?少しは国民感情を理解して今回の万歳三唱は自粛しようという声は出なかったのか?今回の解散、吉田茂元首相の「バカヤロウ解散」にあやかるつもりもないが、「議員たちがバカヤロウ解散」という印象だ。
増税でしか解決策を見出せず国民ではなく財務省の言いなりの無能な与党、まったくもって野党としての務めを果たしておらず余りにも頼りなく無責任な為にむしろ与党をアシストしているかたちの野党各党。この現状で繁忙期の年末に解散総選挙。まるで日本の足を引っ張ろうとしているかのごとき解散総選挙だ。万歳三唱なんてする理由がどこにも見当たらない。
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