こういう小姑の小言みたいなことを言うべきか少しは悩んだのだけれど、著名人の人間性というものを語ることも多いブログなので敢えて今週どうしても気になったことを取り上げたい。異論反論あるのかもしれないが、ここで黙っていては自分らしくもないと考えた末での記事だ。
今週、日本映画史に名を残す名優・高倉健さんの訃報が伝えられた。まさに日本中が悲しみに包まれた。いや日本だけではなく中国や米国の映画関係者、そして政府からも哀悼の意が伝えられた。追悼特別番組も数多く放送され、高倉健さん主演映画作品が番組内容を変更して放送され続けている。日本はそれだけ偉大な俳優を失ったのだ。
どう好意的にマスコミの動きを観てもその訃報の後だと思うのだが、俳優の西島秀俊さん、その直後に俳優の向井理さんの結婚が発表された。結婚式など招待客の都合などもあり予定がどうしても変更できないことならばまだ理解できるのだが、「結婚をした」という、いわばマスコミ向けのプレスリリースを出した西島秀俊さん、どうしても今週じゃないといけなかったんでしょうか?向井理さ~ん、一応の体はマスコミが掴んだ情報であり自らの発表ではないものの、事務所がその情報を解禁しないことにはワイドショーなども大手事務所に配慮して、いわばそれほど急ぐ必要もない件は外には出さないはずなのですが、なぜにその結婚情報解禁が今週なのでしょうか?お相手の国仲涼子さんも長いこと芸能活動を続けている中堅女優なわけで、敢えてこの時期での発表を両者と事務所が解禁としたことに非常に違和感を感じた。
高倉健さんの訃報が流れたからといって日本の全俳優が喪に服せとまでは思っていない。ただ、なんというかこういう感情論は合理的ではないと言われてしまえばそれまでなのだが、最後の映画俳優とも言える日本の俳優業の底上げに多大な貢献をし、後進たちの地位向上に並々ならぬ努力をされてきた偉人が旅立ってしまったということを知って映画関係者のみならず、映画ファンのみならず、日本人が総じて悲しみ高倉健さんへのお別れを告げている中で俳優業を営んでおり、それもドラマや映画などの主演を務めている、いわば一握りの成功した役者2名が今週、高倉健さんの訃報の後で結婚発表だって!?と当ブログの管理人ミジンコは衝撃を受けた次第。冒頭で述べたように小姑の小言めいたことではあるのかもしれないが、どうしても役者たちがそういう行動に出ることに一抹の寂しさと怒りを感じた。自分も器が小さいなとは思い、おそらく高倉健さんはこういうことには怒らないだろうとは思ったのだが、それでもこの件はブログに掲載して残しておきたい。
当ブログの管理人の場合は自分が携わっている事業と同じ産業の先駆者の方々、いわばパイオニアである偉大な経営者の方々や研究者の方々の訃報が報じられた際には、例え現在は競合企業に属する方だといえでも哀悼の意を遺族や所属企業にお伝えして喪に服す。道を切り開いてくださった方々に敬意を示すことは人として当然の行いだ。ましてや自分が身を置く同じ産業、業種に於いて、その世界で誰もが知り尊敬を集める偉大な先人が亡くなったときにはそれなりの配慮というものが必要だと考える。例えば祝賀パーティーのようなお祝いの席をキャンセルしたり延期にしたところで歓迎されこそすれ批判を浴びたことなど1度も無い。ズラせる予定ならば「そういう時」はズラすということが社会人としての当然の節度というものだ。こう言ってはなんだがただの結婚発表くらいならば式の予定がズレるわけでもなし、来週にはできなかったんだろうか?と思わずにはいられない。
右の向井理さんのTシャツにはこう英語で記されている「信じてくれ、俺はクソヤロウだ。」と。自己紹介かいな?
[15回]
PR