今年のノーベル賞、物理学賞での受賞があったこともあり、国内の報道では生理学・医学賞については余りスポットライトが当たらなかったように思う。2014年ノーベル生理学・医学賞を受賞されたのは「空間を把握する脳のメカニズムを解明」した英ロンドン大学ユニバーシティーカレッジのオキーフ(John M. O’Keefe)博士、並びに近年その研究を急速に発展させてきたノルウェー科学技術大学のモーザー博士夫妻(May-Britt Moser,Edvard I. Moser)の3名だ。
日本国内ではやたらと「脳科学」という言葉を見聞きするが、そういった科学的とは言えないただの印象操作程度でも「科学」という言葉を用いられる「脳科学」とは異なり、ノーベル賞を受賞した博士たちの研究こそが本来の意味での「脳科学」だ。人体の脳という部分の機能を研究し、そのメカニズムを解明してこそ「脳科学」だ。「アハ」だとかいうちょっと脳になにかあったような感覚がすることや、医学的になんの根拠もないどころか論文が学会に提出されてすらいないアルツハイマー予防論(学会で検証、反証されたことすらないものを科学と称するな!)などなど、日本国内で跋扈する「脳科学」という言葉については、本来の意味での「脳科学」へのノーベル賞受賞もなされたことであるし、いい加減に規制が必要だと考える次第である。
そんな国内では「脳科学」で有名なあの茂木健一郎氏がまたしてもツイートでなにやら余り拡散されると日本の未来によろしくないことを発信している。もうこの人物については取り上げたら負けな印象は持っているのだが、かと言って全てをスルーするわけにもいかないほど酷いツイートを繰り出してくるのだから困ったものだ。いわゆる「看過できない」というやつだ。この人物の言葉の薄っぺらさに辟易としているわけなので本当のところは取り上げたくない対象ではあるのだが、当ブログではそれを避けてばかりでは本来のブログ維持・継続の筋から外れるという思いがあり、“またしても”茂木氏を取り上げることとする。嗚呼、んもうっ!!!
小学生に成りすまして自民党・安倍政権批判を画策した卑怯者たちを擁護しているのだ。あろうことかスティーブ・ジョブズの名前を出しての擁護だ。吐き気がする厚顔無恥なツイートだ。趣味が悪かったで済むようなことでは無い。なにがイノベーションだ。卑劣な行為からはイノベーションなんて起きるはずがないだろうに。
こんなことは言うまでもないことなのだが、スティーブ・ジョブズはこんな姑息で幼稚なことを若い頃にやっていたわけではない。今回のように小学生への成りすましが簡単に露見するような稚拙で馬鹿丸出しの行為は、むしろスティーブ・ジョブズが最も嫌う行為なことだろう。
そもそも茂木氏は過去に読んだであろうスティーブ・ジョブズ関連の本などを頼りにこういうツイートを発信しているのであろうが、スティーブ・ジョブズが「やらかしていた」とする記述を具体的に述べて欲しいものだ。どのエピソードがやらかしたことにつながるのだろうか?はっきり言ってそんな記述があったと当ブログの管理人(スティーブ・ジョブズ関連の書籍を貪るように読破)は感じたことがない。一体どの時代のどのエピソードが「やらかした」ということに当たるのだろうか?茂木氏はもしかしたら、ジョブズの無二の親友でありアップル共同創業者であるスティーブ・ウォズニアックの好奇心が優先した事件についてのことと話がゴッチャになってはいないだろうか?その件ではウォズニアックは短期間とはいえ収監までされる「大いたずら」をしたことがあるが、それも天才的な頭脳だからこそ成せることであったので今回のような稚拙な小学生成りすましサイトとは次元が異なる。茂木氏は一体どこがどうスティーブ・ジョブズと今回の卑怯者たちと重なって見えたのだろうか?
茂木氏は今回卑劣なサイトを構築した者たちを「日本にはこのような若者が必要」と述べている。そのツイートへのリツートで「子供のふりして政権批判して世論を誘導しようとするような姑息な行動のどこがイノベーションなんでしょうか?そんな若者が日本に必要だという理論意味がさっぱり分かりませんけど。」とあった。全く同感だ。政権批判をする為に小学生に成りすますような卑劣なヤツが日本に必要だって?冗談じゃない。若い内からここまで卑怯な手を躊躇なく使うヤツなんて末恐ろしい。日本にはこういう若者が必要だとは到底思えない。
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