ちょっとお店をやっているオーナーさんたちへの嫌味というか苦言になってしまうかもしれないけれど、元旦から数日経った今の率直な思いを記事にしたい。
本日、ミジンコは国内で籍を置く全ての会社が仕事始め。これはごく一般的だと思う。いわゆる企業に類する組織のほとんどが本日5日が仕事始めだろう。カレンダー的にそれが一番自然であるし、取引先や流通のことを考えても流石に本日から仕事始めにしないことには後々響く。
昨晩、毎年恒例新年のお茶会・・・・と言っても本当にカフェでお茶をギターマンさんと楽しんだ。
東小金井に新しくできたカフェが快適で快適でついつい長居してしまった。飲み物もスイーツも美味であり、なによりミジンコおすすめのフライドポテトが香ばしくて最高。オーダー時にお店の女性スタッフにポテトにつけるディップを通常のバーベキューソース&マヨネーズではなくてケチャップ&マヨネーズにして欲しいとお願いしたら笑顔で受けてくれてその通りにしてくれた。簡単な要望ではあるがこういうところをホール係がいちいち厨房に伺いに行くか行かないかで店の申し送りや意思統一のレベルがうかがい知れる。数々のカフェを訪れているギターマンさんも店の雰囲気を喜んでくれた。ウチの女性スタッフたちが足繁く通っているようなので、上司のミジンコはお邪魔虫になりたくないので平日は余り行かないようにしているお店。そのくらい人気がある。そういうお店が今は当たり前にある東小金井は変わってきたなと嬉しい。
で、そのお店も1月4日の日曜日の夜という客商売的には谷間にあたる日は普段のような混み方ではなかった。スタッフの方々や店長さんにまでご挨拶いただいた時になにやら若干客足が鈍いことに触れられており、我々に普段はもうちょっと賑やかになるということを伝えたかったようだがそれは承知していた。普段、店の前を通ったときに幾度も満席状態なところを見ている。そしてそんな若干空いていた店内からも店の前を通る通行人の人々が明るい店内をチラ見している光景は頻繁にあった。
確かに商売をやっていれば4日でしかも日曜日ならば客足が遠のくのは予想がつく。仕事始めの前の晩は憂鬱になるのも致し方のないことで、そんな時にカフェやダイニングバーでまったりなんてする心境にはならないことだろう。じゃあ、店を開けても意味がないのかと言うとそうでは無い。路面店ならば尚更だ。店のシャッターの前にいつまでも新年のご挨拶と飾りがついているところが通行人にどう捉えられるのか、決して良い印象とはならないことだろう。本来は店がどれだけ長期間休もうがそれは店の勝手ではありお客様が関知するところではないのだが、人間の感情というものはそんなに単純ではないことは言わずもがなだろう。年末年始も仕事をしろ!というのはあんまりだとは思うが人は自分よりも働いていない人を素直に応援できないし、自分よりも休んでいる人の利益に素直に貢献できない。細かいことを言うようだが、そのお客様や潜在的なお客様(通行人)の心の機微に敏感な店ほど、そういう些細ではあるが無視するべきではない点に配慮する。要は最低限度の頑張ってますアピールは必要なのだ。なにしろ、どうあってもお金をお支払いただく側はお客様で店側はお金をサービスの対価として頂戴する立場なのだ。これは上下関係ではないが契約関係ではある。のんびり屋との契約は顧客は不安になる。のんびりふんわかしている相手にどんどんお金を使いたいという人もいるのかもしれないが、それがマジョリティーならばどんな商売でも潰れない。
ここまで辛辣に書いたのには少しばかりの経験則がある。今までそれこそ90店に届くほどの路面店を無償で支援してきた。事業のやつを入れるともっと多いがそれらは自分のコントロール下にあるのでカウントしない。つまり、ミジンコとはあくまでも結局は他人であり契約関係にもないオーナーさんたちが営業時間であろうが定休日であろうが臨時休業であろうが自由に決めていた店の数々だ。路面店なのだからオープンしていればそれ自体が通行人への宣伝となる。それでも営業が低迷しなかなか大幅な黒字化が実現できない店、もっと酷く閉店が視野に入ってきてしまっているような店の方が圧倒的にシャッターの閉まっている時間が長い。年末年始に限らず、ゴールデンウィークまで1週間ほど店を閉めたなんてカフェもあった。ミジンコが苦言を呈するまで週休2日なんて店もあった。赤字だったのに有り得ない判断だと思ったのでそこは言ったが言われるまで改めようともしない店主のセンスに絶望した。営業時間をほぼ守らない店もあった。よくその地域にお住まいの方々からメールなどで「あのお店の閉店が残念ですね」と言われたのだが本当はその時はまだ閉店していなかった。単に開店時間から遅れて店を開けて閉店時間よりも90分も早く閉めたりしていただけだった。お店を閉めている時間が長いことは相当なリスクなのだ。自分が見てきた店で正直いってどうにも苦境を抜け出せないところは総じて閉店時間が長かった。せめて店を開けてさえくれればと何度思ったことか。そんなことを結局は他人であり自腹で割引チケットやショップカードなどを印刷して渡していたミジンコに思われている時点でもう駄目なのだ。そういう店のオーナーたちは商売人としてというよりも、人としてなにか足りないといった感があった。
気楽にやりたいという趣旨でお店をやっているオーナーさんたちは自由気ままにやれば良いのだ。ただ実際にはオーナーであるというだけでは収入は安定せず、それこそかなり一生懸命に仕事をやらないことには儲けなんて出ない。飲食店にしろ小売業にしろ、お客様たちは相当しんどい仕事も頑張って稼いだお金を支払っているのだ。悠長にやっている店を慈善事業のように無償の愛で支えてはくれない。単刀直入に言ってしまえば怠け者にはお金は使わないということだ。毎日定時に出社し、辛い仕事もこなし、歯を食いしばって色々なことを我慢している会社勤めの人々の見る目は決して緩くはない。シャッターが閉まりまくっている店が開いているときだけ「儲けたい!」とアピールしたところで苦笑いだ。
この十数年毎年実感するのだ。年始のスタートが遅い店はその後もずっと低迷。年始を早く開始しなかったことが原因とは言わないが、何らかの「なにをやっても緩い」ことをお客様に見抜かれていることとは因果関係があると見ている。お客様は馬鹿ではないのだ。オーナーの抜けているところ至らないところなども許容しつつも来店してくださるお客様たちがほとんどだ。それでも来店するに値するとされている段階では店も大したものだとは思うのだがそれが長くは続かないことは散々見て来た。2日や3日に開けろとは言わないが昨日4日、例え日曜日であろうとも家賃は発生している上にそういう普段とは異なる状況の日であるからこそ、普段はお見えにならない新たなお客様獲得のチャンスなのだ。現に昨晩訪れたカフェはギターマンさんというお客様を獲得した上に奥様もお客様として獲得したことだろう。彼の交友関係の広さを考えれば、昨日の営業は大きかった。そもそもこう言ってはなんだがミジンコもお客としては結構良い面もあるとは思う。なにしろミジンコが行けば取り敢えず行ってみようという人たちが昨年からそのカフェの周辺で数十人規模で働いているのだ。これが更に増え続ける。ミジンコ自身が代表という立場であるが故にリラックスしたい空間ではお邪魔虫になる為に自分が行けなくなるというジレンマがあるが、当ブログの常連さんたちはご存知のようにミジンコのベクトルはあくまでも東小金井の店全てが繁盛することなのであって自分が行ける行けないは検討すべきことの外にある。
昨日もシャッターが閉まっていた店は本当に注意したほうがいい。1月4日(日)、確かに休みたくなる状況ではあっただろう。しかしながら、その店のシャッター、恐らくはシャッターに貼られているであろう貼り紙などから昨日はそもそもオープンしていなかったことを思い起こさせる雰囲気を通行人、つまり仕事始めの人々はチラ見している。今朝、通勤途中の人々に「気楽な商売人はいいな~」なんてイヤミを連想されたらお終いだ。
ネガティブなことを書き連ねてきたが今朝は良いこともあった。7時には会社に入っているミジンコは早朝に歩いて都内の支援している店々のポストなどに必要な販促物を入れておくことがある。ウォーキングのノルマも達成できて一石二鳥だ。ただ紙は重い・・・・(涙)
ともかくそんな今朝回った店3店ともが既に黒字化達成でもうすぐ羽ばたき卒業だ。こちらも忙しくていちいち年末にいつから今年の仕事始めか確認しなかった。つまり妙なプレッシャーは与えなかったのではあるがどうも昨日はとっくに営業していたようだ。たぶん昨日は暇だったろうがそれでも開けていることには意味があると太鼓判を押しておきたい。これを読めば店主たちも嬉しいかもしれない。本当にどこで誰が見ているのかは分からないのだから最低限お客様たちと同じレベルで仕事を必死にもがいた方がいい。
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