防護服に身を包んだ男が「Premiere hirondelle(今年初めてのツバメだね)」と巨大な足跡を見て一言。背後にはもうもうと煙を吐く福島原発。
当ブログでは幾度もシャルリー・エブト誌は日本で報じられているような新聞社のような報道機関ではなく、風刺画というよりは誰かをイラストで誹謗中傷しては話題を作り部数を伸ばすことに躍起になっていたゲスい雑誌だと指摘している。(※同誌はテロ事件前はせいぜい6万部前後の少数発行誌)
今回のこのイラストが果たして風刺になっているだろうか?いちいちツッコミを入れることも馬鹿馬鹿しいが福島では生物が巨大化しているわけでもなく、汚染水処理など全てが順調とは言えないものの、シャルリー誌が表現しているような炎上を続ける原発があるといった大惨事が起きているわけでもない。
勿論、福島は除染作業が必要なほどの線量である地域も広大であり、今後の被曝が原因かもしれない健康被害の報告も覚悟しなければならないほどの原発事故が起きたことも現実としてある。かと言って、こういうツバメが巨大化してまるで怪獣のようになっているといった悪趣味な表現をわざわざ風刺画という言い訳付きのイラスト化をして数万部も印刷、発行する必要があるだろうか?今回の福島にしろ、数々の宗教を侮辱する表現など、いちいち人を傷つけ、人が信じているものを愚弄することが「表現の自由」だろうか?自由、自由、自由と騒ぐ前に、先ずは人としての最低限の節度をシャルリー誌は優先するべきだ。ここでは何度も批判していることではあるがこれでも「私はシャルリー」と言えるだろうか?人はこんな酷い3流雑誌であるとわざわざ宣言することはない。
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