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中国主導のAIIBへの日本不参加についての記事を先日書いた。このAIIBへの不参加をいつもはグダグダで足並みが揃っていないダメ野党たちがまるで党が合併したかのように猛烈に政府批判を展開している。まるでAIIBへの不参加で日本がお終いのような言い草なのだ。どうせAIIBの実態が明るみに出始め世界中から批判が巻き起こったときには、これら日本の野党たちは今自分たちが主張していることを無かったことにするだけでなんの責任も取らない。それでもアホウドリたちは日本を貶めるために大騒ぎするのである。世界最大級の振り込め詐欺グループというべきか、はたまた炎上するバスに大金を背負ったまま乗り込む行為というべきか、そんな地獄列車のような投資銀行に参加しない日本とアメリカ。ザ・烏合の衆である日本の野党集団と世界屈指の経済大国を切り盛りする日米両政府のどちらが賢いのかは言うまでもない。
以下はAIIBへの不参加を糾弾する野党幹部たちの弁:
民主党・蓮舫代表代行
「貧困解消や格差是正などのために日本はアジアで努力すべきだったが、結果は成功していない」
アジアの貧困問題や格差社会は日本のせいなのだろうか?AIIBについての議論でまで日本が悪いとは斜め上過ぎる。そもそもアジア地域に於ける日米主導のアジア開発銀行のことをこの問題発言メーカーは知っているのだろうか?
民主党・岡田克也代表
(主要7カ国(G7)では日米が孤立した状況として)「結束の乱れは大きな失態だ」
G7の内、日本、アメリカの2国と他の5ヶ国で二分するとして、経済力だけ見たとしても日米の方が孤立していると捉える馬鹿が日本の最大野党党首だ。そもそも何をもって結束とするのか?同じ投資銀行にお金を入れて失えば全員共通の被害者で結束ということか?それは結束ではなく中国による被害者の会と呼ぶべきだ。
維新の党・江田憲司代表は
「中国外交の勝利、日本外交の完全敗北だ」「アジア経済、インフラ開発の秩序作りに貢献すべきだ。今からでも遅くはないので参加してほしい」
中国外交の勝利とはこれは中国への皮肉だろうか?投資銀行への参加国集めを勝負に例えるところが維新の党の党首らしい発想だ。投資銀行の評価はそのポートフォリオ(投資先ならびにその進捗状況・成果)で判断されるべきである。これは投資の世界の不変の真理だ。現時点からその投資先、投資審査、そもそもの投資判断など数多くの不安要素を内包するAIIBへの不参加が日本外交の敗北と評価したこの江田発言は有耶無耶にすることなく、必ずやAIIBの実態が隠しようもなくなった際には取り上げるべき無責任発言だ。
共産党・志位和夫委員長
「アメリカの顔色だけをうかがう自主性のなさが露呈した。アジアで参加していないのは日本と北朝鮮くらいで、参加すべきだ」
もう笑わせにきているとしか思えない。しかし残念ながらこの志位委員長は本気でこういうことを言っているのだ。アジア開発銀行でノウハウを蓄積した日米にしてみれば泥船は避けたと考える方が自然だ。別に日本はアメリカに追従したわけではなく、最初から一貫して参加する意向を示していなかった。つまり日本とアメリカは最初からブレていなかったのだ。なにしろ投資開発の話なのだ。数千億から数兆円をドブに捨てるやもしれない計画には慎重になる。そして北朝鮮についてなのだが、同国はギリギリまで参加したいと願ってはいたのだが「お金がない」から参加できなかっただけだ。「しない」と「できない」を一緒くたにする志位委員長は共産党らしい言葉のマジックの常習犯だ。投資するお金も開発途上国のインフラ事情を請け負う力もない。日本やアメリカが参加しなかった理由とは大きく異なるということだ。
いやはや呆れた野党の言いがかりだ。この野党各党の必死さを見るに改めてAIIBは日本にとっての猛毒にしかならないと感じた。