なんだかなぁ・・・というのが率直な感想。
人種差別をされたと主張する人に根掘り葉掘りその差別について詮索する行為自体が差別を助長する行為のように思えるが故になかなかそこは追及し辛い。だからこその「なんだかなぁ・・・」なのだ。
こちらがミス・ユニバース日本代表に選出された宮本エリアナさん。
彼女が日本代表に選出されたときにその容姿について少なからずの反対意見を見かけた。海外でも複数の企業に在籍している当ブログの管理人ミジンコとしては人の混血具合なんて気にもならない事柄であり、そういうネガティブな意見よりも「へ~日本も国際化が進んでいるんだねぇ」といった感想だった。アメリカ人の父と日本人の母を持つ彼女の容姿はハーフやダブルと称されるもののそれであり、生粋のアジア系とは言い難い。まぁ、人種がどう見えようが端正な容姿であることは間違いない。
以前にミス・インターナショナルのグランプリ受賞者の日本人女性がアメリカのラジオ番組に出演した際の不用意な従軍慰安婦についての日本批判を問題視したことがある。当時の記事→
ミス・インターナショナル・グランプリの吉松育美さんの言動が残念だ
海外に渡ってその現地の雰囲気に呑まれての安易な日本ディスカントは日本人として厳に慎むべきことだと考えるからだ。国や現地メディアには各々の思惑があり、例えば日本を叩きたいときには日本人に言わせた方がより説得力を持ち効果的だと考える卑劣な輩もいるのだ。そんな卑怯な連中の手のひらの上で踊らされ、母国日本に不利益な状況を作るなんて馬鹿げているということだ。
さて、この大前提を踏まえて今回のミス・ユニバース日本代表の言葉を取り上げたい。
ミス・ユニバース日本代表の宮本さん「人種問題伝えたい」(Yahoo!ニュース 西日本新聞)
佐世保市出身の宮本エリアナさん(20)がミス・ユニバース日本代表に選ばれ、6日、県庁で中村法道知事を訪問した。父親がアメリカ人、母親が日本人の宮本さんは「
人種差別でいじめられた経験があり、世界に人種問題を伝えたい。日本の良さもアピールしたい」と、11~12月ごろに開かれる世界大会への意 気込みを語った。
宮本さんは昨年11月の長崎大会で県代表になり、今年3月の日本大会で各都道府県の44人の中から日本代表に選ばれた。県代表が日本代表になるのは2年連続。中学まで佐世保市で過ごしたという宮本さんは中村知事に「佐世保は生まれ育った街で、住みやすくて好きです」と笑顔を振りまき、中村知事は「世界大会で佐世保のことも自慢してください。県民も応援してます」と激励した。
この宮本エリアナさんには深呼吸をしてからもう1度、その時のいじめは人種差別が原因だったのかを考えてみて欲しい。そして人種差別の本質を考えても見て欲しい。
遠回しに言うつもりはない。なんでもかんでも人種問題とすることには同意しかねる。勿論のこと、いじめは許されない。人種差別も言語道断だ。どちらも許されないことではあるのに人間社会に常についてまわる深刻な問題だ。だからこそ、このいじめと人種差別を混同することは間違っていると強く主張したい。そうでないといじめ問題と人種差別の両方の本質を見誤り、どちらの問題解決も遠のいてしまう。
更にド直球で言えば、人間関係の問題、対立、複数の人間関係でどうしても折り合いがつかず反発し合ってしまったこと等、人種というよりも性格の問題が原因であることまで全て人種問題として語るべきではない。今回の宮本エリアナさんのケースが人種差別だったのか否かの判断までは当ブログではできないが、日本の佐世保の地で育まれた彼女の外見だけではなく内面の美しさ、ミス・ユニバースの国の代表として彼女が選出された日本の寛容さ、それを一番分かっている宮本さんご本人が世界に向けて最初に訴えたいことが「日本で人種差別でいじめられたこと」とは、なんともやるせない気持ちになる。
人間関係の対立、例えばただの喧嘩でも人種差別として捉えられなくもない。言ってしまえばキリがない。日本人同士でも喧嘩があればいじめもある。全部なんでもかんでも人間関係の対立を差別問題に置き換えることはどうかと思う。そこに本当に差別があっただろうか?人種が異なる者同士の対立が全て人種差別問題だろうか?当ブログの管理人は長い期間外国籍の女性と交際していたこともあるし、今の職場は外国人が多数だ。恋人との喧嘩から、仕事上の意見の相違まで今まで数え切れないほどあったが人種がどうのといった感情を抱いたことがない。恐らく喧嘩相手もみんなそうだったことだろう。あくまでも喧嘩や対立であってそこにはむしろ人種なんてことはアタマの片隅にもないことだ。きれい事でこういったことを述べているわけではなくて、これこそが外国人との垣根がない付き合いだ。当ブログをご覧の皆さんだって誰かと喧嘩したり難しい関係になったときに相手の外見だとか身体的特徴が気にかかるだろうか?それよりも先ずは相手の心の部分、性格やなにを言われたかが気になるのではないだろうか?いじめや喧嘩を強引に人種差別に持って行く人はここの捉え方がどうにも歪んでいると感じる。その方が自己弁護もしやすい上にいじめをしたという相手に人種差別主義者という貼り紙を貼れて気も晴れるのだろうが本当にそれは人種差別だったのだろうか?世界にそんな曖昧な人種差別を訴え、日本をまるで人種差別大国のように触れ回ることが正しいことだろうか?大いに疑問だ。
そもそも日本ではハーフと称される混血の人々はむしろ人気がある。この実情を知らない海外の人々が宮本さんの弁を鵜呑みにしてしまうことが心配だ。まるで純日本人しか認めないような国だと誤解されてしまうことは納得がいかない。ハーフであろうがウォーターであろうが、むしろ混血の人々は人気があり憧れの的だ。これが本当のところだ。
ここまで書いていて今更ながらに思い出したのだが我が家にもハーフがいたんだったw
正直、キパ子がハーフと言われてもピンと来ないのではあるが本当にハーフらしい。実の父親はアメリカ人らしい。でもミジンコの方がキパ子よりも英語が上手い。そう、旅行での英会話くらいは余裕でこなすが英語が話せるとまでは言えないキパ子は日々、そのことで苦労している。見た目的に英語を話せて当たり前という理不尽な判断をされて街やバーで日々英語で話しかけられているからだ。キパ子と同じバーにいてキパ子が謎の絶叫英会話で外国人のナンパに抵抗して、これまたアメリカ人とのハーフのゴリマッチョが謎の猛獣英会話でキパ子をガードする。ああ、そうだ、ゴリマッチョもハーフじゃん!そういうハーフな彼等も日本で育ち色々あっただろうが、そういえば人種差別を受けた云々の話は聞いたことがない。ハーフだから故のいじめがこの日本には一切ないとは思っていないし、ハーフとはいっても日本人ではない方の血の元の国・人種によっても相当に状況が変わることも承知している。だからこそハーフへのいじめも差別もまったくないとは考えていない。だからといって人間の対立を全て人種差別に持って行く姿勢にも同意しかねるのだ。結局は人間関係の問題なのではないかと思えるからだ。日本人が日本人と喧嘩したりいじめたりしても「日本人が日本人を差別した!」とはならない。
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