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将来の参加に向け、名称や地位についてさらに協議を続ける見通し。
台湾は創設メンバーとして参加するアジア開発銀行(ADB)で、台湾統一を目指す中国が1986年に加盟したのに伴い、それまでの「中華民国」の名称を「中国・台北」に変更された経緯がある。(共同)
まさにこの風刺画そのものの状況となっている。
中国の提灯に釣られて逃げ場の無い海に飛び込んだイギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、オーストラリア、韓国。全員が提灯の光に目が眩んだのか、まるで麻薬中毒者のように瞳孔が開いた状態で状況を冷静に判断できていない。そこに水に片腕を突っ込んで今にも海に入りかけている台湾。アメリカと日本だけは半ば諦め気味でその後に起きるであろう悲劇を陸から見ている。中国の餌になるAIIB参加表明国と中国の関係性、参加しない日米両国との対比を上手に表した風刺画だ。
この風刺画が発表された時点では中国の台湾外しは判明していなかったが、どうやら台湾はこのまま陸に留まることになりそうだ。なにしろ海中にいる獰猛な巨大魚・中国の方から仲間ハズレにされたのだ。中国としては台湾の資本は魅力的だろうが、それよりも台湾を国家として認めてしまうことを避けたかった模様。ハシゴを外された台湾・馬英九総統は唖然呆然だろうが、延々と中国に媚を売り続けて台湾国民の信頼を裏切り続けている馬総統については同情の余地がない。日本もつい最近まで恐るべき売国主義の民主党が政権を握っていたこともあって、今の台湾が中国の全面バックアップの馬総統を総裁に登り詰めさせてしまったこと、その後の台湾の中国に身売りするんじゃないかと思うほどの売国政策には心底同情している。日本も台湾もなぜか防げるはずの売国政権誕生を許してしまった。できることはこれに懲りて2度とそういった政権を生み出さないことだ。実際、昨日開票された統一地方選の結果は、明らかなる民主党への拒絶反応と色々と不満がありながらも自民党が「他よりもマシ」という有権者の率直な気持ちの表れだった。台湾でも馬政権の後には同じような現象が起きるのだろう。台湾の更なる躍進はそこからだ。
中国によるあからさまな台湾外しとはいえ、これは長期ではなく短期的に見ても台湾にとっては朗報だ。馬総統がいくらAIIBに執心したとしても、台湾国民にとっては中国に搾り取られるだけ取られて公共事業の落札はまったく無しといった未来を回避できたのだから喜ぶべきことだ。そもそも一度参加してしまえば、そこで拠出した莫大なお金がちゃんと返ってくるまで抜けられない底なし沼だ。馬政権の次の政権がAIIBを抜けたいと考えたとしても、またそういう公約で政権を獲得したとしても、台湾はAIIBを脱退するだけでそれまでに拠出した莫大な原資をまったく取り戻せないことになるかもしれない。中国の方からわざわざ仲間に入れないと言っているのだからこんなチャンスは願ってもないことだ。馬総統は赤っ恥だろうがそんなことは台湾国民は気にすることはない。もう台湾の方々が見つめるべきは中国の傀儡・馬政権ではなく、次の真に台湾の未来を考える政権なのだから。