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もう2015年だというのに、こんな写真の広告を作り依頼する方もどうかしているし、こんな広告掲載をそのまま受けて印刷するニューヨーク・タイムズ紙も相変わらずの反日なりふりかまわぬ姿勢を正そうともしていない。踊るアホウに見るアホウならぬ、広告を作るストーカーに載せるストーカー、同じストーカーが延々と日本を見つめているという不気味な状況だ。
韓国広報専門家と自称するソ・ギョンドク誠信女子大教授が訪米中の安倍総理に対して、過去の歴史謝罪を促す広告として作成したものが右の広告だ。この広告はニューヨーク・タイムズ紙のAセクション国際面(8面)の下部に「Attack on Pearl Harbor」(真珠湾攻撃)という見出しで掲載された。
「1941年12月7日のハワイ真珠湾攻撃を覚えていますか?」という言葉から始まるこの広告は、「日本が第二次世界大戦中に複数の国に大きな損害を与え、特に全世界の
日本軍慰安婦にまだ謝罪と補償をしていない」という点を強調した文となっている。またか?と皆さんも呆れたことだろうが、ここでもまた従軍慰安婦問題に触れて、なんでか謝罪と補償をしていないという嘘を平気で広告として掲載しているのだ。既に当ブログでは何度も述べているが、このニューヨーク・タイムズが発行されているアメリカ合衆国の議会においても日本が謝罪を繰り返し補償をしていることにすら触れている。詳しくは→
また元従軍慰安婦と称する老人の証言が変わった
更にこの広告では、29日に安倍首相が米国上下院合同演説会の場でスピーチをする予定について触れ「
議会で慰安婦に謝罪と補償をするという約束をしなければならない」と主張している。え!?ちょっと待てい!なんで日本の総理大臣がアメリカの議員たちの前でアメリカとは関係のないことについて述べた上で何らかの約束をしなければならないのか?それはアメリカの議員たちにはなんの関係もないことであり、その場で突然そんな話をし出したらそれこそ失礼というものだ。アメリカの議員たちも暇ではない。アメリカ合衆国とは関係がない件の為に出席している議員なんて一人もいないのだ。なんでアメリカの議員たちが韓国に向けた話を日本の首相から聞くべきだとこの韓国人教授は主張しているのか?
更にこの広告に苦笑したのは「またドイツが国際社会で尊敬される理由は、戦争犯罪の心からの反省と謝罪の真正性を見せたからだ」と〆ているところ。この教授、これを本気で述べているのだからその情報分析力の欠如が露呈している。今で言えば「ドイツ ギリシア」で検索すれば山のようにドイツの開き直りが出てくる。またドイツに関していえば、東ヨーロッパや旧ソ連などは「謝っていない(補償していない)ドイツをいつまでも追及しないで着地点を見つけた」というのが歴史的事実だ。ナチスドイツの被害国の数々は、戦後何十年にも渡って支払えるかどうかも不明な天文学的な損害賠償金を求めるよりも、ある程度のところで区切りをつけたのだ。はっきり言ってナチスドイツから受けた被害の賠償を妥当だと思えるほど巨額な金銭負担で納得した国なんて世界のどこにもない。そんな賠償負担を東西ドイツ時代から今のドイツに至るまでドイツは支払ったことなどない。「ウヤムヤになった」が真相だ。それでも払われそうもない未来の補償よりもすぐに手に入る満額とはいえないが今すぐに欲しい補償をナチスドイツ被害国は受け入れたのだ。ドイツ(侵略国)のギリシア(被害国)への突き放した対応が現在進行形で注目されているというのに、まだ韓国人が「ドイツを見習え」と主張していることには驚いた。ドイツを見習うのであれば、日本は韓国を都合が悪いときは無視し、怠惰な国民性だと蔑み、世界経済の足を引っ張るなと非難すれば良いということになる。
真珠湾攻撃時、朝鮮半島に住む人々は日本人だった。つまり、真珠湾攻撃に関しては韓国人は日本に攻撃された側ではなく、日本人とともに真珠湾を攻撃した側だ。さすがにこの真珠湾攻撃について当時は日本人であった韓国人の子孫が日本人を責める姿勢には大いに疑問だ。「日本人と一緒に真珠湾を攻撃したこと」についての謝罪広告ならばまだ理解できるが、真珠湾攻撃についてはまるで関係がなかったかのように振る舞い他人事のような広告を出すとは恥知らずもいいところだ。アメリカ人からしてみれば日本人と一緒に戦っていた国民が真珠湾攻撃について日本を非難するなんて何が言いたいのかそれこそ意味不明だ。真珠湾攻撃のみならず、太平洋戦争について韓国人は日本人だけを責めてアメリカ人にはなんの
後ろめたさもないということがまさに厚顔無恥の極致だ。
後ろめたさと前段で触れた。そりゃ日本人からしてみれば複雑な経緯があるとはいえ真珠湾攻撃という大奇襲攻撃には後ろめたさがまったくないといえば嘘になる。真珠湾で撃沈された艦船の乗組員の多くは休暇中で艦内で寝ていたり、まさか戦闘が起こるとは思わない状態でいきなり溺死したりもしたのだ。映画「パールハーバー」では日本の攻撃機の搭乗員が地上にいる少年たちに「逃げろ!」と叫ぶシーンがあるが、それは日本市場を見越しての苦肉の策だった。実際の戦闘では真珠湾攻撃による民間人の犠牲者も多数出ている。当たり前だ。当時も今も民間人だけ避ける爆弾なんて無い。艦内には民間の調理師や医師もいれば、基地で働く民間人も多数だ。奇襲攻撃はそういう民間人が逃げ出す余裕を与えることなく犠牲者が多数となるからこそ、軍人同士の戦闘よりも非難されるのだ。
同じく
後ろめたさの最たるものとしてはアメリカ軍は太平洋戦争の終結を急ぎ民間人の上に原爆を2度投下し、東京など日本の大都市に焼夷弾を放って何十万人もの民間人を焼死させた。日本軍が駐留する島々での日本兵の粘りに粘る戦闘を経験して、アメリカ軍の損害も甚大となり圧倒的な戦力差を見せつける為とはいえ、民間人を大虐殺だ。現代ならば大統領が100回辞任しても足りない暴挙だ。
そう、戦争なのだ。どっちも悪い。どっちも悪いがどっちも前に進まなければならない。許す・許さないでいえば、どちらも簡単には許せないことだろう。それでも現代に生きる人々が過去のそれこそまだ生まれる前に起きたことにいつまでも縛られたまま幸せになる機会まで損失することは間違っている。今のアメリカを憎み嫌うことで日本人に大きな幸せが訪れるとは思えない。アメリカ人だって同じことだ。アメリカだけが主導権を握れるような簡単な世界ではない。そんな時に一番頼りになり信頼できるパートナーとして日本はアメリカにとっても特別な存在だ。軍事的にはロシアや中国、経済的にも中国とは仲良くやっていきたいであろうアメリカ合衆国ではあるが、実際のところ心情的、つまり信頼できる・できないの感情面で日本ほど信頼できる上に力も伴っている国はこの世界にないのだ。それはもうイギリスや北米(カナダ・メキシコ)との緊密なパートナーシップを数十年続けているアメリカだからこそ、結局は日本が内容(経済力・軍事力・世界に与えている影響力など)を伴ったベストパートナー、但し首相が長期政権のときのみということを実感しているのだろう。だからこそ長期政権がまず間違いない安倍総理は国賓待遇で大歓迎だ。小泉政権と同じく、アメリカのどの分析官であろうとも、「今の日本とは仲良くやるのが得策」だと弾き出しているに決まっている。日米両国が仲良くやっていって日本人もアメリカ人も幸せになるのならばそれでいいじゃないか。
今更というと怒る特定方面の方々がいるのだろうが、まさに「今更、真珠湾攻撃について!?」なのだ。真珠湾攻撃があったことをアメリカ人が忘れるわけがない。だからといってそれをいちいち掘り起こして日本を責めるよりももっと別な建設的な選択肢をアメリカ人たちは選んでいるのだ。そのアメリカ人の判断についてわざわざ新聞広告で「イヤなことを思い出させる」ことを選んだ韓国人教授。誰が陰湿で未来志向ではないのかは明白だ。
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