今、猫を預かっている。友人が大きな手術をする為に奥さんも病院近くにしばらく滞在するという事情で、猫をペットホテルに預けるか悩んだ末にウチのマンションの同じフロアー全員と友人であるという必ず誰かしら「いる」という理由でウチのフロアーというべきかほとんどウチが猫を預かることになった。
見るからに心身ともにお疲れ気味の奥さんが猫を届けてくださると仰っていたがそんな時間の余裕もないだろうとキパ子ロケット発射。なんとか迷わずに猫を連れたキパ子帰還。問題はキパ子が猫の名前を1度も伺ってこなかったこと。奥さんが何やら名前らしきものを呼んでいたような記憶があるがそれよりも大変な日々の奥さんへのエールに一生懸命過ぎて猫の名前確認がすっとんでいたと供述するキパ子容疑者。実刑は免れないであろう。
猫の実名を電話なりメールなりで伺うのも既に病院に向かったであろう奥さんに悪い気がして「どーせお見舞いに行くときに訊けばいいんじゃね?」ということでネコを出迎えたフロアーの住民たちが満場一致。要はこのフロアーはみんな面倒くさがり屋なのである。
それから数日、ミジンコが帰宅したときにウチにお隣さんも来ていて猫をニャンタローと呼んでいた。暫定的にそういう名前になったらしい。その後、猫のご主人様のお見舞いにも行ったのだが、敢えて猫の名前を訊かないでおいた・・・・・というのは嘘で、本当にその件を忘れてしまっていた俺様は有罪だろうか?本当に病院のエントランスホールのところまでは猫の名前の件を覚えていたのだ。ところがそのホールでたまたま友人の医師と接近遭遇してなぜか仕事の話までしてしまい、その後、更に医療機器メーカーの知人ともバッタリ。そりゃ猫の件を忘れるのも致し方ない!・・・と強く言ってみた。
そういう自分のナイスプレイもあってニャンタローはニャンタローのまま我が家に滞在。ヤバい、そろそろ情が湧きまくって別れが辛くなる!と思っていたところでご主人様の手術成功。おめでとー、ニャンタローのご主人様!でも「酒を控えろ」と医師や周囲から言われて「サーモンを控える!」とかいうクソつまんない返しはもういいからね。ちなみにキパ子はニャンタローに情が移り過ぎてもう手遅れ状態。俺しらんもんね。
ところでマンションの誰が名付けたか知らないのだがニャンタローはどこをどう見てもメスだ。名付けるときは先ずは性別の確認をしよう、そうしよう。
[20回]
PR