東日本大震災の前からそういうシステムがあったのだろうか?本日、関東の皆さんならばご存知のように大きな地震があった。その揺れが起きたときにミジンコは高層ビルの上の方にいたのだけれど、最初のガクン(耐震の為に横にスライドするビルなので凄い揺れる)とした1秒後くらいには「強い揺れです。」と自動アナウンスが流れ、諸々の注意呼びかけを行っていた。本当に1秒くらいですぐにアナウンスが始まっていた。自動とはいえ、今までそこまで迅速なアナウンスを体験したことが無かったので感心した。
ビル自体が東日本大震災より後に建設されたものなので震災用の対策が色々と施されているとは聞いていた。ビル内部に発電システムや食料・飲料の備蓄があり、防火扉などにも最新技術が採用されている。それにしてもアナウンスの速さには驚いた。そしてすぐに警備員さんたちがオフィスごとの状況確認に駆けつけてくれていた。地震については想定内ということなのだろうか、凄くテキパキと動く警備員さんたちが頼もしかった。
スマホにも地震警戒システムから「いつものメッセージ」が届いていた。東日本大震災のときに東北や関東にお住まいの方々がうんざりするほど受け取った例のエリアメッセージだ。そういえば、このメッセージを受け取るのが随分と久し振りな感じがした。勿論、こんなメッセージは無いに越したことない。
地震発生時にオフィス内で歩いていたところだったのだがちょっとよろめくほど大きな揺れを感じた。東日本大震災の後は数え切れない余震とスマホへの警戒メッセージ着信だったので緊張感を失いかけていた。慣れは良くない。今日の久し振りの大揺れは大きな怪我人も出ていないようでなにより。これは次の大きな地震までの間、ちょっと緩んでいた自分にデコピンされた感がある。被害の少ない大きな地震で目を覚まされたようなもの。いかんいかん、もっと「次」に対して緊張感を持たねば!
東日本大震災で良かったことなどひとつもないが、それでもM9以上という巨大地震への経験と地震への対策が数々編み出されたことは救いだ。ビルの警報システムも進化していると今日の地震で実感した。東日本大震災後の防災訓練はかなり真剣味を感じるし、徒歩で帰宅する練習をしたことがある都心で働く人々はとても多いようだ。帰宅困難者になることを想定しないで都心で働く人は震災後はほとんどいないのだと思う。
むう、ビルの地震対策の進化に恥じないように自分もしっかりせねばならぬ!
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