よく「オートパイロット(自動操縦)」という言葉が出てきて、さも離着陸以外は簡単なような表現さえされる大型輸送機(旅客機)の操縦だけれども、実際は全ての計器に注意を払わなければならずリラックスする余裕はないとか。しかもコスト削減の煽りをもろに受けて新型機のほとんどが機関士(主に計器を見る担当)がいない操縦士と副操縦士による2名体制になっている。本当に削るべきはそこ(人員)だろうか?と大きな疑問だ。
海や大陸を渡るような長距離航行の場合、2名の操縦士が十時間以上もずっと計器に注意を払い、常に無線に気を配っているわけで決してオートパイロットでラクをしているわけではない。LCCは格安で良い面もあるのだろうがLCCの躍進とそれに伴う大手航空会社が競争力を維持するための人員削減がどうしても気にかかる。
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