まぁ、予想できなくもなかったが「最後の最後でそれかよ!」と思わずツッコミを入れずにはいられなかったフジテレビの池上彰氏の番組のラスト1分について。
皆さんはご覧になられただろうか?当ブログの管理人ミジンコは池上氏とフジテレビという悪い意味での強力タッグで韓国の特集をするというので録画をしておいた。スキップせずにテレビ番組を見ることが苦痛になってきた最近ではあるがなんとか頑張って視聴した。韓国のことについては今更ながらの情報ばかりで特段真新しいことは無かったが、余りそういう事実を知らないかもしれないシルバー世代などネットを余り利用していない視聴者がいたかもしれないので意味がまったく無い番組だったとは思わない。スタジオやゲストたちが度々VTRを見ては韓国の酷さにドン引きをしていたが、元々そういうことを知っていたゲストもいたであろうし、多少「今更!?」という痛い演出を感じたものの、ともかく遅ればせながらではあるがそういう韓国側の理不尽な日本叩きについてテレビ番組が取り上げることは意味がある。しかもフジテレビの場合、あっという間に終わったが日中韓のゲストを呼んではみんなで仲良く~といった番組をやっていたものの、番組自体は単に韓国、中国の現実無視のゴリ押し丸出しな不気味な演出があったり、とかく韓国側に立った局の姿勢が叩かれているわけでここ数年は日本のテレビ局というよりも韓国のテレビ局のような印象すら否めない放送局だ。その状況を踏まえて、フジテレビが韓国に多少なりとも疑問を呈する番組は放送局が保つべき中立性とバランスという意味でも必要だろう。
番組名は「池上彰スペシャル 知っているようで知らない韓国のナゾ」だった。まぁ、番組が勝手に「知っているようで知らない」と称しているだけのことでネットでいちいち韓国のことを調べなくとも"嫌でも目に入って来る韓国関連情報"でしか無かった。世界遺産で日本の史跡が選出されれば韓国が妨害に動き、日本の総理大臣とアメリカの大統領が会談をすればなぜか韓国がザワつき、日本と中国の指導者が笑顔で握手をするとこれまた韓国がザワザワと・・・・まるで韓国は日本へのストーカーだ。そもそも、日本、アメリカ、中国という世界を牽引する国家間のやり取りについて韓国がまるでこれ等の国家と対等のような振る舞いでいちいち日本に噛みつくこと自体がナンセンスだ。
とにもかくにもフジテレビ&池上氏としては視聴者が「知っているようで知らない」ということを前提に番組を放送したかったようだ。なんだかフジテレビの視聴率が総じて低迷している理由が分かる番組名だ。視聴者の多くは韓国の無茶苦茶な主張はもうウンザリするほど聞いているし、しかもリアルタイムでしょっちゅうそういう韓国発のウンザリ情報が耳に入って来るのだ。韓国の反日主義云々やその恩知らずかつ厚顔無恥な理由についての池上氏の解説は「知っているようで知らない」ではなく、「もう嫌というほど知ってる」だ。池上氏は一般常識レベルのことの解説でも馬鹿(もしくは馬鹿なふりした)ゲストがウンウンと頷くことに快感を覚える病気なのだろうから無理もないが番組構成はいつものごとく池上氏のドヤ顔を終始見ることになるものとなっていた。
先日のこの件→(池上さんのスタンディングオベーションについての解説は的外れ) のように間違ったことをドヤ顔でレクチャーしていないだけ弁護にはなっていないだろうが「まだマシな番組」ではあった。
韓国国内での財閥の強大さに起因する格差社会、韓国がOECD(
経済協力開発機構加盟国)の中で高齢者の貧困率が最も高いこと、日韓基本条約の後の韓国の理不尽な言動など、まぁ、これら全てが真新しい情報では無かったが放送して池上解説を行ったことは努力賞といったところか。掘り下げ方は浅かったがそれほど悪い構成では無かったように思う。問題はラストだ。エンディングにかかる番組の最後の最後で↓これだ。
最後に突然韓国からの恩を言い始めた池上氏。別に韓国の悪いところだけを取り上げろとは思わない。韓国特集であるのならばそういう韓国の良い面を捉えることも必要だろう。問題は構成だ。散々韓国の事実を取り上げてラストでは日本は韓国からこういう恩があるといった締め括り方は印象操作としてどうかと思う。まるで「散々悪いことをした不良少年がたった1回まともなことをやると良いヤツ扱いになる」という現象そのままを狙ったかのような構成はいただけない。
しかもこれは報道(というほどの司会者でも番組でもないが・・・・)という観点からもおかしい。もし東日本大震災のときの韓国の姿勢を取り上げるのであれば、災害救助隊の件だけを韓国の姿勢として取り上げることは余りにも視野が狭い。一側面だけしか見ずに多角的に見られないのであればそれは一個人の感想レベルでしかないということだ。東日本大震災のとき、日本人はどれだけ韓国から酷い罵詈雑言を投げつけられたのか、それは皆さんもご存知だろう。これこそ「知りたくなかったが知ってしまった」だ。
これはほんの一例だ→ ACLにて「日本の大地震をお祝い(し)ます」との横断幕
東日本大震災のときの韓国側の反応を取り上げるのであれば、ちゃんと少数派だった善意だけではなく明らかに多数派だった悪意ある韓国人たちのやり方も番組で取り上げるべきだった。それこそが中立的であり客観的だ。
番組が取り上げた韓国の救助隊の実態について述べることは控える。そこは節度を守りたいからだ。だが、その救助隊がどの程度機能したのか、災害救助犬が被災地でどんな行動を取ったのか、それを番組スタッフも池上氏も知らないとは言わせない。それでもこうやって番組のラストメッセージとして取り上げたということだ。ある意味、韓国が日本にしてくれた「良いこと」を探しに探したがこれしか見つからなかったとも考えられる。この救助隊についても韓国側からの恩着せがましい主張を幾度見たことか。そういう主張を見るたびに韓国側からの好意は受け取らないことが最善策なのだなと残念ながら再確認する。
元々が胡散臭い人物である池上氏とフジテレビの韓国特集ではあったが番組は終盤までは取り立てて酷いものでは無かった。ところが最後の最後でデカいのを一発やらかした感がある。心から「やっぱりか!」と感じた。残念ではあるが予想の範囲というべきか、悪い意味で池上氏もフジテレビも安定している。このラスト1分のために延々と韓国の実態を放送していたのであればそれはそれはご苦労なことだが狂っている。
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