ちょっとホッとしたニュース。「ちょっと」とは言うものの、この数年、いつか大惨事が起きるのではないかと懸念していた件ではある。そんな大惨事の種のようなことをミジンコがなすすべもなく見ていたのかと当ブログを長年ご覧の方々は不思議に思うやもしれない。実際、なすすべどころか警察が動いているのを把握していたし、ミジンコも通報をしたことがあるのだ。警察が対応していなかったわけではなくて、対応はしていたものの後手後手にまわっていたのだ。別に警察を非難するつもりもないが「もっと早くに」という気持ちと、相手が悪質過ぎて対応するにも難しかったのだろうなとは思う。なにしろ相手はなんと隊長と称するグループの代表が49歳、いい歳した中年のおっさんたちが集まって首都高での暴走行為を楽しんでいた最低な集団だったのだ。やっとそのグループの代表を含む7名が書類送検、グループは警察に解散届けを出したようだ。
ランボルギ-ニ暴走“都内最大級ル-レット族”解散(←動画あり ANN)
スーパーカーで首都高速を暴走したとして、都内最大規模のルーレット族を摘発です。
首都高速を暴走するいわゆる、ルーレット族の隊長の49歳の男ら7人は、車にナンバープレートを付けないで走行した疑いなどで書類送検されました。警視庁によりますと、男らは「辰巳会」と称して週末の夜になるとランボルギーニなどのスーパーカーに乗って辰巳パーキングエリアに集まり、200km近いスピードでの走行を繰り返していました。隊長の男は、警視庁にグループの解散届を提出したということです。
この辰巳会というグループに関しては怒り心頭だった。夜中の帰宅でタクシーに乗ることが多いミジンコは幾度となく、このグループの車両と思われる暴走車と見かけ、自分が運転している時に左側から危険な追い越しをされたこともある。本当にやっと解散という感がある。いつかは大事故を起こして関係のない人々を巻き込むんじゃないかという心配は首都高を走るドライバーの共通の思いだったことだろう。
一番の心配材料はランボルギーニなどのドライバーに高い運転スキルを求めるスーパーカーを到底運転が上手いとは言えないドライバーたちが法定速度を大幅に超過して暴走していた点。他にも多々問題点があるグループだったが、同じ道路を走る身としての最大の恐怖はそこだった。解散届けを出したとはいえ、たったの7名の書類送検、他に多数のメンバーがいるわけで今まで暴走し続けていたほとんどのメンバーは書類送検もされていなければクルマが没収されたわけでもない。むしろ今の方が首都高の危険が増しているような恐れすらあるので、"元”辰巳会メンバーのコドモ大人たちがエゴサーチなどで当ブログに辿り着き、この記事を読むことも考えて以降を書き連ねていきたい。
運転がヘタクソ:
もう見ていられない運転スキルの低さだった。ハイパワーを持て余すのは素人としては致し方がないが、それならば飛ばさなければ良いのだ。いくら首都高でも法定速度を守っていれば車体後部が振れることはない。ところが辰巳会のクルマたちときたら毎度毎度ブレブレ。後ろを走る身にもなって欲しい。いつこのヘタクソが狭い首都高でクラッシュして後続の自分を巻き込むのではないかと何度肝を冷やしたことか。
スーパーカーと総称される高級車を見せびらかしたい為に首都高で暴走する幼稚さ:
何十、何百人かで割り勘にしてサーキットを借りれば個人の出費は微々たるものだ。高級車のオーナーたちなのだからそのくらいの出費は可能だろう。それでも首都高を他人を巻き込むかもしれない事故を起こすリスクがある首都高をサーキット代わりに使っていた理由は単刀直入に言えば「見せびらかしたい」といった幼稚な自己顕示欲と「追い越したい」や「威圧したい」といったゲスドライバー特有の感性だろう。公道を暴走するこういったルーレット族たちの目的は前述のように自分たちのクルマを見せびらかしたいということなのだろうが、ほとんどの視線は「いい歳して馬鹿じゃないの?」という嘲笑なのだと解散するまで気がつかなかった愚かさ。
サーキットで飛ばすべき:
サーキットでは制限速度はない。サーキットで飛ばす。これがいわばスーパーカーオーナーのマナーというものだ。例えスーパーカーでも公道を走るときは他のクルマと同様に暴走せずにのんびりゆっくり走れば良いのだ。サーキットに行くとコーナーリングなどで自分のヘタクソさを実感できるので運転が上手いと思っている人こそ行くべきだ。
ちなみに当ブログの管理人はスーパーカーもストレス発散で乗ることもある。オーナーではないが「貸して!」と言えば貸してくれる友人たちがいるし、レンタルでもそういう会員ステータスなので調達できるのだ。もっと若いときはアナログのスピードメーターの100kmの表示が針がほんの少し上がったところにあるといったクルマに乗っていたこともある。今だって100km出るまでに3秒ちょっとしかかからない自動車のオーナーではあるのだがそれはアメリカに置きっぱなし、そもそもあっちでも仕事の移動では今でもレンタカーでなんてことはないフォードやトヨタ車に乗っている。ともかく元々運転手もやっていて首都高なんて人生で何千回走ったか分からない身のミジンコは、一応は一般的には運転に慣れているという扱いなのだがサーキットに行くと自分のヘタクソさに泣けてくるのだ。プロドライバーの方々とは次元が数段低いことを実感できる。そう、そもそもスーパーカーとは本来は操縦者を選ぶものなのだ。お金があれば乗っていいというものではない怪物なのだと運手が上手くなればなるほど実感できる。
実際、スーパーカーは運転が難しい。そりゃ無難な運転ならばできる。それでも法定速度を守った安全走行でも余りのハイパワーで普通の乗用車のようには扱えない。何百馬力もあるスーパーカーを自分が乗りこなせていると感じているドライバーの方が危険だ。GT300や500のプロドライバー級でやっと安全に操縦できるであろうモンスターマシンが数千万円からすることはむしろ公道の安全につながっていると感じる。これが一般にも手が届くくらいの価格だったら公道は大惨事続出だろう。
スーパーカーは確かに速い。それはクルマが速いのであってアクセルを踏んでいる運転者が速いわけではない。直線のみならずタイヤが17インチ以上もあるモンスターカーはコーナーでも速い。それも運転者が速いわけでもない。結局、速いのはクルマだ。スーパーカーのドライバーが猛スピードで自分が速くなったりカッコ良くなったりした感覚に陥ったとしてもそれは錯覚であり間違った優越感だ。
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