自民党の勉強会での百田氏のマスコミ懲らしめ発言についてフジテレビを含めたマスメディア各社が猛烈に反発している。懲らしめられるようなことをした不安感からだろうか、やたらとマスコミが百田氏と自民党を叩いている。百田氏の発言にここまで食いつくマスコミの必死さが見苦しい。やましい事がないのであれば、ここまで百田発言に反応することもないのだ。そもそも百田氏の投げっ放し発言はつとに有名であり、いわば暴言を吐いて注目を集めるその手法は広く知られるところであり、氏を相手にしないことやそんな人物を勉強会に招聘した自民党を笑い飛ばすくらいの方がマスコミの正当性を示す好機だったというのに、日本のマスコミはそういうレベルにはいないようでモロに反応してあろうことかあの程度の発言について「言論の自由」なんて言葉まで持ち出して百田氏と自民党を批判している。今その報道ができていることが言論の自由なのだ。国内マスコミの次元の低さが露呈している。
さてマスコミの報道しない自由が行使されたのか、ニュースではまったく見かけないフジテレビの
「池上彰スペシャル 知っているようで知らない韓国のナゾ」での捏造疑惑について。当ブログではその番組の最後1分での池上氏のズッコケトークについて取り上げた。この番組を最後まで視聴したが、結局それかよ!と失笑し記事にした次第。同番組内での韓国人女性と韓国人男性へのインタビューの内容と翻訳テロップと吹き替えがまるで異なることが問題視されていた。マスコミ各社はまったく触れないでいるがネットではそこかしこで見た話題だ。
その件について、フジテレビ側がウェブで謝罪した。以下はフジテレビ・ウェブサイトよりの転載だ。
お詫び
6月5日に放送した金曜プレミアム「池上彰 緊急スペシャル!」において、韓国の方に日本についてインタビューしているVTRで、2カ所合わせて約10秒、翻訳テロップ並びに日本語吹き替えナレーションの内容と異なる映像を、誤って使用していたことが分かりました。
(1)女性がインタビューに答えるシーン
「嫌いですよ、だって韓国を苦しめたじゃないですか」と、答えている部分で、誤って、韓国を好きな理由について話している、「文化がたくさんあります。だから、外国の人がたくさん訪問してくれているようです」という映像部分を使用していました。この女性は、インタビューの別の部分で、実際に「日本が嫌いです」と答えています。
(2)男性がインタビューに答えるシーン
「日本人にはいい人もいますが、国として嫌いです」と、答えている部分で、誤って、「過去の歴史を反省せず、そういう部分が私はちょっと…」と話している映像部分を使用していました。この男性も、別の部分で実際にこのように発言しています。
いずれも、編集作業でのミスに加えて、最終チェックが不十分であったため、誤った映像を放送してしまいました。
視聴者の皆様、インタビューにご協力いただいた方々、並びに関係者の皆様にお詫び申し上げます。今後はこのようなことがないよう再発防止に努めてまいります。
これが「お詫び」なのだろうか?どこで謝っているのだろうか?フジテレビ流の謝罪とはかくも奇妙な開き直りなのだろうか?
フジテレビの言い分としては、「日本が嫌いです」と答えた↓この女子高生は放送部分ではそう言っていなかったが放送していない部分では言っていたということだ。もう一人の男性についても同様で「国として嫌いです」と述べているのだそうだ。
フジテレビはこのウェブでテキスト表記しただけの謝罪文で済むと本気で考えているのだろうか?一応は報道部門も持つ放送局がそれで済むと考えているのならば甘い。フジテレビはその編集ミスで流れなかったと称する部分の映像を絶対に放送するべきだ。朝の情報番組や夕方や日曜の夜にも情報番組枠をフジテレビは持っている。それらの番組で今回の件を報じて、編集ミスだった証拠として放送されなかった翻訳テロップ部分を放送するべきだ。それで初めて編集ミスだったことが証明できる。まぁ、その部分は後から撮影することができるという疑問の余地が残るが、それでも編集ミス部分を放送することによりフジテレビ側の主張の信用度は増す。万が一、インタビューを受けた2名の方々を放送で使われたインタビュー時から数ヶ月経過した後で撮り直したとしても必ずや髪の長さや肌つやなどの相違点は見つけられるはずだ。フジテレビが嘘を言っていないのならばその放送されなかった部分を放送して編集ミスだったことを証明できるのだからむしろ積極的にその証明を果たすべきだ。
編集ミス、そして最終チェックでも見落として2つのインタビューでまったく述べてもいないことが放送される確率は奇跡的に低い。ただの編集ミスではなくて、翻訳からして放送部分ではないところが翻訳されてテロップ、吹き替え作業が行われ、その過程で誰も間違えに気がつかなかったというのだ。韓国特集で韓国語のインタビューにミス?非常に低い可能性のことがここまで重なるとは驚きだ。
2つのインタビューでそんな事故が起きるとフジテレビは述べているわけだ。放送局なのだからその問題の部分2箇所を放送することはさして難しいことではないだろう。池上氏の特番も緊急スペシャルと銘打っているものの数ヶ月おきに放送する実質レギュラー番組だ。その番組は当事者であるので今回の件の謝罪と問題部分の放送は当然のことだ。その前に先ずはここまでの捏造疑惑についてフジテレビが同社の情報番組やニュース番組枠で編集ミスであったことを証明するべきだ。ウェブの文章で全て終わったことにするのは余りにも無責任過ぎる上にインタビューに答えた韓国のお二方に対しても失礼だ。このお二方が言ってもいないことをテロップ・吹き替え付で日本で放送されたのか、そうではなくそのインタビューでの発言は事実であったのかをフジテレビは明確に示す義務がある。
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