先に当ブログ管理人ミジンコの英語力を説明しておきたい。長年当ブログをご覧の方々には説明不要のこととは存ずるが当ブログは初見の方々が以降の内容をご覧になる際への「説得力」として不肖ミジンコの英語力は記しておいた方が良いと考えるからだ。
TOEIC990:
但し、2年以上経過しているので期限切れ。過去2回とも990。10年以上前に受けたときは965だったがちゃんと990取るために勉強して受験した際には990だった。その後、まだ勉強した余韻が残っている頃に確認の為に受けたときも990。ここだけ読むと自慢話満点な感じがして自分でも恥ずかしい。が!そもそも久し振りに受験した理由は帰国子女の姪が高1で935を取ったので「ヤバい!抜かれる!叔父の威厳が!」と思い焦ったのが受験理由なので余り格好良くはない。ともかく990ならば抜かれない。実際の英語力は会話では姪が100倍上手い。
工業英検1級:
20年以上前に新卒会社員の時に取得。要は手当てが毎月数千円はつく資格ではある。これとTOEIC900以上があれば給料が毎月1万円以上UPする企業は結構ある。これも一応は難易度はそこそこ高いのではあるが英語圏の理工系の大学出身者であるのならば、むしろこの位の英語力がない方がおかしい。TOEICもそうだが、ある程度は工業英検用の勉強が必要ではある。単に英語力だけあれば受かるというものではない。
東証1部上場企業を含む取締役参加の会議での同時通訳経験:
おそらく上記2つの資格よりもこの経験の方が遥かに難易度が高い。ちなみに緊張感も高い(苦笑)
当ブログの管理人の場合は会議の際は決して通訳としての参加ではないのではあるが、専門性のある内容の会議(ハイテク技術など)なのでまだ日本語(もしくは英語)として存在しない用語なども会議で出てくる場合があり、その場でその言葉についての解説まで必要となってくるのでいかに同時通訳のエキスパートでもそもそも技術者ではないので通訳が困難な状況が生じる。そういった際に先ずはミジンコがその言葉の日本語(もしくは英語)を暫定的に作り、これはこういう意味ですと出席者に必要な言語で説明するといったこともある。例えば「多重構造のシリコン(ケイ素)素材のウンタラカンタラ~」という言葉を「マルチレイヤーシリコンウンタラカンタラ~」としましょうといった感じ。通訳の方はシリコンの被膜がナノサイズの薄さで多重に折り重なって更に通電するといった話は身近ではないので通訳するにも苦労するのは仕方がない。
観光ガイドならば言葉の間違いも大目に見てもらえるだろうが、大企業同士の業務提携などが議題にある会議での同時通訳は本当にスキルを要する。しかも参加者のほとんどは英語ができるのだが本当に難しい部分、要はニュアンスの微妙な違いで大事故が起こるような部分で当ブログの管理人は視線の集中砲火を浴びて渋々そして冷汗タラタラで通訳するのだ。みんな責任ばっか押し付けてズルいよね!(涙)
ともかく以上のように簡単に言えば当ブログの管理人は英語が「できる」と言って差し支えないほど英語に慣れているのだ。実際、日本にいても英語を喋っている時間の方が長いときが多い。そんな英語をそれなりのレベルで理解している当ブログの管理人がここまで長い前フリをしているのも以下の怒り心頭な件について徹底的に「そうではない!」と断じたいからだ。
さて、本題。
世界遺産登録決定後、日本の佐藤地(くに)ユネスコ政府代表部大使はこうスピーチしている。
「1940年代にいくつかの施設で、(韓国人労働者たちが)意思に反して連れてこられ(=
brought against their will)、厳しい環境の下で働かされた(=
forced to work under harsh conditions)」
この後、大使は第2次大戦中に日本政府も徴用政策を行っていたことを理解できるような広報施設を設けるなどの取り組みを行うことを表明しているが、もう取り返しがつかないことを認めた感があるので何を言おうとも虚しいだけだ。
この佐藤大使のスピーチの直後の会見で、岸田外相はこう述べた。
「我が国代表の発言における
forced to workとの表現等は「強制労働」を意味するものではない」
岸田外相は慌てて大使の言葉を取り繕ったつもりだろうが見苦しい言い訳にしか見えなかった。冒頭から長々と自己の英語スキルを語った当ブログの管理人は断言したい。
forced to workは英語では強制労働だ。むしろ暴力などによって無理強いされての労働というイメージが強い表現だ。今更、外相が「強制労働」ではないと言ったところで手遅れだ。佐藤大使もそんなつもりではなかったとしても通じない。
forced to workは強制労働という意味にしか取れない。
岸田外相も所詮は安倍政権、つまりは安倍総理ならびに内閣官房の意向どおりに動いているに過ぎないので大元の責任は安倍総理にある。外務省ならば英語力が充分な官僚も数多くいたであろうに、なぜにこんな「
forced to work」などという文言を議事録アリの場、つまりは歴史に残る場でユネスコ日本代表が発言することを許したのか?緊張感が無いにもほどがある。若しくは外務官僚に獅子身中の虫がいて、日本に禍根を残すために敢えて大使のこんなスピーチを容認したのではないかと穿った見方もしたくなる。英語ができる人間ならば誰がどう捉えたって「
forced to work」は「強制労働」だ。後から外相が否定したって無理な話だ。
冒頭から管理人の英語力を誇示したものの、「
forced to work」なんて中学生で習う程度の英語だろう。どこからどう読んだって「強制労働」だ。今更言い訳して安倍政権の失態としないようにしたって手遅れだ。安倍総理は河野談話や村山談話と同程度かもっと酷い負の遺産を後世に残したのだ。中学英語の訂正に躍起になっている場合ではなくて、世界遺産登録を返上してでもこの巨大な負の遺産を撤回するように尽力すべきだ。手柄に焦ってやらかすのは安倍総理らしいと言えばらしい。そうは言っても今回ばかりは笑えない。英語の解釈なんかで苦しい言い訳をしている暇があったらさっさと世界遺産登録での佐藤大使の発言の全面撤回に動くべきだ。
[35回]
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