日曜日の昼下がりに東小金井駅を降りた。メインの改札口を出て南北に大きな出入り口が広がる駅だ。
その南北の通路両方を塞ぐようにしてビラ配布や署名を求める高齢者たちが立っていた。一人は拡声器で演説。南北に5~6人くらいだろうか、見た感じ一番若い人でも60歳超の集団。演説はいつものごとく「戦争法案」と「安倍総理への罵詈雑言」。
南北どちらから出ようともその集団の横を通り過ぎなくてはならなくなる。横を通り過ぎるといえばまだ表現は軽く、北口・南口どちらに行こうとも署名を求めてくる老人たちをかわして行かなければならない状況となっている。拡声器からは「9条を守る会 こがねい」との声。
3時間ほど経過して再び駅に戻った。そりゃ駅に行かねば電車で帰れないからだ。まだその署名集団がいた。拡声器での演説もまだやっていた。日曜日の午後に何時間もあの集団は何をやっているんだ・・・・。よく見ればその署名集団はギリギリ駅の敷地には入らないで活動していた。ほんの数cmで駅構内という場所で通行人は避けようがない2~3メートル間隔でのフォーメーション。迷惑この上ない。
更に言えばその拡声器での演説場所のほんの10メートル先にはエキナカにあたる場所ではあるがオープンテラスなどもあるベーカリーカフェ。普段、週末はオープンテラス部分も人で賑わうお店だ。インフォメーションデスクの係の女性は延々とあの演説を数時間から聞くはめになるのかと思うと気の毒だ。付近のスーパーにも響き渡る9条がどうのという演説、安倍総理批判、戦争がどうのという空想でしかない話。
繰り返すが日曜の昼下がりだ。駅の両側の出口を陣取って何をやっているんだか。戦争の危機を訴えている集団が平和に生きる東小金井駅周辺住民の脅威になっている。平日だけではなく日曜・祝祭日などに異様なほどの頻度で駅の南北両方の出口に署名だの「戦争が~~」という拡声器での演説なのだ。
今、東小金井駅周辺はやっとのことで開発が進み始め、過去数十年に渡って無かったもの(お店や利便性)を住民が少しづつではあるが手に入れている。今後、マンションの建設ラッシュはもう予定の範囲内であり、それに伴っての人口増と経済効果だ。駅の南北で日曜・祝祭日のたびに「戦争が~」という拡声器演説と署名活動で老人たちが寄ってくる状況は歓迎されるべくもない。9条がどうのと叫ぶ前に先ずは常識を考えるべきだ。人がどんなことに迷惑を感じ、どんなことをやっかいに感じるのか、それを理解していない集団が自分たちの主張だけは他者に聞いてもらおうとすることは余りにも図々しい。駅くらいすんなりと不愉快な思いをせずに出たい。こんな感情は当たり前のことだろう。
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