川島なお美さんが通院中のクリニックから出たきた際に女性誌の記者にこんな質問をされた。ご本人は芸能生活が長いが故にそのかわし方も心得ていたようでさらりとかわしたようだがそれでも相当な心痛を受けたことだろう。
「美容に良いすごい強いサプリメントを飲んでる」
「お墓を買ったんですか?」
「ご主人にあてた遺書がある」
抗がん剤について「強いサプリメント」とボヤかしてガンについての質問ではないとしようとする記者の愚劣さ。昨年大きな手術を受け今も病院に通っている人に対して墓について質問する良心の欠如。遺書についても同様。酷い質問だ。
遺書について川島さんは「去年手術まえに旦那はんにしたためたラブレターのこと」は認めている。なかなかに素敵な答えだがこの質問に対しての川島さんの思いやいかばかりか。
今は何も言えないし今後も言う権利があるのかどうか自分では判断できないのだがともかく当ブログの管理人ミジンコは川島さんの闘病を応援しており、昨年は本当にこちらの息が止まるのではないかという瞬間があった。まぁ、心の中でガッツポーズを取ったりもしたのだが、とにかくこちらも立場があり余り特定の方への思い入れと穿った見方をされることは避けなければならないらしいのだ。日本屈指の医療チームが川島さんの命をつないだ。それに川島さんも応えるようにこうやって日々明るく過ごされている。そしてこの記者の常軌を逸した無礼な質問の数々だ。そもそも病院の敷地内で待ち伏せして唐突にインタビューなど芸能人相手という理由はまったく通じない人としてのルール違反だ。
有名人に無礼な質問をして怒らせて普段言わないようなことを言わせる手法はアメリカなどのパパラッチの常套手段だ。まともなことを質問しても無視されるので相手を怒らせるという手法が多用されている。酷い流れだ。有名人であろうが怒るときは怒る。記者たちは他社よりも多くの言葉や他では言っていない有名人の言葉を取りたくて必死で今回の川島さんへの酷い仕打ちが起きる。
そもそも先日、川島さんが久しぶりにメディアに露出した際の姿が痩せていることが話題となり、マスコミが躍起になって川島さんへの取材攻勢だ。病院への突撃インタビューなどは一線を越えている。確かに痩せてはいるがそれよりもなによりも大手術から生還した50代の女性があんなにも美しいということが先だろうに。あの姿はガン患者への希望となる。髪の毛も豊かで化粧も映える肌が大病の後でも健在であると示したことは有名人として立派だった。困難な病気でも手術で何度でも生還すればまた人生のパートナーと過ごす時間が得られる。キスなんか1秒でできるがその1秒の為にも患者は生還しなければならないのだ。その為に川島さんは帰ってきたのだから記者が墓や遺書などの余計なことを訊くなんて無粋で信じられないほど無礼なことはもう金輪際止めるべきだ。
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