都民税を支払う気力が減退する無駄使いだ。オリンピック・パラリンピックに向けて世界に東京の魅力を発信しようという趣旨で、東京都が新たに「&TOKYO」というロゴマークを発表した。その制作などにかかった費用は
約1億3,000万円。
ロゴは、米ニューヨークの観光キャンペーン用ロゴ「I♡(ハート)NY」にならって作成したとのこと。こう言っちゃなんだが「I♡(ハート)NY」のTシャツなどはニューヨーカーは観光客に間違われる上にダサいとして避けている傾向が強い。日本へのお土産としてもあのTシャツは「いやげもの」にしかなっていない。それをならって作成って・・・・。
デザインは博報堂の永井一史氏の監修で、5月中旬に完成したが、その後、五輪エンブレムの盗用疑惑が浮上した為に、類似のデザインの存在を確認する作業に約2ヶ月を要し発表が遅れたという事情がある。そんな「デザインかぶり」の確認作業を2ヶ月したというのに既にネット上では類似のロゴが複数指摘されている。皆さんも一見して楽天のロゴとの類似性を感じたであろうし、以下の
Plug & Seeという眼鏡ブランドのロゴと「&」の部分が似ているとの指摘多数だ。
こういう事態に陥ってしまった要因は選定したロゴが余りにも単純過ぎる為だろう。今回発表されたロゴは余りにもシンプルが故に既存のロゴと被らない方が難しいほどだ。余りにもありがちなマークにまるでフォントをそのまま使ったかのような文字列ではまるでデザイナーが適当に作成したかのような手抜きロゴとなってしまっている。実際には検討に検討を重ねた上でのロゴなのかもしれないが結果がこれで、その制作費に約1億3,000万円では批判は免れない。
散々、JOCや政府のオリンピックでの杜撰な対応を批判してきた舛添都知事がこのロゴが記載されたフリップを記者団に向けて掲げている光景がまるでブラックジョークのようだ。税金が湯水のごとく使われて出来上がるロゴが冗談みたいなものばかりなのはなぜなのか?その根本原因であるデザインする側と審議する側の互助会方式を取り除かない限りは納税者たちはまともなロゴを見る機会が無いのかもしれない。
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