実は今月はバスケ日本代表も正念場だったのだけれどとても残念な結果に終わってしまった。まだオリンピック出場への希望は途絶えていないとはいえ相当に厳しい状況。中国で開催されたFIBA ASIA世界選手権では4位。準決勝でフィリピンに敗れ、3位決定戦ではイランに敗れた。これが今のバスケ日本代表の現実だ。こう言ってはなんだが今の日本代表の戦績では注目してくれというほうが無理があると感じブログでも取り上げ難い。サッカーや野球など様々な日本人選手が世界の舞台で大活躍することも珍しくない今、一応は小中学生の競技人口は国内屈指の数を誇るバスケットボールは高校・大学、そしてプロリーグや日本代表など上に上がれば上がるほど世の注目からは遠い存在となっている。
プロリーグが長いこと2つ存在していることについて遂にはFIBAからお叱りを受け、あのJリーグでお馴染みの川渕チェアマンがバスケリーグの統一と事態収拾に尽力している真っ最中だ。川渕チェアマンのような辣腕を震えるリーダーでないともうどうしもならない状況に日本のプロバスケ界は陥っていた。今まで2つのバスケリーグの幹部たちは何をしていたのか?と言いたくもなる。気の毒なのは翻弄される選手たちではあるがリーグの人気低迷の責任が選手たちにまったく無いとは言い難い。多少は女性の追っかけがいる選手もいるが一般的には無名だ。あのNBAにも出場した田臥選手以外では普段バスケを見ない人々の間で知名度の高い選手は先ずいない。
その唯一の有名選手である田臥選手(35)は今も日本代表で昨年見た6分間の田臥特集番組ではNBAへの可能性を諦めていないとのことで流石だった。PGというポジションから考えてもまだ可能性は充分にある。日本バスケ界は国内バスケ史上最強の牽引力である田臥選手が現役の間にもっとやるべきことがあったはずで本当に勿体ない。この10年、規格(ルール)の異なるリーグを2つ運営し、その2リーグとも世界レベルには到底及ばずに人気も低迷。世の中にバスケにも天皇杯があることがどれだけ認知されているだろうか?要は運営側の情けないほどのコマーシャル能力不足なのだ。人気リーグに人は集まり、選手たちは奮起してスター選手に育つ。ラグビー日本代表の今回の大活躍を見るにバスケファンとしてはバスケにだって可能性があると感じた次第。選手の奮闘は勿論だが運営側のやる気次第でいかようにもスポーツは盛り上がる。
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