第2次世界大戦の敗戦国ではあるものの、日本の自衛隊と比較すると驚くほど自由に海外での活動を行っているドイツ軍。アフガニスタンの激戦地への派兵など実戦経験が豊富だ。実はこういったドイツ軍はNATO軍への提供という扱い、いわばNATO供出軍の中でのドイツ軍ということになりドイツの国防相はおろかドイツ首相にも指揮権が無い。自国の軍隊の指揮権を政府が持たないことについてはドイツ国内からも反発の声は多数上がっている。
とにもかくにもドイツが第2次世界大戦以降の今現在でも兵士は戦地に滞在し実戦経験があるということに関して世界から何か異論やバッシングは受けているだろうか?日本が集団的自衛権を持つか否かということが国内では大声のマイノリティーによってマスコミも大騒動のように取り上げているが同じ敗戦国のドイツの現状はこれだ。世界で主導的な立場の国は数えるほどしか存在せず、その僅かなリーディング国家のドイツは軍隊はまさにNATO軍という大義名分の下で実戦経験を重ね、日本は友軍に撃たれたミサイルを叩き落とすべきか否かを議論しているという有様だ。言うまでもなく友に撃たれた弾は防げるものならば防ぐのが当然だ。そこで悩むほうがどうかしている。
日本が世界中の国が当然の権利として有していた集団的自衛権を持つか持たないかという議論を重ねている中でドイツ軍はNATO軍として世界各地に派遣され、当然のことながら友軍の支援どころか独自に戦闘展開を行っているのである。NATO軍の強大な軍事力の一角を確実にドイツ軍が担っているということだ。
そんなドイツ軍にも弱点はある。
愛国心が強すぎて迷彩服が台無しだ。1キロ先からも居場所がバレる。
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