ブログで紹介する名前が決まるまで「キパ3(ハウスキーパー3号)」と呼んでいたが彼女の名前はポチ子に決定。キパ子やキピッチとは異なり実際にもポチ子と呼んでいる。
キパ子やミジ妻が3頭目の犬を飼いたいワンとか普段出したこともない可愛らしさを醸し出しつつ要求していたが我が家の細っそい大黒柱であるミジンコとしては「生き物、安易に飼うべからず!」は曲げるわけもいかず、ずっと反対していた。実際は我が家の設備的にも人員的にも、あと1頭どころか数頭を飼育する環境は整っているのだがそれでも幼少期から沢山の犬たちに囲まれていた身としては「犬の数だけ別れがある」を身に染みているので愛犬が増えることはなるべく避けたい。
ポチ子が我が家に来たときにまさに「犬を増やそう運動」の真っ盛りだった。ミジンコがポチ子に犬耳ヘッドセットを被せて家族に「はい、ワンちゃん追加!」とやりポチ子が「ワン♪」と言ったのだが我が家の女子ーズは超ふてくされモードに・・・・。
ポチ子いわく、高校の時から「みんなのポチ」としてペット扱いだったそうな。たぶん男子からは相当にモテたであろう可愛らしさ全開キャラ(本人自覚なし)なのだが、当時は学校で女子からも男子からも天然キャラ扱いでお菓子を恵んでもらうときに「お手」をしていたのだそうな。同級生たちに躾けられていたと堂々と語るポチ子は何か違うと思うのだが、ともかく今も昔も愛されキャラなのだということは分かる。
そのポチ子のご両親がいわばポチ子の職場である我が家にお越しになった。ポチ子採用の際にミジンコがポチ子のご両親への挨拶に伺っているので初対面というわけではない。とりあえず、ポチ子のご両親がお越しになる時間帯をヒゲなど近所の不審者たちに伝えて「その時間にウチに来たら問答無用でミジンコがその不届き者を抑えつけてミジ妻が薙刀でミジンコもろとも斬る!」とミジ妻が脅していた。なんでか自分まであの世行きな感じが不本意だった。とりあえず薙刀が本当にあるんじゃないかとしばらくウチの中を探してしまったナイーブなボクに乾杯。
そしてポチ子のパパとママと談笑。談笑とは言いながらもミジ家の人々、若干のひきつり笑い。ポチ子、てめぇ、そんなことまで親に伝えているのかと・・・・・
ポチ子がご両親に伝えたミジ家のこと その1:
ミジンコ、キパ子、ポチ子が買い物の帰り道、ローソンのオープンのイベントだったのだろうか、着グルミのポンタがいた。そのポンタに群がっているガキども、もといお子様たち。
ミジンコ「こんな時に小さい子供がいれば子供が望んでいると見せかけて接近してドサクサに紛れて俺もポンタに抱きつけるのに!!!」
キパ子「ポンタにギューとしたらポンタ死んじゃうよ!」
ミジンコ「よし、キパ子、子供産め!今産め!」
キパ子「がってんしょーちのすけ!・・・できるかあぁぁぁっ!!!」
・・・というショートコントをポチ子はアナ雪じゃあるまいし、ありのままに親に伝えていたことが判明。
ポチ子がご両親に伝えたミジ家のこと その2:
ミジ妻がほとんど化粧しないのは「酔っ払って帰ってきて化粧を落とすのが面倒臭いから」だという否定しようもない事実。
ポチ子がご両親に伝えたミジ家のこと その3:
結構大きめなワインセラーがあり、そこに入っているワインはよほど高級なものでない限り誰でも好きに開栓して良いということになっているが、不味い(貧相な)おつまみで飲むことはミジンコが許さないこと。実際にベビーチーズで高級ワインを飲んだキパ子がマジ叱られされている。そんな油脂分と添加物まみれのおつまみでワインを楽しむとは「ワイン醸造家に謝れ!」ということなのである。
ポチ子がご両親に伝えたミジ家のこと その4:
ミジンコがソファで寝ているとミジ妻が犬たちをいかに上手くミジンコを起こさないように顔などに載せるかチャレンジしている。そしてミジ妻がソファで寝ているときにミジンコが同じことをやっていてミジンコの方が微妙に上手い。
ポチ子がご両親に伝えたミジ家のこと その5:
ミジンコが人生でもっともお金を使ったとも言える趣味のかなり大きな水槽は福島原発事故後の節電の際に電気代を考慮して魚を手放し水も抜き、今では100円ショップで購入した観葉植物のケースとなっている。もう水槽を再開しても良い雰囲気ではあるのだが観賞魚や高級な珊瑚は小児科病棟の水槽に寄付したので大人として「返して!」とは言えない。が!たまにミジンコがそれを言っちゃおうかなと葛藤している姿が滑稽なこと。
などなど、ポチ子のご両親との談笑の端々にポチ子がこれらについてオブラートなしで情報漏洩していたことが窺えた。時代が時代ならばポチ子はえらい目にあっているところではあるが徳川綱吉の時代ならばお犬様として保護されていたことであろう。
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