2015年11月5日、中国メディアの観察者網は、インドネシアがアジアインフラ投資銀行(AIIB)に380億ドル(約4兆6000億円)の融資を申請する予定だと伝えた。
インドネシアのソフヤン国家発展計画部長は、インドネシアがインフラ建設計画白書を準備しており、AIIBに対して380億ドルの融資を申請する計画であることを明らかにした。
このニュースが中国版ツイッター微博(ウェイボー)で伝えられると、中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。
「インドネシアはやる気満々だな」
「インドネシアはAIIBに加入した動機が不純だ」
「これはAIIBの資金を空っぽにする勢いじゃないのか」
「ずいぶんと金額が多いな。どうやって返済するつもりだ?」
「信用できない国には融資するわけにはいかないだろ」
「インドネシアは東南アジアのチンピラ。融資すべきではない」
「AIIBはATMじゃないからな。インドネシアが欲しいと言えばお金がもらえるわけじゃない」
「AIIBはまだ運用が始まっていない。インドネシアはまずは出資金を出してから融資の話をすべきだ」
「AIIBの方向性は、『一帯一路』だ。東南アジアを考慮するにしても大陸沿いの国を優先すべきで、 インドネシアへはよく考えてから投資すべきだ」
「融資には担保が必要。インドネシアは石油と鉱山を担保にするのだろう」
「俺もAIIBに1000億ドルほど融資してもらいたいな。月を担保にして」
(翻訳・編集/山中)
ソース元:
レコードチャイナ
インドネシアの図々しさがAIIBの破綻を加速させるやもしれない。1年目に僅か20億ドル程度しか融資できない投資開発銀行に対していきなり380億ドルもの融資申請を行うと発表するインドネシアはAIIBの獅子身中の虫となることだろう。
以前にも述べたがあれだけインドネシアの発展に尽くして献身的に新幹線の実現に向けてともに歩んできた日本に対してハシゴをスコーン!と蹴っ飛ばしたかたちで中国の新幹線導入を決定したインドネシアがどうなろうと日本人としてはもはや「知ったこっちゃない」という感情がどうしても出てしまう。この380億ドルという途方もない金額もさもありなんと言うべきか、新幹線の話が突然吹き飛んだことも今は「ああ、そういうことか・・・・」とインドネシアへの失望の念は禁じ得ない。
むしろこのままインドネシアには今の路線で突き進んで欲しいものだ。そうすれば覇権主義の中国の巨大な足枷になる。中国の経済状況悪化を見るに、AIIBなんてやっている余裕はないはずだ。そりゃ日本やアメリカの参加に延々と固執するはずだ。こういったインドネシアのような無茶苦茶な融資要請を日本に丸投げする気満々だったのだろう。日本からしてみれば新幹線の件で裏切ったインドネシアに4兆6000億円の融資なんて冗談じゃないってことだ。日本はAIIBというドロ船に乗船しないで賢明な判断をした。
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