野党・民主党は国会を開けー!開けー!とあれ程うるさかったというのにいざ参院予算委員会が始まるとなんという体たらくなのか・・・・・。民主党議員が質問の準備さえしていなかった気配さえあるのだ。
民主・徳永エリ議員またもや的外れ質問 甘利氏もあきれ顔・・・(産経ニュース)
一部抜粋:
参院予算委員会は11日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)などをテーマとする閉会中審査が行われた。ところが、
満を持して登場したはずの民主党議員からは、勉強不足を疑われてもおかしくない質問が飛び、安倍晋三首相や甘利明TPP担当相は時にあきれ顔で答弁した。
民主党は国会閉会中(政府によるTPP交渉中)にいったいどんな準備をしていたのか?
以下は民主党徳永エリ議員と甘利大臣・安倍総理との国会でのやり取りだ。
徳永エリ議員が「(新薬のデータ保護期間)の延長で、安価なジェネリック薬品を作れなくなり、日本国内の医療費が恐らく膨らむ」など7分間に渡る質問。そして「この分析は間違っているでしょうか?」
甘利TPP担当相「
全く間違っている。本当に御党の中で、そういう認識が共有されているとは思えない」「児童労働とか過酷な労働で安い賃金で作った物に競争力はつくかもしれないが、裏に過酷な実態がある。その是正を図ったわけで、企業の収益というよりも人権の問題から出てきた話だ」
安倍総理「(新薬の)
データ保護期間は8年になったが、日本はもともと8年だった。なので、日本でジェネリックを作っている方々に何か変化があるわけでは全くない」
(徳永議員は、米国が交渉の最終局面まで主張した「12年」と勘違いしていたものとみられる。日本と米国のジェネリック医薬品に対しての立場の違いとあれほど激しかった交渉をまったく見ていなかったとは驚くべき無関心さだ。当ブログの管理人(国民)でさえ、医薬品の特許を多数保有する米国がどうしても12年は譲れないと粘ったことは知っている。結局、仲裁役となった日本の案が「真ん中とったかたち」となり8年に決まったことは大きなニュースになっている。この部分を勘違い、もしくは知らないで国会質疑に入る国会議員なんて酷過ぎる!)
徳永エリ議員「まあ、いずれにしてもジェネリック薬品を作れなくなるということで、データの移管でもめたのですね」(←何が「いずれにしても」なのか当ブログでは理解できない。縛りの8年が8年のままなのになぜに突然日本ではジェネリック医薬品が作れなくなるというのか?)
徳永エリ議員「ブルネイ、シンガポール、ハワイ、アトランタに行き、交渉関係者の方々と情報交換をしてきた」「カナダの関係者から『どうして日本は大筋合意を急ぐんだ』と言われた」
甘利TPP担当相「カナダのよっぽど下っ端の人と話されたんだと思う」「交渉を急いだのはカナダだ。総選挙に入ってしまうから。カードもばんばん切ってきた。関係者がそういうのはトップの意思が伝わっていないのだろう」
野党の一議員がTPP担当大臣よりもTPP交渉に関する詳細な情報を得ているのならば日本はお終いだろう。徳永議員はまるで甘利大臣よりもカナダからの情報を得ていたかのような質問をしているのだが、そこからしてもうアホというか、厚顔無恥というか・・・・心底呆れた。
あれだけTPP交渉について質問する期間を得て野党議員から出てきた質問がまるでド素人の感想なのだ。これには心から失望した。政府のTPP交渉だって100%正解なのか否かは言い切れないのだ。野党が与党の外交について正すべきは正してこそ日本の国力が増すというものだ。ところが今回の予算委員会で野党から出された質問が「勉強不足丸出し」なのだ。本当に情けないったらない。ジェネリック医薬品の特許有効期間についての交渉なんて、大注目のトピックであったし、その交渉の難航ぶりも連日、日本のみならずTPP参加国で軒並み報道されていた。それすらも把握していないで国会質疑とはどれだけ神経が図太いのか?
参院予算委員会はお勉強会ではない。今更、政府がどんな交渉を行っていたのか学ぶには遅すぎるということだ。野党として予習くらいはしてくるべきだ。国会で質問者に質問に関することを一から教えなければならないんてTPP担当相や総理の時間が勿体ない。
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