もう初七日も過ぎたのでそろそろ触れたいことがある。余計なことをしているという気持ちもあるが誰かは言うべきことだと考える件だ。
川島なお美さんが旅立った。最期まで見事な立ち振る舞いだった。
先ず先に述べたいのは林真理子さんが川島さんのご自宅を囲む取材陣に対して対応し「鎧塚さんを一人にはしない」と述べたことについて。そのお言葉が故人の無念を少し和らげたのではないかと感謝している。故人を送る際の最上のお言葉だった。
ネットで話題になった程度の話なので真面目に取り上げることもどうかと思うが少しだけ触れたいのは和田アキ子さんのご自身の冠番組での態度について。1週間に起きた様々な芸能ニュースなどを取り上げる番組にて川島さんの訃報についてボードには記載されていたのにまったく触れなかったそうだ。あとで確認したが残念ながら本当に一言も触れられていなかった。その理由はご本人にしか分からないことではあるが当ブログはその事を聞いたときにどうしようもない寂しさに襲われた。他に色々と述べたいことはあるがこの辺で止めておきたい。言ったらキリがなくなる。寂しい、今はそれだけにとどめたい。
デヴィ夫人が9月中に幾度も川島さんに電話して留守電メッセージを残したのこと。その時には分からなかったこととはいえ、川島さんに残された時間は僅かだったときであり、また、体力を消耗しており雑多なことへの余力が無い状態のときだ。はっきり言えば先月は川島さんからのご連絡があれば急ぎ返事をするべき時であり、逆に川島さんの手を煩わせるようなことは厳に控えるべきときだった。そんな時に何度も何度も電話し、留守電を残して返答を催促するような行為は絶対にやめるべきだった。しかもその川島さんからの折り返しの電話の留守電メッセージをテレビ番組で公開するなんて言語道断だ。その留守電メッセージの弱りきった川島さんの声はまさに命の灯火をが消えかかっているかのようで聞いていられなかった。そんな衰弱した川島さんの声を世間に晒す権利は誰にもない。空気が読めないだとか、配慮が足りないだとか、そういった次元の話ではなく、デヴィ夫人の根本である人間性を疑う。どういう事情や感情があろうとも人にはやって良いことと悪いことがあり、今回の川島さんの留守電メッセージ公開はその一線を越えた行為だ。
また、その留守電メッセージを公開したフジテレビ系の番組「
直撃LIVE グッディ!」の関係各位ならびにスポンサー企業にも猛省を期す。視聴率優先で故人の意思確認もしていない亡くなる3日前の肉声を公開するという判断を是としたその姿勢は断じて間違っている。そんなことは故人やご遺族の意思を確認するまでもなく厳に控えるべきことだ。デヴィ夫人がそういう録音データを所有しているとし公表したい旨を番組側に伝えたとしても断るべきが最低限のモラルというものだ。そんな子供でもできる判断ができないのが今のフジテレビの実態を露呈させている。今のフジテレビの凋落も納得だ。
石田純一氏についてはもはや怒りを通り過ぎて憐みすら感じる。昨今の言動を見るにみじめな男だとは思うが、最近の石田氏の言動について苦言を呈した広告代理店から「圧力」を受けているような印象を誘導する逆ギレ気味の発言などからしてまだまだ元気なようだ。この期に至ってまだ延々としょうもない言い訳や反論を述べている。そんな反省のそぶりも見えない態度からして批判される覚悟もあるのだろうから遠慮なく述べることとする。
川島さんのお通夜にて芸能リポーターたちに囲まれた石田純一氏の「
実は謝らなくちゃいけないことがあって・・・」と述べた後の発言は以下のとおりだ。当ブログの管理人は後にこの発言を知りワナワナ震えるという現象は本当に起きるものなのだと知った。
石田純一氏
「このドラマは渡辺淳一先生が僕をイメージして書いたと聞いて、ドラマ化のときは主演に決まっていた。僕が推していた女優さんもいた。結局、僕が報道番組(テレビ朝日系『スーパーJチャンネル』)の司会をやることになって降りてしまった。その後、古谷一行さんに決まり、女優さんも川島さんに決まった。ずっと言えなくて心に引っかかっていました。でも、僕が降りて彼女の人生が開けた。今日は(遺影に)『ごめんね』と言いました。」
耳を疑う発言だ。謝りたいことと言えばてっきり過去にあの「不倫は文化発言」は前日に川島さんが発言したことを述べたまでとしてまるで川島さんに罪をなすりつけるかのようなことを言っていた件についてかと思ったのだがまったく斜め下の謝罪だった。
つまり石田純一氏は原作者は自分を想定して執筆しており、自分が別の仕事があったので出演しなかったので古谷一行さんが起用され、主演女優も石田氏が共演を望んでいた女優ではなく別の女優、つまり川島なお美さんになったと言っているのだ。(今もそうだが)当時のドラマのキャスティングについて原作者がそこまでの権限を有していたとは思えないがそこは今回は話が脱線するので置いておこう。余談だがヒット作である映画版「失楽園」はメインキャストの二人を黒木瞳さんと役所広司さんが演じている。映画版のキャストにも石田純一氏の名前はない。石田氏の言うようにキャスティングに強い影響力を及ぼすほどの原作者・渡辺淳一さんになぜにドラマ版と映画版の両方で主人公のイメージであった石田氏の起用が実現しなかったのか伺いたいものだが残念ながら渡辺淳一さんも既に旅立たれた後で確認のしようがない。おや?なんだかこの件ではご本人に確認のしようがない故人がらみのエピソードが多いような気がするのは当ブログの管理人の考え過ぎだろうか?
で、この石田氏が芸能リポーターたちに述べたことのまとめとして何が「ごめんね」なのだろうか?川島さんや古谷さんを馬鹿にしているのか?お通夜の場には古谷さんもおられた。既に俳優という肩書きは似つかわしくないほどドラマや映画のオファーがない石田純一よ、古谷さんが自分よりも格下かのような無礼な発言をお通夜の席で口に出していうとは正気か?控えろ!バカヤロウが!川島さんのお通夜だったのだ。まるで川島さんが当初はキャスティングされていなかったかのようなことを川島さんの代表作に触れて吹聴するとは許せない!何が「僕が降りて彼女の人生が開けた。」だ!故人の成功は自分のおかげであるかのような嘘八百をお通夜の場でマスコミ(世間)向けに言うなんて絶対に許せない!「ごめんね」と言いつつ何も謝っていないどころか故人のキャリアを嘘で傷つけている。故人を侮辱するような行為は厳に慎むべきことだ。
故人を利用して前に前に出ようとする愚劣極まりない連中がいる。故人はもう発言できなくともご遺族も友人たちもちゃんと見ている。親しい友人のフリをしてお通夜に現れるむしろ故人を傷つけ邪魔ばかりしていた愚か者たちよ、その恥知らずな言動により結局は人も仕事も離れていくことをいい加減に学ぶべきだ。お通夜でカメラが捉える場所を選んで座るところも見ているぞ。誰が故人と親しくて誰が故人を支えていたのかなんてことは親しい間柄の人々の中では周知のことだ。故人を侮辱する発言も絶対に許されない。
デヴィ夫人や石田純一氏は著名人のお通夜の席で頻繁に見かける有名人たちだ。それだけ交友関係が広いということなのだろう。では、そういう交友関係が広い人々の葬儀では、さぞや大勢の友人たちが弔問に訪れることだろう。あれ?これだけ?ということになったら棺桶の中で赤っ恥だ。今の内から親しい友達を増やしておくことをオススメする。
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