自民党執行部のこういうところが愚かというか情けないというか判断力に欠けるというか・・・・・。谷垣幹事長ではこうなってしまうような気がしていたが本当にそうなってしまうとそういう予感がしていたとしても心から失望する。
セクハラ暴行問題で“手打ち” 自民・民主双方が謝罪 大沼氏なお未練(産経ニュース)
民主党の津田弥太郎参院議員は24日、参院特別委員会で17日に行われた安全保障関連法案の採決の際に暴行した自民党の大沼瑞穂参院議員を訪ね、「けがをしたのは遺憾だった」と謝罪した。一方、自民党の佐藤正久参院議員も同日、民主党の安井美沙子参院議員に対し16日の混乱時に暴行したとして謝罪した。自民、民主両党は双方の謝罪で“手打ち”とする考えだ。
津田氏は産経新聞の取材に「関係ない」としていたが、一転して非を認めた。同席した榛葉賀津也参院国対委員長も謝罪した。
大沼氏によると、津田氏は混乱した委員長席から離れた場所で大沼氏を引き倒し、膝の上に乗せてから投げ飛ばしたという。大沼氏は右手の指を負傷した。
自民党の谷垣禎一幹事長は記者会見で「参院で協議した結果だ」と述べたが、大沼氏は会見で「個人として、もう一度しっかりと謝ってほしい」と未練を残した。
ひっそりとした手打ちだった。なんでか民主党だけではなく自民党まで謝罪するという不可思議な手打ちだ。自民党・佐藤議員は周囲を囲まれ詰め寄られた挙句に暴行したと難癖をつけられていたわけで、それをあの民主党・津田議員による女性議員を引っ張り倒しての暴行と同列に議論すること自体がおかしい。それがなんでか双方が悪いので双方が謝るという謎の落としどころとなった。自民党の対応は間違っている。
これも自民党の真実だと悪い意味で覚悟しなければならないと感じた。小泉政権の時もそうだったが自民党は支持率が高い強固な政権の時にそれに便乗している党執行部の幹部たち、そしてその支持率にあぐらをかいている所属議員たちがのらりくらりと浮世離れした判断を下し、事なかれ主義に陥るのだ。アベノミクスは到底成功しているとは言い難い状況で野党が余りにも酷いから自民党はある程度の支持率以下にはならないで済んでいるのだ。これは国民にとっては決して望ましい状況ではない。要は消去法で自民党なのだ。消去法で政権与党を選ぶ状況が望ましいわけがないのだ。
安倍政権は「女性が輝く未来」という言葉を掲げていたはずだ。女性議員が国会議事堂内で男性議員から暴行を受けても守れず、しかもその後の対応もこんな酷い手打ちとは最低最悪だ。加害者である津田議員については自民党・大野泰正議員へ唾を吐いたという話まで浮上している。当ブログはその告発をした井植美奈子さんの述べていることを全面的に信じている。自民党の不可思議な手打ちに井植さんも憤っての告発だろう。政財界との交流深い井植さんとはいえ、こういうことは本来は自民党議員たちが行うべきことだ。
井植美奈子さんのfacebookより
津田弥太郎議員が大沼瑞穂議員に突如暴行を加えたその前日、私達の友人の大野泰正議員は、鴻池さんが閉じ込められていた理事会室前で津田弥太郎議員から、顔面に思いきり唾を吐きかけられました。
理事会室前を数人で占拠しその中で1人騒いでいる津田弥太郎議員に、静かにするようたしなめた大野議員に向かって津田弥太郎議員は突如威嚇し、複数人の前で大野議員の顔面に唾を吐きつけたそうです。
大野議員はとても温厚なお人柄です。国会運営を第一義に考え、閉会まで口を閉ざしたいとのご意向でした。
ちなみに唾をかけるという行為は暴行罪にあたるそうです。
私は特定の党派を糾弾するつもりはありません。友人がそんな目にあったことが悲しいのです。皆様と共有するべき問題だと思い、ご報告申し上げます。
人として、どうなんでしょうか。
井植さんの言うとおりだ。津田氏の数々の行為は議員としてどうのというよりも人としてどうかという次元の話だ。
暴行事件すら法律関係なく手打ちにしてしまう議員たちの感性を疑う。女性が引っ張り倒されて怪我までしたのだ。それすらも刑事告発しないで立法なんて行う資格がない。
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