日本の例の鳩にも頭を冷やして欲しい。
もうとっくに無かったことになっている感はあるが、鳩山由紀夫が世界に向けて約束した「温室効果ガス25%削減」は元々不可能ではあったが、今回の大震災で言葉にするのもどうかと思うほどの「馬鹿が後先考えずに自分の見栄のために勝手にした約束」となった。
ノーベル化学賞受賞 根岸・鈴木・野依氏 座談会(YOMIURI ONLINE) ←だいぶ前の座談会だけれど、日本がこういう時に読むととても勇気をいただける日本が誇る研究者たちのご意見。ちゃんとやるべきことをやれば日本は今後もっと伸びる。
一部抜粋:
根岸 化学研究のテーマはいくらでも残されています。その一つが
光合成を工業的に行うことです。樹木、草花が行う光合成は実験室段階でも、うまくいっていない。光合成は、温室効果ガスの二酸化炭素を吸収し、酸素に変換できる。つまり、光合成を工業化できれば地球温暖化問題を解決できるかも知れない。そうした成果がでれば、ノーベル賞の2、3はかたいでしょう。でも、それにはもっと光化学や触媒の研究が必要になってくる。これができないのは化学界の恥。若者には大きな夢を持ってほしいと思っています。
つまり、人工的に二酸化炭素を吸収して酸素に変換させる技術は研究さえ進めていけば必ず可能とのこと。根岸教授の講演でも氏はそのように述べていた。それもそんなに遠くない未来だそうで、大体の目安としては2020年くらいにはメドが立つという話だ。この計画に政府からの助成金も10億円ほど出ているはずだ。ミジンコとしてはここに1,000億円でも投入すべきだろうと考える。「子ども手当て」に何兆円も使うよりもよほど日本のために有効的な使いどころだと考えるが如何か?
水蒸気の方が炭酸ガスよりも温室効果があるという説があり二酸化炭素を温室効果ガスと呼ぶこと自体が間違っているのかもしれないが、ともかく今とても悪者とされている二酸化炭素を「もっとじゃんじゃん出せ!炭酸ガスが足りない!」と言う未来となるかもしれないのだ。ミジンコはこの可能性が非常に高いと考えている。大袈裟に言っているのではない。将来「おまえの国はもっとCO2を出せよ!」と非難される国が出てくるかもしれないのだ。
日本がこういう事態になってしまった今だからこそ、日本を窮地に陥れる政策はきれいさっぱり放棄して前に進むべきだと考え記事にした次第。
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