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9月11日は世界のどこにいても気が滅入る。
あのジャンボ機がワールドトレードセンターに激突する映像はこたえる。9・11から8年も経ったのに今だにクィーンズやブルックリン側からイーストリバーを越えてマンハッタンに向かうドライブ中に見える景色にハッとすることがある。何年経ってもワールドトレードセンターが無い景色に慣れない。
9・11の頃はまだミジンコは多少の心得はあったものの民間軍事会社のスタッフに守られる側だった。紛争地帯では当時からある意味「クレイジー」とは言われていたものの、まぁ、率直にいって足手まといな存在だった。
9・11以降は自分が強くなることで広がる可能性を感じるところもあり、なんでか日本人なのに軍事会社のカリキュラムをこなすはめに。筋肉痛と怪我とマメがきつい。
以下の記述は心配な話を聞くとそれ以降は心配で心配で心配で日常生活に支障をきたすってなお方は読まないでいただきたい。
ミジンコが北米、欧州、アフリカ、中東と過去数年散々巡ってきて感じている不安を書くので。
本当に日本に住んでいるとさほど感じないことなのだが、それでもミジンコは都内を歩いているときに筋肉質のパレスチナ人やアフリカ人を見ると「怖い」と感じるときがある。まるで差別主義者みたいで自分にイヤになる。
自分に向けて何度か銃を向けてきたり、撃ってきたりしてきた者たちのことを思い出す。単純に筋肉質、つまり鍛え上げた感じがする腕などを見ると、軍事訓練の経験があるなって感じる。もう妄想爆発という感じて、こうやって書くのも恥ずかしいのだが、「コイツは銃を使えるんじゃないか?コイツはRPG-7(ロケットランチャー)を使い方を知っているんじゃないか?」ともう猜疑心のカタマリになる。ほとんど病院で診てもらった方が良いレベルの話ではあるのだが、とにかく警戒せずにはいられない。
そういうミジンコが警戒する人たちは、実は平和的な人たちで、ただのスポーツマンだったり体質的に筋肉質だったりするのが本当のところであって、ミジンコが考え過ぎではあるのは自分でも承知している・・・が、とにかく、自分がまだある意味現役な内はこの警戒心を解除ができない。
本当にミジンコにそう思われた人たちにとっては失礼極まりない話である。ミジンコだって海外で忍者(殺し屋)だって言われたら怒る。
なんでこんなにミジンコが疑心暗鬼になっているのか?
理由は自分でも解っている。テロが怖いからだ。
世界を巡ってつくづく思う。支援物資を運んでいても襲われる世界をだ。
ブッシュ前大統領が散々ほざいた「テロとの戦い」はもうテロリストではない人々の負けだ。これを認めようとしない特にアメリカの政治家たちがいつまで経っても戦争から手を引かないし、引けなくなってしまっている。
ともかく断言できる。テロとの戦争は乗客が航空機に乗る前に靴まで脱いでゲートをくぐる国が超大国でテロとの戦いのリーダーである時点で負けている。
中東やアフリカを見れば一目瞭然。アルカイダ系テロ組織もタリバンも今や過去最大の勢力を誇っている。そんな西側の言うテロ組織への志願者も後を絶たない。
戦争をもってしてテロと戦おうとか、セキュリティーを厳戒態勢にしてテロを防ごうなんて姿勢をここまで英知を極めたはずの人類が選んでいる時点でテロとの戦争は敗北したってことだ。
じゃあ、人類はテロとの戦いに負けたのだから、アルカイダやタリバンが支配する世の中になるというのかと言えばそうではない。
テロ組織が勝ったわけでもない。いくら勢力を誇ろうがテロに勝利なんぞあるわけもない。憎きアメリカ人をテロで殺したところで、テロ戦争をしたい西側の悪魔たちを喜ばせることにつながっている。
「テロとの戦い」なんてネーミングもどうかしているが、そもそもこの戦争は全員が負けの戦争でしかない。
ワールドトレードセンターのあった場所に建てる予定のフリーダムタワーなる超高層ビルにミジンコはずっと反対している。
アメリカの象徴がテロ攻撃にあったからって次にもっと高く、地対空ミサイルを装備したハイテクビルを建てること、つまりアメリカのパワーを見せつけるかのような行為は愚かなことだ。
テロ攻撃を受けた場所をそのまま残しておくことを受け入れるアメリカでも良いじゃないか。
弱いアメリカでもいいじゃないかと思う。弱くても人気のあるアメリカ、そんなアメリカの方がもっと好きになれそうだ。
ミジンコとしてはどうしてもあの場所に建物を建てないとならないのだとすれば、中東からの留学生を受け入れる世界最大規模の大学の創設を願っている。以前にも少し触れたが、この大学にならばミジンコはリターンの見込めない出資をしても良いと考えている。中東から毎年1万人規模で留学生を受け入れる大学がワールドトレードセンターがあった場所に設立されたら30年後どうなるだろう?
30万名(約26万名の卒業生+4万名の在校生)もの高度な教育を受けた西側の文化にも理解が深く、生まれ故郷の中東諸国に多大な貢献をするであろう人材たちが生まれることになる。これならば「テロとの戦い」とやらに勝利したも同然だ。
さて話は戻ってミジンコが本当に不安に思っている点を・・・・・
今や前述のとおりテロ組織とそのネットワークは膨張し続けている感がある。ミジンコの見方ではあるが、各国の諜報機関は予算不足に苦闘し、もはやテロ組織の手玉に取られているのではないだろうか?
映画やドラマの世界では諜報機関のエージェントたちがテロリストを相手に大活躍するが、実際のところはエージェントの退職者が続出していると聞いている。普通の給料で家族を国に残してアルカイダやタリバンと戦うのには気力の限界というものがあるのは理解できる。
そうなってくると本当にこういうことをブログで書いて良いものかどうかも悩むのだが、テロリストたちは自分たちの力を誇示するためにもテロを行うのではないかと睨んでいる。
つまりミジンコが心配をしているのは日本でのテロ。小泉元首相がアフガニスタン侵攻とイラク戦争を決定したブッシュ前大統領と蜜月の仲であったことは世界の知るところであり、イスラム系テロ組織からしてみれば悪魔であるブッシュと日本の代表がニコニコ握手している光景は印象深かっただろうし、日本の国家元首が引退直前に酔っ払いエルビスダンスをブッシュファミリーの前で披露した映像は世界に流れ、もう今更、日本がテロリストの憎しみから逃れることは叶わないだろう。イラク戦争中にアメリカ大統領と日本国首相が公開の場で歌って踊ったのだ。
今のアルカイダやタリバンの拡大ぶりを実感するに、今度は9・11よりも更に凶悪なテロを実行に移す力がそれらのテロ組織にはあると思う。
あくまで例えではあるが、世界100ヶ所同時テロなんてことを起こすネットワークをもうイスラム系テロ組織は構築しているのではないかと不安だ。
資金も潤沢で構成員も数十万規模に膨れ上がったテロ組織がなにを考えるのか、そこが本当に心配でならない。
もっと言及して言えば、ミジンコは半ば八つ当たりではあるが、この「テロとの戦い」についてはアメリカやイギリスには激しい怒りを覚えている。
なぜか?
本当にテロ組織が一斉に行動を起こしたときに、対テロ対策を熟知しており、一般市民の犠牲者も已む無しと無慈悲だが速い反撃ができるアメリカやイギリスではテロリストを全員射殺して被害を(比較対象が難しいが)最小限に食い止めることだってあるかもしれない。
ところが日本はどうだろう?アメリカの一番の友人・日本に敵意むき出しで襲いかかるテロ組織を防ぎきれないまま市民が大虐殺されるなんてことが起きるのではないかと心から懸念している。
ミジンコは特にアメリカがやたらと日本を巻き込んでの「テロとの戦い」の圧力をかけてきたときから、ずっとこの思いがある。ラストマン・スタンディングではないが、アメリカは自国は最後まで立っていることに確信を持っている上で、最後までは立っていられないだろうと最初から解っていても日本を親友として指名したような気がしている。
例えばSATという日本が誇る特殊部隊。テロリストと自分の間に一般市民がいる場合、ためらわずに撃つ訓練をしているだろうか?撃たないと細菌兵器やミニ核のスイッチを押されるとしてもだ。射殺経験がある隊員は何名いるのだろうか?
原発を占拠しようとしているテロリストの集団が確認されたとしよう。テロリストたちはどこから持ち込んだか戦争用の重装備だったとする。日本政府はいきなり自衛隊を派遣するだろうか?それもレンジャー部隊をだ。
もしかしたら、そのような緊急事態でも自衛隊の派遣を反対する政党が与党にいたりしないだろうか?そんな帰りは考えていない決死隊であるテロリストたちに拳銃しか持っていない警官たちを送ったりはしないだろうか?
アメリカもイギリスも他の西側諸国もテロ攻撃を受けたものの国としての機能は失わないところで、日本だけがテロ組織の迎撃どころか完全に全てのテロを実行されて大都市が壊滅状態、いくつも原発をメルトダウンさせられるなんてことがあったりしないだろうか?その時、本当にアメリカなどの国は日本に手を差し伸べてくれるのだろうか?他国は自分たちのことで精いっぱいになると思うのだが・・・。
そんな心配が現実のものとならなければ良いに決まっている。ただ現実としては日本は呑気にしていられない状況だ。
もしテロ組織が9・11よりも大規模な世界同時多発テロを狙っているとして、日本がターゲットから外れていると考える方が無理がある。