こんにちは、成田空港を日本人で一番使っている者です。・・・・・大袈裟ではなくてそんな気がする。
ハッキリ言ってしまえば、ほとんど飛行機にも乗らないバラエティー報道記者などが「成田は不便!」と決めつけたように発言するのをそこかしこで見かける。
果たして成田は不便だろうか?
ミジンコは成田は不便だと思っていない。他の国際空港と比較しても成田ほど交通の便が確立されている空港はそうはない。
東京から距離があるというのは事実。ただし、「距離=不便さ」ではないことは皆さんもご存知のことかと。交通手段が無いこと、もしくは交通手段の選択肢が限られている場合が不便なのだ。
そういう意味でも成田は不便ではない。成田エキスプレス、京成スカイライナー、リムジンバスと充実している。
タクシーだけが問題なのだ。タクシーがつかまらないわけではなくて都心まで行くのに「距離」のせいで時間と料金がとんでもなくかかる。ここが不評の最大のポイントだろう。
成田ほど、移動の選択肢が充実していると空港に着いてから安心する。ただしタクシーは高くて使えない。これがいきなりリムジンバスや電車にはなかなか乗れない外国人には不満だということは理解できる。というわけで一日一善ではないが成田で右往左往している外国人には極力声をかけるようにはしている。成田空港がやるべきことは世界の主要言語に対応した案内係を増やすことなんだと思う。そうすれば成田が便利な空港であるということの認知度が上がるはず。まぁ、そうは言っても、成田空港がどんな対応をしても、マスコミは成田空港の地理的な部分だけを論(あげつら)い、馬鹿のひとつ覚えみたいに「成田は不便だ!不便だ!」とわめき散らすのだろうが。
もう一度言う。成田空港は大して不便でもない。
羽田が拡充されることには大賛成。世の中が便利になるのは大歓迎に決まっている。
ただし、ミジンコは結局のところ就航している路線で使う空港を選ぶだけのこと。だから空港までのアクセスの便利さをハブ空港化の議論の中心に置いている自称・空港評論家たちには苦笑している。
どんなにアクセスが便利な空港でも目的地に飛ぶ飛行機が無い空港には立ち寄りもしない。
ニューヨークのJFK、ラガーディア、ニューアーク(ニュージャージー州だがマンハッタンの近隣)の3つの空港を人生でそれこそ数え切れないほど利用している。
どの空港もボロっちい・・・というのは置いておいて、どの空港のアクセスがどうのとか、施設が充実しているとか、そんなことは考えたこともない。ミジンコにとっては空港は通過点でしかない。
会社からチケットを渡されて飛行機を使う当日にどこの空港に着くんだっけな?って自分の予定表や航空券を確認したりする。どの空港に飛行機が着陸しようが、その後の交通機関の使い方を把握していれば誤差が30分も無いのだから、それほど大きな問題でもない。
例えが変かもしれないが「東京駅に向かえ」と指示された山の手線を完璧に理解している人が、山の手線のどの駅からスタートしようが大して問題にもならないようなもの。
まずは成田空港があたかも絶望的に不便だと主張する人々が世界の空港をどれだけ利用しているのか、どれだけの路線を日々使っているのか、そういったことを白状させてから「成田は不便だ」の主張をしてもらうべきだ。その主張の信憑性がだいぶ上下することと思う。
もちろん、ミジンコは前述のJFKもシンガポールのチャンギ空港もヒースローもダレスもウンザリするほど利用した上で成田は便利だと言っている。
成田を「国際的に見て不便だ!」と言い切る人たちは、いったいどういう国際的を語っているのか知りたいものだ。
[9回]
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