先日帰国してからずっと左腕が不自由。単純に怪我をしただけ。今年は左が鬼門かもしれない。クマに追われたわけでもないのに山で全速力で木にぶつかり左目の視力を失いかけたがなんとか大丈夫だった。あれ?大丈夫だったのだから運がいいってことか。俺ラッキー。
それにしても木にぶつかるのは痛い。全速力で木にぶつかると本当に脳が揺れた感じがした。ともかく今は大丈夫。いや大丈夫ではないか、新たに痛めた片腕がまだ回復していない。
1年を通して必ずどこかが折れていたり痛かったりする生活からいつ脱出できるのだろうか最近はよく考える。自分の年齢でこんなに年がら年中、怪我をしている人間ってそうはいないと思う。怪我は勲章にはならない。怪我をしない方が一流なのだから。そうは思うが正直言ってそこまでの域に達する気配すらない。
そしてオッサンの年齢になると怪我が妙な誤解を招いてややこしくなる。都内だけでも複数のオフィスビルに出勤をする身。足を毎度引きずるわけにはいかない。足の指が折れていても普通に歩けるようなったのは質問責めに疲れたから。確かに年に3回、同じ足を引きずり、治ったと思ったらまた引きずる男がいたら気にはなると思う。心配をしてくれているのは解るのだが、いちいち「ヘリから低高度で降下して着地の瞬間に走り出す訓練のせいで体中が疲労骨折寸前、もしくは本当に折れた」と言ったところで冗談にしか受け取られない。ミジンコの日焼けはバカンスではないということくらいは説明したいときがあるが。
怪我の素振りも見せないで歩く、痛がる素振りを見せない、これが同じ質問を300回されることがなくなる自分にとって最も快適な選択肢。
意外に左腕が上がらなく、モノを上手く握れないことが周囲に気がつかれないまま長い期間が過ぎた。
サイフから小銭を出すときに左腕でサイフを持って右手で小銭を出す。財布が重く感じる左腕はまだ絶好調時の30%くらいってところか。
誰にも気がつかれていないと思っていた。
望月が外出するミジンコの右側に必要なカバンをふたつ置いた。「なんだ知ってたのか?」と訊くと「隠してたんですか?」と言われた。最初から解っていたらしい。
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