温室効果ガスの削減プランを各国が表明しつつある昨今。15%だの20%だの25%だの、パーセンテージだけ語っても仕方がない。
ダイエットと同じことなのだ。
今まで摂生した生活に努め、体重50kgの日本はもう落とせる脂肪がほとんどない痩せ型。ずっとダイエットに取り組んできたので太っている人とは今後落とせる1kgのハードルの高さが段違い。
それでも日本の国家元首である鳩山首相は、もし今まで全くダイエットをしたことが無い超メタボ体型な中国くんとキャラメルポップコーンをコーラで胃に流し込むのが日課のアメリカくんが体脂肪率25%落とすなら、自分(日本)も「体脂肪率25%落とします!」と宣言しちゃった状態。
最初に落とせる体脂肪がそんなに存在しないということを考えなかったあたりがさすがにママにおこずかいを貰って政治活動をしていたヌルい男だ。
痩せている人間のダイエットと脂肪を何十キロもかかえている人間のダイエットは全くの別世界。
そもそも痩せている人間は落とすべき脂肪が存在しないのだから絶対にダイエットのギネス記録には挑戦できない。体重50kgの人間は100kgのダイエットができないのだから。
どこの国が何%削減目標を掲げた!と大騒ぎしても、安易にそれを勇気ある決断と誉め称えるのはどうかと思う。
体重150kgの人間が「2020年までに10kg痩せる!」って宣言したら、皆さん、どう感じるだろうか?
日本の宣言は逆に体脂肪率13%のアスリート体型だったとする。日頃の努力の賜物といった体型。そんな人間が「よし!あと20kg痩せる!」と宣言したら周囲の人間は不可能と思うか、そもそも止めさせないと大変なことになると心配することだろう。
仕分け作業での民主党議員たちの言動を見るに、民主党議員たちは極端に非理系(文系とは言わない、そこまでの文化的知性を感じない)、すなわち数字に無頓着なのだと見ている。
マスコミも極限までアタマが悪い。
どこの国が温暖化対策にこう宣言したと報道するだけではなく、どのような状況の国がどの程度の実現性のあることを宣言したのかと分析するべきだ。
今のところ、日本が宣言した25%削減は世界一荒唐無稽な宣言だ。
努力も勉強もしない奴等に限って「やればできる」や「やってみなければわからない」とほざく。死ぬほど努力した人間たち、企業たちは、「やってもできないこと」を先に気がつくし、そういうできないことは先に言わないしチラつかせない。
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