「派遣村」という名称に違和感を覚える。「失業者村」や「働きたくない者村」なのでは?
派遣社員が辿りついた先が派遣村なのだという妙なプロパガンダは止めるべきだ。派遣社員を馬鹿にするのもほどがある。
派遣村の存在が派遣社員の立場を悪化させている。
就活費で酒、たばこ…「公設派遣村」悪質入所者に返金要求へ(msn 産経新聞)
一部抜粋:
年末年始に住居がない失業者に宿泊場所や食事を提供する東京都の「公設派遣村」で、一部の入所者が就労活動のため都から支給された現金を酒代やたばこ代に使い、施設内で禁止された飲酒などの問題行動を取っていたことが6日、分かった。都はすでに泥酔状態となった男性1人を退所処分にしたほか、悪質な入所者には退所時に支給額と領収書の差額の返金を求める方針。
返金を求めるといったって返さない(返せない)人がほとんどだろうに。元々、支払うべき金では無かった。
派遣村の是非についてはもう散々このブログで語ってきた。ミジンコは派遣村の村民をなにかの被害者のように扱うこと自体に反対だ。そしてなにより派遣村を作り上げて自分たちの政治的な思惑をつき動かそうとした者たちに嫌悪感を覚える。
そうは言っても今の政府には参与として湯浅という初代・派遣村の村長が参加している。そしてその湯浅村長を政府に招いたのは、昨日、財務大臣に就任した管直人大臣とか。もうこの国の「頑張っている者には厳しく、怠けている者、ゴネる者には税金を払う」という姿勢に絶望。
更にソース記事の抜粋:
都は入所期限の18日までの就労活動用の交通費と昼食代として、入所者1人当たり計2万2千円を支給した(562人、総額約1236万円)。ところが、多くの入所者が活動費を受け取った直後に近くの小売店で酒やたばこを購入していたことが判明。店員は「朝から1万円札を握りしめた入所者が大勢並んで買い物に来ている。たばこがかなり売れ、酒やスポーツ紙などを購入する人も少なくない」と証言した。60代の入所者の男性は「都に提出する領収書がいらない交通費に出費したことにして帳尻を合わせたい」と話した。
東京都にはフリーターや派遣社員として重労働に就いている若者が562人以上いるはずだ。ミジンコはそういう人たちに、ほんの少しの食費や家賃の足しとして今回の税金を使った方が良かったと思っている。
今回の派遣村、まさに派遣村に来た失業者たちにはラストチャンスと言っても過言ではない就職支援のための住居と就職活動費を
酒、たばこ、スポーツ新聞に使うような“支援したって就職活動しないホームレスになるべくしてなった者”に渡すくらいだったら、今、この瞬間に、人生をまだ諦めていない若者にお金を託した方がよっぽど有意義だ。若い世代にはお金を渡すという意味以上に「託す」という意味が強い。ミジンコの実体験で言えば、若い時の1万円と今の1万円ではその時の「次につなげるチカラ」が違う。
仕事で必要となる作業着を実費で買わないとならない人だっている。仕事で必要となる資格の受験費用も参考書代だって結構な負担だ。そういうお金を捻出するために苦労に苦労を重ねている人たちに出すお金の話が全く出てこないで派遣村には毎年税金が投入されるような社会を誰が望んでいるというか?
税金の使いどころがどうかしている。今、納税者が言葉そのまんまに血税を死ぬ思いで払っているのに、その税金が結局のところは社会のせいというよりかは自分のせいで派遣村にやって来る身になった者たちの嗜好品に変わるのは間違っている。
大体、就職活動費を即刻、嗜好品を買うようなズーズーしさがあるのならば、国の支援を放棄しているようなものだ。
派遣村は一時しのぎどころか、納税者のクビをギューギュー絞めつける負の制度だ。派遣村の村民にも勿論抗議する権利はあるのだろうが、そんな権利よりも納税者たちの心の平安が優先されるべきだ。
今回、就職活動費で就職とは全く関係のない嗜好品を買った者たちも少しは人間の感情というものを理解するべきだ。職場でも最も注意するべきことだ。
どこの世界で「これで就職活動を頑張れ」と渡された金でタバコを買うヤツが支持されるかっての!
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