ミジンコは今でもリフティングを100回くらいできる。小学生のときにアホみたいに練習したから。周囲のサッカー少年たちがみんな500回くらいボールを落とさないというおまえらどんだけ岬君なんだよ!ってな時代だったのでミジンコも1番ではないものの、10番・・・いや20番目くらいにはリフティングが上手かったって20番かよ!。・゚・(ノД`)・゚・。
言い訳がましいけれど、本当にサッカーが上手い子供ばかりが集まった奇跡の世代と地区にミジンコはいたもので、ちょっとやそっとサッカーが上手いくらいではじぇんじぇん目立たない少年時代だった。
それでも小学校2年生から6年生まで今だと教育委員会が怒り出すくらい朝も夕も練習、練習、練習・・・・・。
一応はレギュラーというかAチームという1軍扱いのチームにはしがみついたものの、付いたあだ名が高杉君。まだキャプテン翼の連載開始から間もなくキャラクターが少なかったとはいえ、他に翼君や日向君や若林君がいたのにミジンコは高杉君だった。ひどくね?(-_-;)
都大会で「うぉらぁ、ミジンコ、ヒジ使え、ヒジーーー!!!」とベンチから怒鳴ったコーチが失職しない時代だった。それが悪いとも思えないから不思議。あの頃はそういうことはなんの問題視もされていなかった。なんだろう、もし今自分が再び子供となって受ける教育ならば、あの頃の先生が理不尽に怒ってくれる時代のほうをまた選びたい。どうも自分にはゆとり教育は馴染まない気がする。
ニジェールの少年にサッカーのリフティングを教えたことがある。あっちの子供は体力も技術も乏しい。栄養状態の良い日本の子供とは違って体の基礎ができていない子供が多い。それでもすげぇ足が速いw
その地域に1個しか無いボールは3年モノでズタズタ、公式球よりもふたまわりは小さく見えた。ほとんどの子供はボールに触れることすらできない。
物資が無い場所の割にはなんでか資源になるゴミはやたらとあった。そこらじゅうにペットボトルが落ちていた。そのフタもそこらじゅうに散乱していた。
ペットボトルのフタでリフティングをしてみた。ボールのように上手くはいかないが何回かは成功した。モモからつま先に渡すムーブもできた。昔とった衣笠祥雄だ。
ミジンコの動きを見ていた少年が眼球が落ちるくらい目を見開いて口をポッカリ開けていた。フタを渡して二人でリフティングをやっていたら子供が大勢集まってきて大リフティング大会。普通の大人なら子供に勝ちを譲るのだろうがミジンコは少年の心を持った着グルミニスト。勝った(-_-)・・・悪い?
アフリカの同じ場所を訪れるときは以前に撮った集合写真を現地のスタッフに見せて何人もう次の写真に写ることができなくなったかを尋ねる。OneなのかFiveなのかTwentyなのか、どの答えが返ってきても心を動かさないようにしている。こちらが止まるとその数がもっと増えることになる。
1年前と同じニンジャタートルズのTシャツを着た少年がペットボトルのフタを渡しに来た。ミジンコのためにキレイに拭いて持っていたとのこと。・・・って受け取った瞬間ベトベトしているじゃねーか!このやろー!と言うことはできずに御礼を言ってリフティングを披露・・・・するはずが1回目で落とした(・_・)
そういうことってあるよね。
[23回]
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