東京は大雪なので社員たちには電車が止まる前にはよ帰っとけコノヤロと伝令を飛ばした。伝令と言ってもただのグループウェアで通達をまわしただけだけど。
人には「はよ帰れ」とエラソーに言ったものの仕事が残っていて自分がなかなか帰れないことに。
一人、また一人と「お疲れさまでしたー」と帰っていく。帰り際にことごとくミジンコに「今度やったら中華街で全員におごらせますよ」とか「監視カメラをセットしておきますからね」とか、なんだかミジンコの説教垂れてから帰る社員多し。
まるで犯罪者扱い。心外だ!
でも、見てしまった。ふっ、油断しやがって!見ちゃったもんね、雪ダルマの設計図!
迂闊にもデザイン案をデスクの上に置きっぱなしにしていた斎藤モモ吉(あだ名)は後から皆がリンチするとして、さすがデザイン会社のクソヤローどもだぜ(注:訴えちゃイヤン♪)、小学生に「ダセェ!」とか言われそうな感じが・・・・(ボソ
いいのか、こんなデザイン会社で!(汗)
ところで、なんでミジンコが皆から警戒されているかというと、もう数年前の大雪のときに会社の前に建立された雪ダルマさんのアタマが落ちるという悲劇があり、その時に凍った路面を器用に走って逃げていく大きな影があったとの目撃証言があったから。
更に「トォ!」という掛け声を事件発生直前に聞いたとの証言もある。雪ダルマの横っ腹の雪の欠損具合からして足のサイズがデカい男性が容疑者として浮上もしており、総合的に考えると通りすがりの蝶野が疑わしいとミジンコは分析している。
雪積もらないかな。
[6回]
PR