部屋の中にいてホワイトアウトに遭遇するとは思わなかった。目の前が真っ暗ならぬ、真っ白になる状態で雪山などで遭遇する状況。1メートル先も見えなくなる危険な状態。
帰宅直後にテレビを点けたら、ちょうどフジテレビのニュース番組の終わりかけのところ。女性キャスターが速報として「小沢一郎が不起訴になる可能性が高い」との検察関係者の弁を伝えた。
まさにホワイトアウトに遭遇した気分。シャワーを浴びようとしていたので事前にテレビの録画ボタンを押していた。その為、放送内容の確認がすぐにできた。本当にそのような内容の速報だった。またしてもホワイトアウト。
FNNの「飛ばし(裏を取っていない情報)」な感も否めないが本当かもしれない。
最近、自分の心配よりも国の将来を心配になることが多くなった。ただし、それはあくまでも自分が日本を好きな内限定のことだと思う。
今の率直な感想は「こりゃ参ったな」というところ。
なにが参っているかというと判断が難しいことが1点あるから。3年半以上先の衆議院議員選挙まで日本は持つかな?ということの判断が難しい。
そりゃ3年半後に日本は消滅しているとは思わないが、要は日本が今も自分が誇りにしている部分、ほとんどの国民の勤勉さや技術力の高さ、人口や資源の少なさから考えても驚異的な経済発展度など、そういう日本が日本らしい部分がどこまで残っているのかな?という疑問。
そういう自分が日本人であることを誇れる部分が希薄化した日本は日本であって日本でないわけだ。日本は本当に持つのだろうか?
3年半後に、それら日本の良いところ、国民が誇りにできるところの全てが残っていれば良いのだけれど、既にそれらの多くが失われつつある状況に見える。
小沢一郎率いる民主党がそれらを次々に破壊していく様を日本で見続けるのも忍びない。それが止められない自分も情けない。いっそアメリカ人になって日本を外から見た方が気分がラクかもしれない。
先の選挙で民主党が大勝したときにした想像の話をひとつ。日本がイヤになってずっとアメリカに永住、もしくは市民権を得てアメリカ人となる自分がリアルに想像できた。今だってどっちの国民だかわからない生活だ。延々ともったいつけている自分にずっと間口を開いていてくれるアメリカには感謝の気持ちもある。しかしながら、こんな想像をした。長いこと、例えば10年ほど一度も日本に行かないまま久しぶりに来日したときに訪れる昔馴染みの定食屋やカフェ、ずっと付き合いのあった取引先の会社の数々、イヤな想像だが、それら全てがもう存在しない日本になっているのではないかと想像してしまったのだ。これ以上不景気が続いたら外食産業は生き残る術が無くなるだろうし、中小企業どころか上場企業の破綻も続発することだろう。JALばかりが注目されている日本に苦笑するほどだ。JALくらいに破綻している企業はもっともっとある。
訪れた東京は不景気のどん底で治安も最悪なものになっていて懐かしさよりも先に悲しさが来るのではないかと勝手な想像をした。
勝手な想像とはいえ、不景気とはそういうものだ。海外の街で散々見ていた光景が自分の母国では起きるはずもないというのは今や傲慢だとさえ思う。
貧困国となる日本をなんとか食い止めたい。自分が出来得る限りのことをしようと思って自分の趣味やら夢やらは後回しでも構わないと本心から思っている。
しかし、この感情を維持するのもあくまでも自分が日本が好きでいられる内でしかないわけで、今や本当にそれが困難な状況だ。さすがに小沢一郎不起訴となるような日本に貢献しよう!って簡単には言えない。しかし日本が落ちていくのは耐えがたい。このジレンマをどうすれば良いのやら・・・。
『拍手機能』をつけてから連日応援のメッセージをいただいている。どれもが心からのメッセージと言うべきかどなたも本当に日本のことを心配しておられるのだなぁと伝わってくる。記事へのコメントでいただくご意見も日本のことを愛しているからこその憂慮だということがひしひしと伝わってくる。
自分で言うのもなんだけれど、このブログでの日本への姿勢は一貫していると自負している。別に日本が悪い方に向かうことは望んでいない。むしろずっと日本が良くなれ良くなれと願ってこそのブログ継続だ。
小沢一郎不起訴の可能性・・・・・本当に困った事態だ。どうか日本をまだ好きでいさせて欲しい。
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